「Twitter(ツイッター)」や「Instagram(インスタグラム)」などのSNSでよく使われる「#(シャープ)」記号。
新たにSNSの利用を始めた方や、SNS担当者になった方の中には「一体このシャープ記号はなんだろう?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この「#」は「ハッシュタグ」または「ハッシュマーク」と呼ばれ、テレビなどのメディアでもよく見かける話題のキーワードです。ハッシュタグは、ツイッターで関心のある話題やワードをタグ付け(ラベルを貼るようにグループ分け)するために使用されたのが始まりで、その後インスタグラムなど多くのSNSに取り入れられるようになりました。
ハッシュタグは、上手に使うことで、欲しい情報の収集や情報を拡散に使うことができます。この記事では、今さら聞けないハッシュタグの使い方についてご紹介します。
目次
ハッシュタグとは、SNS上で情報の検索や発信に使うタグのこと
ハッシュタグとは、ハッシュマーク(番号記号)「#」が頭についた文字列を指し、たとえば
#リクナビNEXTジャーナル
のように使います。
ハッシュタグに使用されるワードは、「#山手線」のような固有名詞、「#銭湯」のような一般名詞のどちらも使えます。また、「#○○の湯」のような店舗名やブランド名を含め、サービスや商品名、トレンドや流行ワードなど、ハッシュマークをつければどんなワードでもタグ付けしてSNSで活用することが可能です。
ハッシュタグの活用方法(できること)
まずはハッシュタグでできることを押さえておきましょう。ハッシュタグでできることは、大まかに下記の2つに分けられます。
1.情報収集・検索
興味のあることや、いま流行していること、行きたい場所など、欲しい情報を検索し集めることができます。SNSは、ニュースサイトや公式ホームページよりもリアルタイムに情報が流れることもあるため、ハッシュタグを使って検索をすることは、情報収集にはもってこいの活用方法といえるでしょう。
2.情報発信・共有
自分と同じ趣味を持つ人や仲間に対し情報を発信したり共有することができます。
ハッシュタグの使い方 基本の手順は2つだけ!
ハッシュタグの基本的な使い方は大変シンプルです。下記の2つの手順のみと覚えておくと良いでしょう。
1.SNS上で、まず投稿文を書く
2.半角スペース(␣)を空けてハッシュタグを入力する
例)
新しい記事を掲載しました!○○銭湯の裏側をご紹介しています。ぜひご覧ください。␣#リクナビNEXTジャーナル
もし2つ以上ハッシュタグを入力したい場合は、ハッシュタグの間にスペースを入れます。
例)
新しい記事を掲載しました!○○銭湯の裏側をご紹介しています。ぜひご覧ください。␣#リクナビNEXTジャーナル␣#銭湯␣#○○の湯
このように、関連付けしたい内容をハッシュタグで表します。
ハッシュタグを使用する際の3つの注意点
1、ハッシュタグは必ず「半角」のシャープ記号にし、前後にスペースを空ける
こうしないとハッシュタグとしてSNSで認識されず、使えません。
例)
○ #激辛割引実施中
× #激辛割引実施中 ※全角のハッシュタグはハッシュタグとして読み込まれません
○ #激辛割引実施中␣#カレー
× #激辛割引実施中#カレー ※ハッシュタグの前後はスペースを空けましょう
1、ハッシュタグ自体に、記号、句読点、スペースを使うことはできない
記号、句読点、スペースを入れると、SNSでハッシュタグが途中で切れてしまいます。
ハッシュタグでは、「#」のあとはテキストのみを入れましょう。
例)
○ #激辛割引実施中
× #激辛割引、実施中! ※「、」以降はハッシュタグとして読み込まれません
3、できるかぎり、シンプルでわかりやすい長さで、数は多くても5個程度に収める
ハッシュタグが多すぎたり長すぎると、そもそも検索されない、ユーザーが入力を面倒に感じ、拡散されないなど、狙った効果を得られない可能性があります。
最近、ハッシュタグの便利さから、注目を集めるためだけにとにかく多く使われていたり、ハッシュタグが文章のような形で使われたりするなど、わかりにくいものが増えているようです。投稿内容と関係ないハッシュタグを付けた場合は、検索結果にそぐわないものが表示されてしまいます。そのため、悪印象を与えてしまい、逆に閲覧数を減少させてしまう可能性があるので気をつけたほうがいいでしょう。
