本気なら「やめなよ」という友達に話さないことです
全然、無謀じゃないですよ。本当に無謀なことって、何があるでしょうね。「今すぐ宇宙旅行をしたい」とか(笑)。それくらいしか思いつきません。
私もデビュー前、「芸人になってテレビに出たい」って言うと、「何考えてるの? やめときなよ」って、さんざん言われてきました。周りの人たち9割くらいから反対されましたね。エステティシャンより、芸人のほうが無謀で、わけわかんない仕事だと思われてるでしょうしね。
でもそれは、私が話す相手を間違えたと思っています。やりたいことは、前向きになれる人にしか話しちゃいけなかったんですね。まだ「やりたいんだけどさ、無理だよね」って同意を求めているうちは、傷の舐め合いというか、本人も楽しんでいる部分があるんです。でも、本当に目標として「やりたいんだ」と思っていることは、「やめときなよ」と言う相手に話すとへこみますからね。話さないほうが絶対にいいですよ。
もちろん、相手は心配して止めるんでしょうけど、誰でも自分の人生の選択肢の中にないことを幸せだとは思っていないから、自分と価値観が違う人にいくら一生懸命話しても、わかってはもらえませんよね。エステティシャンでも芸人でも、その人の選択肢になければ、「やめときなよ」と言うのは正義なわけだし、親が「30なんだから、結婚しなさい」と言うのも正義ですから。
30歳前後は悩む年頃。もうじきふっ切れます
30歳前後って、いちばん年齢のことが気になるんだと思います。私もそのころは、周りと比べて「こんなことしてて大丈夫なのかな」と心配になったり、いさぎ悪くて悶々とした時期でした。「30になっちゃったんだ」みたいなね。30歳って、若いころはものすごく大人だと思ってるけど、その思い描いていた30歳像と、自分とのギャップを受け入れることができなかったんですね。でも大丈夫です。33歳くらいになれば、ふっきれます(笑)。
体力勝負で給与が高くないという心配は、実際にやってみないとわかりません。どんな仕事でも、やってみて初めて気づくことってありますよね?40、50 歳になってもエステティシャンをやってる人もいるでしょうし、体力が気になるなら、人間ドックに行ってみてはいかがでしょう?お金に関する心配は、エステティシャンになってから、そこで給料を高くする方法を考えればいいと思います。それがベストですよ。