手取り20万円、ええやんか
高い給料が欲しいのはわかるが、「儲けよう」なんて、山っ気を出すとハマるで。
世の中の仕組みは昔から、「働くものは儲けずに、儲けるものは働かない」と決まっている。ほとんどがこの「働くもの」だという認識をもって、あまりに高い年収を望みすぎず、生きていくほうがいい。日本人がみんな金持ちやったら、8人に1人が金を借りてる現状が説明できんやろ。ふつうに生活できるだけでも、ありがたいことや。
給料手取りで20万円。ええやんか。結婚もままならんゆうけど、結婚式を見え張ってせんでもええやん。人目を気にすると、どうしてもいらん金使うようになる。
いらん金を使うとどうなるか。結局カードを使って、今ない金を前借りして使う。そうすると、給料だけでは返済が間に合わず、また金を借りることになったり、時給の高い妙なアルバイトをせなあかんようになる。
金を借りないまでも、カードで買い物して、毎月「今月のカードの支払いは大丈夫だろうか」と気になる。気もそぞろになって仕事にも身が入らなくて、上司からの評価はどんどん低くなる。みんなそうやって悪循環にハマる、下手すると破滅に追い込まれるんや。
安いものを高く見せるヤツがカッコええ
バブルが崩壊して、このままではあかんと、『ナニワ金融道』で警鐘を鳴らそうと思った。でも、変わらないどころか、ますますひどくなってるな。金借りてまで、いい生活しよう、見栄を張ろうというヤツがどんどん増えてるような気がする。
収入を増やすことより、まずは自分の身の丈を知ること。その範囲で金を使ったらいい。自分に自信がないヤツほど、高いものを買いたがる。いちばんカッコええのは、安いものを高く見せられるヤツなんやで。