叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「30歳を過ぎたのに、手取りで給料が20万円以下…」

30歳を過ぎたのに、手取りで給料が20万円以下。これでは結婚もままなりません。お金を儲けるコツはないのでしょうか?(サービス・32歳)

働く者は儲けずに 儲ける者は働かない
今週の叱り役

漫画家
青木雄二

information
『独断・これが日本だ。』【税抜き価格¥495/幻冬舎】
堕落しきった日本の官僚、裁判官そして政治家。彼らに国の舵取りを任せておいて本当に大丈夫なのか!? 国民が苦しむ、わが国の姿を青木雄二さんと北野誠さんが、解明する文庫書き下ろし
※青木雄二さんは、2003年9月5日逝去されました(享年58歳)。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
1945年、京都府生まれ。90年に「モーニング」誌上で『ナニワ金融道』の連載を始める。97年連載を終え、マンガ家卒業を宣言した。著書はマンガの他に『唯物論』『青木雄二のゼニと資本論』『さすらい』『ナニワ青春道』など。

手取り20万円、ええやんか

高い給料が欲しいのはわかるが、「儲けよう」なんて、山っ気を出すとハマるで。

世の中の仕組みは昔から、「働くものは儲けずに、儲けるものは働かない」と決まっている。ほとんどがこの「働くもの」だという認識をもって、あまりに高い年収を望みすぎず、生きていくほうがいい。日本人がみんな金持ちやったら、8人に1人が金を借りてる現状が説明できんやろ。ふつうに生活できるだけでも、ありがたいことや。

給料手取りで20万円。ええやんか。結婚もままならんゆうけど、結婚式を見え張ってせんでもええやん。人目を気にすると、どうしてもいらん金使うようになる。

いらん金を使うとどうなるか。結局カードを使って、今ない金を前借りして使う。そうすると、給料だけでは返済が間に合わず、また金を借りることになったり、時給の高い妙なアルバイトをせなあかんようになる。

金を借りないまでも、カードで買い物して、毎月「今月のカードの支払いは大丈夫だろうか」と気になる。気もそぞろになって仕事にも身が入らなくて、上司からの評価はどんどん低くなる。みんなそうやって悪循環にハマる、下手すると破滅に追い込まれるんや。

安いものを高く見せるヤツがカッコええ

バブルが崩壊して、このままではあかんと、『ナニワ金融道』で警鐘を鳴らそうと思った。でも、変わらないどころか、ますますひどくなってるな。金借りてまで、いい生活しよう、見栄を張ろうというヤツがどんどん増えてるような気がする。

収入を増やすことより、まずは自分の身の丈を知ること。その範囲で金を使ったらいい。自分に自信がないヤツほど、高いものを買いたがる。いちばんカッコええのは、安いものを高く見せられるヤツなんやで。

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