叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「会社に抱いていたイメージと現実にギャップが…」

今の会社には、学生時代、店員の接し方に心を打たれて新卒で入社しました。ところが、実際に働いてみると、職場の雰囲気は殺伐としているし先輩はお客様や同僚の陰口ばかり。イメージとのギャップに愕然としてしまいました。上司に相談しても、たった一言「そのうち慣れるよ」と。私が甘いだけなのでしょうか。(接客・25歳)

妥協と理解は違う
今週の叱り役

俳優
萩原流行

information
『50s High ! 』
(BSジャパン)

金曜 夜9時から放送。50歳以上のゲストを迎え、ゲストの生き方をVTRをまじえながら聞くトーク番組。初の司会役を務める。
1953年、東京都生まれ。高校卒業後、「ザ スーパーカムパニイ」へ入団。劇団つかこうへい事務所を経て83年よりフリーになる。舞台のほか、テレビドラマ・バラエティー番組、映画、ラジオ、CMナレーションなどで幅広く活躍中。

どの世界も内と外のギャップはつきもの

外から見るのと内から見るのとでは違うもの。それは、どの世界でも同じなんだと認識するべきじゃあないかな。役者だって外から見ると「好きな芝居やってメシが食えていいな」と思われるけど、実際に楽しいのって、舞台に立つその一瞬だけ。それ以外の長い時間って、自己分析をしすぎて、自分をコントロールし続けるのは至難の業。僕だって自律神経失調症になってる(笑)。どんな仕事も甘くはないよね。

恐らくあなたは、学生時代に接客された店員の印象が良くて、その会社のすべてが良く思えたんだろうね。でも、その店員だって、店や会社の内部ではいろいろあったのかもしれない。イヤなことがあっても客には見せず、それを踏まえた上で仕事をしていた接客のプロだったのだと思うよ。

だったら、あなたも、その店員から自分が受けたいいイメージを、率先して体現していけばいいじゃないか。周りなんか関係ないよ。内部のことをあれこれ気にするより、まず、自分がいいと思っていることを客に与えることが先決だと思うよ。

周囲と同じ次元で物事をとらえる必要はない

僕、昔劇団を移る時、1年間干されちゃって、大手家電メーカーの販売店でアルバイトをしていたことがあるんだ。そこでは「1日8時間、理想の販売員を演じよう」って決めたんだ。客に聞かれたら、どんなことでも答えられるよう、商品についてとことん調べたり、その場で買わない客にも丁寧に応対して名刺を渡したり。

そうしたら、僕が休みの日に来た客が、わざわざ翌日に足を運んで買ってくれたりした。おかげで売り上げ成績は連続トップ。店長からは「店長候補に推薦してやるから役者あきらめろ。海外支店にも行けるぞ」って言われてね。正直なところ、役者での次の仕事も決まってなくて、グラッと心が揺れたりもしたよ。

不思議なことに、そうやって一生懸命やっていると、僕の姿を見た店員たちの中に、影響されて変わってくる人が現れたんだよね。だから、あなただって、何も陰口を言う社員たちと同じ次元に入って、物事をとらえる必要はまったくないんだよ。もちろん、他の社員たちとの人間関係やバランスはあると思うけど、自分はそこから一歩引いて、自分の理想のイメージを再現して接客すればいい。

人間は、ひとつ妥協したら、次々と妥協してしまうものなんだよ。妥協と理解することとは違うからね。上司に「そのうち慣れる」って言われたからって、前へ進もうとしないで「じゃあ、このままでしょうがない」と思ったら、終わりじゃないか。上を目指す気持ちを持ち続けることって、すごく大事だと思わない? あなたは今、妥協しようとしているんだよ。

それから、陰口を言う人たちのことを気にしないコツを教えようか。「ああ、この人たち、悪口しか言えなくてかわいそうだな」と思うこと。これができれば大抵のことは聞き流せるし、吸収してあげられる。その人たちより一段階上からものを見ることができるでしょ。そうやって少しずつ解消していくんだよ。

EDIT・WRITING
羽塚順子
DESIGN
ITコア
PHOTO
岡本寛

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