ハッシュタグが使える主なSNS
ここまで押さえたら、実際に使ってみるのがおススメです。ハッシュタグを使える主なSNSは、140文字以内の投稿でおなじみの「Twitter(ツイッター)」、世界最大規模の「Facebook(フェイスブック)」、最近人気が急激に高まっている画像投稿型SNSの「Instagram(インスタグラム)」です。それ以外にもGoogle社が運用するSNSの「Google+」、写真共有がヒットした「Flickr(フリッカー)」、大手有名動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」、ロシアを中心にユーザーが多い「VK(ヴェーカー)」、ピンボード風写真共有型SNSの「Pinterest(ピンタレスト)」などがあります。(※動画共有型SNSの「Vine(ヴァイン)」は2017年1月17日でサービスが終了してしまいました。)
ハッシュタグの使い方 企業マーケティングへの応用
ハッシュタグの基本がわかれば、それを応用して企業マーケティングにも活用していきましょう。企業が宣伝目的でハッシュタグを使う場合によく見られるやり方を2つご紹介します。
1、キャンペーンの参加促進やPRやブランド認知度を拡大させるためにハッシュタグを活用する
自社の商品名でハッシュタグを作り、テレビCMや商品パッケージにその企業独自のハッシュタグをつけて宣伝することで情報の拡散をねらう、という手法です。これにより、企業は自社に関わる商品やサービスなどを好きな人(ファン)が宣伝活動に自主的に参加し、特定の情報が拡散されていくことを期待しています。
2、SNS上でファンを増やしたり、集客するためにハッシュタグを活用する
これは、1の応用です。
例えば、とあるカレー店が、「辛さを増すほどカレーが割引になる」という、カレーライスの割引キャンペーンを広めるためにSNSを活用するとしましょう。
このとき、キャンペーン独自のワードを
#激辛割引
のように決めて、それを使ったハッシュタグを利用して情報を拡散するとします。
しかし、この「#激辛割引」は、この店のキャンペーン固有のワードであるため、そのタグを知っている人でないとキャンペーンに参加してもらえない可能性があります。
そこで、より幅広い人に知ってもらうために、
#カレーライス␣#ランチ
といった、一般名詞やトレンドワードのハッシュタグを追加しておきます。
こうすることで、「#カレーライス」という一般名詞のハッシュタグから投稿内容を見つけ出してくれた人が投稿に併記されている「#激辛割引」のハッシュタグに興味を持った場合、「#激辛割引」で新たに検索をしなおしたり、自主的に情報を拡散してもらう可能性が高まります。
ハッシュタグの使い方はこれだけではありませんが、あらゆるメディア媒体と商品やサービス、キャンペーンのハッシュタグを関連付けることで、より興味の高い検索される情報として拡散される宣伝となるのです。
なお、ハッシュタグの検索をより効果的にするためには、ハッシュタグのワードが、カタカナ・ひらがな・英語では検索結果が変わることも覚えておきましょう。特に、PRしたい企業名や商品名が英語表記である場合は、日本語で検索する人のために、英語版と日本語版の両方のハッシュタグを記載すると、より情報が届きやすくなるでしょう。
いかがでしょうか?ハッシュタグを使って、プライベートに限らずビジネスでもSNSを上手に活用していきましょう。
監修者:村本 睦戸(ITコンサルタント)
1989年日本大学文理学部卒業。システム計画研究所に入社。大手クライアントのシステム開発およびプロジェクトマネージメントに従事。その後、マルチメディア制作を行うベンチャー企業に入社。プログラマーおよびディレクター、取締役として勤務。2008年ホロデックスコンサルタント設立。2013年ITコーディネイター資格取得。NPOドメインリーダーシップ育成センター設立。2014年一般社団法人日本OUIターン協会設立。
【保有資格】ITコーディネイター、マイクロソフト認定プロフェッショナル、GCS認定コーチ、中学校教諭一級普通免許
文:リクナビネクストジャーナル編集部