就職か、行政書士か
迷っているうちにタイミングを逃してしまい…
私は大学では経済学を学んでいたんですが、単位の取得が遅れて、大学4年の春に始めようと思っていた就職活動が、その年の冬からようやく探し始めるということになってしまったんです。完全に出遅れですよね。また、当時私は行政書士の資格を取ろうと思っており、勉強するために就職すること自体悩んでいたんです。
そうは言っても、周りのみんなが就職が決まっているとわかると、気持ちは焦るばかり。いちおう就職活動はしていましたが、こちらにも迷いがあるだけに、上手く行きませんでした。そんなある日、「本当にやりたい仕事に就かないといけないな」と気づいたんです。とりあえずで入った会社で、毎日をつまらなく過ごすより、やりたいことをやってから就職すればいいじゃないか、と。
そこで、まずは新卒入社を見送り大学を卒業することにしました。しばらくは学生時代から続けていたアルバイトで、スポーツジムのインストラクターをする傍ら、行政書士の資格取得に向けての勉強を始めたんです。
しかし働きながらでしたので、あまり満足いく勉強はできませんでした。また、行政書士は取得するのにかなり困難な資格。試験を受けても結果は不合格でした。ただ、一度でもチャレンジできたことに満足した私は、行政書士の資格取得は今後の課題にし、改めて就職することにしたんです。
焦る気持ちをぐっとこらえ
「本当に働きたい会社」を探し続けました

水落さんは工場で使用するグローブの営業とともに企画・開発を手がける。精密機械用のホコリの出ないものや、滑りにくいものなど、全て現場のお客さんの声から生まれている。
しかしいろいろな企業の求人を見ていると、「本当に自分がやりたいと思える仕事」が何なのか、わからなくなってしまいました。いつまでも就職しないでダラダラとフリーターを続けてしまうことは避けたい。しかし企業のネームバリューや職種だけで会社を選び、人に言われたことをやるだけの、つまらない仕事をしたくはない、と思いました。
そこで私は、求人情報を見るときも会社名や職種を見るだけでなく、そこがどんな会社なのか、事業に対してどのような姿勢で臨んでいるのか、また求人サイトからどんな雰囲気の会社なのかを掴み取れるように、細かくチェックすることにしました。
そして、この会社の求人情報を見つけたんです。この会社では、工場など現場で使用する手袋などを製作・販売しています。何より営業職がお客さんの要望を聞き、それを反映させた商品を企画するということに魅力を感じました。また、求人情報の中から会社の楽しそうな雰囲気が伝わってきたんです。
「これだー!」と思いましたね。すぐに面接を受け入社したのが3年前。これまでに現在進行中のものも含めて、2つのグローブの開発に携わってきましたが、商品を手にしたお客さんが喜ぶ顔を見るとたまらない充実感を得られます。
迷ったり焦ったり、会社選びに苦労はしました。しかし遠回りした分、やりがいのある仕事につけたと思っています。