叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「指導方針が間違っているのでしょうか…」

後輩がついてこなくて悩んでいます。「習うより慣れろ」をモットーとして、どんどん仕事を任せているのですが、後輩たちからは「何も教えられないうちからできるわけがない」「失敗したら査定に響くのではないか」と否定的な意見ばかり。やはり私のやり方が間違っているのでしょうか。(営業・30歳)

みんな小さいぞ もっとスケールの大きい人間になれ!!
今週の叱り役

漫画家
弘兼憲史

information
『取締役島耕作4』
(モーニングKC・講談社発行)

サラリーマンのバイブルとして絶大な支持を受けた課長シリーズから、部長、取締役となった「取締役島耕作」シリーズの第4弾。今回は中国市場に挑む島耕作の奮闘を描く。
1947年、山口県岩国市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、松下電器産業に入社。3年で退社した翌年、小学館ビッグコミック賞で佳作入選。「風薫る」でデビュー。 83年よりスタートした「課長島耕作」が大ヒットとなり93年まで連載。代表作は「人間交差点」など。「黄昏流星群」(ビッグコミックオリジナル)ほか連載中。

後輩の失敗を一度はかぶってみる

「習うより慣れろ」の考えは僕も大賛成です。だけどね、昔の徒弟制度のように、何も教えず「技を盗め」と言われても、マニュアルで育った世代の若い人たちにとっては「できるわけがない」となってしまうのでしょう。こういう人たちは、携帯でもパソコンでも、マニュアルを読めばすぐ操作できるようになるタイプだよね。与えられたことはできるんですよ。

ならば、まずは教えてあげようじゃないか。そして、「オレを信じてやってみろ」「失敗したらオレがかぶってやるから大丈夫」ぐらいのことを言って、あなたがリーダーシップを取る。そして、一度くらいは失敗をかぶるんです。後輩だって、自分のせいで先輩にとばっちりがいったら、「申し訳ないことをした」と思うでしょう。そこから信頼関係も生まれてくるし、後輩のモチベーションだって上がってくるはずです。

モチベーションを上げる技も必要

上司になったら、後輩や部下が挑戦しようとするモチベーションづくりが重要になってきます。たとえ百も承知のことを部下に言われたとしても「ほお、そうだったのか、初めて知ったよ」なんて言えるくらいのテクニックだって大切。

後輩は「失敗したら査定に響く」なんて、スケールの小さいことを言ってるけど、もしかしたら、あなただって「後輩をマネジメントできずに査定に響かないか」とか、「部下に嫌われるのがコワイ」なんて、同様にスケールの小さいことを考えてはいないだろうか。

失敗を恐れていては、創造的な仕事はできない。会社にとっての大きな利益も生まれてはこない。何事も挑戦することが大事なんです。もしも僕が上司だったら、挑戦することをいちばん高く評価したい。クリエイティブなことは、仮説を立てては失敗を繰り返していくという作業の中からしか、生まれてこないもの。もっとスケールを大きくいこうよ。

EDIT・WRITING
羽塚順子
DESIGN
ITコア
PHOTO
岡本寛

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