2年間猛勉強するも結果は不合格
気持ちを切り替えて就職する決心をしました
大学では、電気工学を学んでいたんですが、就職活動を始めるころ、地方公務員の仕事が気になるようになっていました。私の父も勤めており、その姿を見ているうちに一度チャレンジしてみたいと思うようになったのです。
あきらめて就職してしまっては、あとで必ず悔いが残る。そう考えた私は、2年間頑張ってみて、それでダメだったら就職する、と決めました。2年後の就職ならば、大学院卒業の人たちと同じスタートになると考えたからです。
その後、猛勉強の末、試験を3回受けましたが結果は不合格。非常に悔しかったですが、全力を尽くした結果でしたし、その点については満足していたので、案外すんなりと就職に踏み切る決心がつきました。
選んだ職種はSE。職種経験はもちろん、就業経験もありませんでしたが、大学で電気工学を学んでいましたし、普段からパソコンが趣味だったので抵抗はありませんでした。
ひと口にSEと言っても設計から企画、サポートまで業務はさまざま。ポイントを定めていないと会社選びも困難になってしまいます。私は「なにかを作り上げる」という業務に興味があったので、SEの中でも特に開発に力を入れている企業を探すことにしました。
職歴がないことを指摘されましたが
資格取得を目指して努力していたこと、計画性や集中力をアピールしました

後藤さんは現在、企業など法人に向けてのweb系システムの開発をしている。ゆくゆくは要件定義や見積もり、設計などの上流工程を手掛けることが目標だと語る。
予想していた通り、面接では就業経験がないことについて尋ねられましたが、包み隠さず本当のことを話すと決めていました。試験勉強に集中するためにあえてアルバイトをしていなかったこと、ダラダラと続けてしまわないよう2年間という期間を設けたことなど…。自分のやり方には自信を持っていましたし、目標に向かって努力できることや、計画的に行動できることをアピールしたつもりです。結果的に、面接担当者の方にも納得していただけたのではないかと思います。
転職サイトで求人を探していると、「未経験者歓迎」や「学歴、職歴問いません」などの表記を目にすることが度々あります。しかし、その部分ばかりに注目するあまり、肝心の事業内容や、会社の風土を二の次にしてしまうわけにはいきません。働いてみたいと思った会社を見つけたら可能な限り説明会などへ行き、実際に選考を受けるなどして挑戦しようと考え、さまざまな会社説明会へ積極的に足を運ぶようにしました。そんな中で出会ったのが、現在勤めている会社です。
「技術はあくまで手段。よりよい製品をつくるためには技術の追求も大切だが、コミュニケーションをとり、お客様が求めるものにさらに付加価値をつけて提供すること、サービス業だという意識を持つことが重要」という話や、面接での会話から、経歴ではなく人間性を重視しているのだと感じ、この会社に就職したい、と思いました。
職務経歴がない人の就職活動は確かに求人数も多くはないですし、経験者に比べると不利かもしれません。私の場合は、自分で計画を立てて全力で試験勉強に取り組んだ経験が自信につながり、それが活動中も自分を励ましてくれました。就業経験がなくても、その間の努力を認めてくれる企業もある、ということを、身をもって経験したので、もし同じ境遇の方がいれば、臆せず積極的に活動してほしいと思います。