充実していた印刷会社での勤務
しかしある日突然、人事異動が命じられ…
大学時代、出版社の編集のアルバイトをしていた私は、本を作る仕事に興味を持つようになり印刷会社に就職。資格取得を対象とした予備校で使用される参考書を校正する仕事をしていました。私が作った本で、たくさんの学生が勉強していると思うと誇らしく、やりがいを感じていました。しかし、入社から1年たったころ、突然の部署異動。仕事も波にのり、まだまだこれからたくさんのことを吸収していくんだと意気込んでいた私にとってはあまりに急なことでした。「今後もこのような部署異動が頻繁に行われる可能性がある。その度に一から仕事を学び直すくらいなら、自分の経験したことのない職業に挑戦してみるのもいいかもしれない」。
そんな時思い出したのが、以前から気になっていたアパレルの仕事。就職活動時、印刷業に携わっていた私にとっては、あくまで憧れの職業であり現実味がありませんでした。しかしこれを機に挑戦してみてもよいのではないか、何もしないままでは悔いが残るのではないかと思い、転職を決心しました。
求人が少ない業界だからとあきらめず
自分からいろんな会社に電話して探してみることに

有名ブランド「B.V.D.」を中心に数多くのインナーウェアの販売に携わっている小松崎さん。売り上げではなく、お客さんの満足度に重点をおいた会社方針も働きやすさの一つ。
私がアパレル業界の中で特に注目したのはインナーウェアを扱う会社でした。下着は皆さんが常に身につけるもの。洋服よりも人々の生活に密着しており、やりがいがあると感じていたのです。しかし、インナーウェアを扱っている会社は数が少なく、情報誌や転職サイトで検索しても、なかなか見つかりません。
そこで私は、自分の持っている洋服や下着の衣料表示に書かれている、製造元の電話番号を調べて直接問い合わせてみることにしました。求人を出していないか、一社ずつ聞いてみることにしたのです。その中で、実際に面接に進めた会社があったのですが、無念にも結果は不採用。その会社が即戦力を求めていたためです。その時「未経験の私が一から始めるには、教育体制がしっかりしている会社を探すべきなんだ」と気づきました。
再び転職サイトで求人を探しはじめ、気になる会社があれば応募し面接を受けました。教育体制を知るには面接担当の方に直接話を聞くのが一番だと思ったからです。そして見つけたのが今の職場。念願のインナーを扱う会社で、しかも未経験でも一人の先輩についてじっくりと学べる体制が整っていました。
私が転職活動を始めたのは前の会社を退職してからでした。求人の少ない業界ということで転職活動も難航するかのように思われましたが、実際にかかった期間は1カ月。割合早かったように思います。手前味噌かもしれませんが、求人情報を待つだけではなく、自分から企業に電話するなどの積極的な姿勢が呼び寄せた結果ではないかと思っています。本当にやりたい仕事があったら、自分からアプローチするぐらいの勢いを持つことも、大事なのではないでしょうか。