真面目さを評価してくれる会社を選べ
いまどきは見た目にだまされて、本質的なものの見方をする人が減っているんやろな。ワシだったら、声が小さくて、口ごもってしまうヤツは「正直者」と思って、信用するね。コイツからモノを買っても、絶対だまされんと思うからな。弱みではなく、一つの美徳ちゅう気がする。
面接のときにこういう人がソンするゆうのは、その会社がおかしい!その会社の商品に自信がないから、調子がよくて言葉巧みな人を採用したがる。いいモノを作っていれば、別に営業が黙ってても、客は欲しがって買うやろ。調子がいいヤツを採用したがるのは、その会社にいい商品がない証拠や。
もし、声が小さくてしゃべりに自信がない人が、こういう会社に入ったら苦労するで。商品が売れないことで、責任を追及されるかもしれない。真面目さ、実直さ、ウソのつけない性格を評価してくれる会社を選んだほうがいい。この人のよさがわかる眼力のある親分を選べ、ちゅうことや。
ケンカと賭け事は場数
ただ、やっぱり「ここぞ」というときに、大きく力強い声、自信が必要になる。人っていうものは、経験に左右される生き物や。もしかしたら、幼稚園の頃から親の後ろに隠れて、ケンカなんてせんようにと大事に育てられたのかもしれんな。だから、これからは親分肌のバンカラなヤツと付き合って、見習うといいと思う。そして、自分の思いを伝えようと、必死になってみる。
酒でも飲みながら、本音をぶつけてみるんや。この女を絶対口説きたいと思ったら、力が出るやろ。それと一緒や。ケンカと賭け事は場数を踏まんと強くなれへんからな。