【敬老の日】メッセージ例文と「社会人だからこそ気を付けたい3大マナー」

「老人の日」を改称し制定された「敬老の日(英訳:Respect for the Aged Day)」。老人を敬愛し、長寿を祝う日です。以前は老人の日(9月15日、9月15日から21日までが老人週間)を敬老の日としていましたが、現在は毎年9月の第3日曜日を敬老の日としています。

老人といっても特に対象年齢の設定はありません。特に、社会人になると祖父母や両親と顔を合わせる機会も少なくなるもの。せっかくの機会ですから、日ごろの感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。この記事では、敬老の日に避けるべき言葉やプレゼントケース別の例文などをご紹介します。

【敬老の日】社会人だからこそ気を付けるべき3大マナーとケース別メッセージ例文

敬老の日に避けるべき言葉やプレゼント

感謝の気持ちを伝える方法として最も良いのは直接会いに行って伝えることです。久しく実家に帰っていないならば、顔を見せるだけで喜んでもらえるはずです。照れ臭かったら「美味しい物が手に入ったので一緒に食べよう」「いいお酒をもらったので一緒に飲もう」「久しぶりに一緒に食事をしたくなった」と言えば良いでしょう。

ただし、下記のような言葉やプレゼントは控えましょう。

1、死や病気を想起させる言葉はNG

逆に控えたいのは死や病気を想起させる言葉です。たとえば心を亡くすと書く「忙しい」や「死」を連想させる「四」が忌み言葉にあたります。これらの言葉は使わないようにするのが社会人としてのマナーです。

2、贈り物は、相手の年齢より若く見えるものを

もし何か身につける物をプレゼントするなら、地味すぎる物(色柄)、あからさまにお年寄り扱いしている物は避けましょう。「これからもますますお元気で」の気持ちを伝えるためにも、相手の年齢より若々しく見える物を選んだ方が良いでしょう。

3、菊はお葬式を連想させるため避ける

菊も9月が盛りですが、お葬式をイメージさせてしまうため、避けた方が無難です。花を送る場合は、9月に盛りを迎えるリンドウがおすすめです。「愛情」を花言葉に持つため、敬老の日に渡すプレゼントに向いています。

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ケース別、失敗しないメッセージ例文

ケース別、失敗しないメッセージ例文では次に使いやすいメッセージの例文をみてみましょう。ここでご紹介するのはあくまでも例文なので、ご自身なりに工夫していろいろと変えてみてください。

自分の両親へ送るメッセージ

まずは最も送る機会が多いであろう自分の両親へのメッセージ。あまりよそよそしすぎず、素直な気持ちを表現しましょう。

【メッセージ例】

・普段なかなか言えない感謝の気持ちを、この手紙に添えて贈ります。元気に長生きしてくれてありがとう。また近々会いに行くね!

・お父さん・お母さんのお陰で、無事に社会人になることができました。今までありがとう。これからはふたりを支えていけるようにがんばります。

・敬老の日おめでとう。自分が親になって今更ながらに親のありがたみを感じています。大変だったよね。これからもまだまだ迷惑かけてしまうと思うけど、よろしくお願いします。

これらのメッセージを、プレゼントに添えてみても、お祝いの手紙だけ送っても良いでしょう。

義理の両親へ送るメッセージ

義両親に対しては もう少し丁寧な言葉を意識したいところです。

【メッセージ例】

・お父さん、お母さん、敬老の日おめでとうございます。いつまでもお元気なお父さんお母さんは私の理想です。これからもお元気でいてください。

実の子どもであるあなたの配偶者にも一筆書いてもらいましょう。

子供のメッセージを添える場合

子どもや孫の書いたメッセージを送る場合、自由にのびのびと書いてもらうことが大切です。一緒に遊んだことや、会いに来てくれたなど、思い出を入れてみるのも良いでしょう。

【メッセージ例】

・この間は運動会に来てくれてありがとう。今度はいつ会える?楽しみにしているね!

・このまえの夏休みは遊んでくれてありがとう。またお正月に会いにいくね!

施設に入居している方に送るメッセージ

施設に入居している場合、なかなか会えないこともあるでしょう。このような時には、会いに行ける時期を伝えてみると良いでしょう。子どものいる場合には、手紙で子どもの成長の様子を伝えてみるのもおすすめです。

【メッセージ例】

・会えなくて寂しいです。○月頃には家族そろって行きたいと思っています。くれぐれも健康には気を付けてください。

・なかなか会いに行けずすみません。我が家の子供の写真を同封します。すくすく元気に育っています。今度、休みに顔を見せに行きますね。

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英語を使ったメッセージの例文

目を引くオシャレなメッセージカードにしたいならば、「Happy Birthday」のようにカードのタイトル部分を英語にしてみると良いでしょう。「いつもありがとう」という意味の「Thank you for everything!」や「おめでとう」という意味の「Congratulations!」が定番表現です。冒頭に「Respect for the Aged Day!(敬老の日)」とだけ書くのもおすすめです。

ただし、メッセージを受け取る人が英語を理解できない可能性もあります。この場合には日本語も書いておくか、後日電話をかけて「あの英文の意味、伝わりましたか?」とフォローしてもいいですね。

メッセージカードを手作りしてプレゼント

喜ばれるメッセージカードにしたいなら、自分で作ってみる手もあります。インターネット上にあるカードのテンプレートを印刷したり、市販されているメッセージカードを利用したりして、似顔絵を描いてみるのも面白いでしょう。子どものいる方は両親にあてて一緒に画用紙や折り紙で手作りのカードを作ってみても素敵です。孫からの手書きのプレゼントというだけで喜んでもらえるはずです。

毎年手書きのメッセージカードを継続すると孫の成長がわかるので、後々読み直すのを楽しみにしてもらえるのではないでしょうか。ずっと残しておきたい記念にしたいならば、手作りのメッセージカードがおすすめです。

メッセージカードを手作りしてプレゼント

敬老の日は、年長者に対して感謝の言葉を伝える日として昔から大切にされてきた日です。この機会を活かして、今後の関係がより良いものとなるように、ありがとうのメッセージを送ってみてはいかがでしょうか。ここでご紹介した文例を参考にして気持ちを言葉にしたり、心を込めたプレゼントと一緒に贈ってみたりすると素敵な記念日になりますね。

監修者:佐野 由美子 (ビジネススキル講師、マナー講師)

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生命保険会社勤務の後、接客業に惹かれ20代後半にレストラン業に転身。自らサービス経験、店長業務を経て、30歳過ぎに独立。レストランプロデューサーとして、スタッフ教育、飲食店の再建、集客力増強分野で活動。

現在はサービス業を中心に「ホスピタリティ」「接客」「ビジネスマナー」「リーダー育成」などの企業研修を多く務める。また、これまでの講演、セミナーの実績は全国300ヶ所を超える。

文:リクナビネクストジャーナル編集部

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