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リクナビNEXTジャーナル

キャリア・ビジネスの情報満載【リクナビNEXTジャーナル】

会社を200%活用して「自分を鍛える」という発想術

「毎日、なんとなく会社に通っている」
「正直、働いているのはお金のため」
「仕事がマンネリ化してつまらない」

春は「夢と現実」の両方を感じさせる季節です。一方は、新人の季節。まだまだ着こなせないスーツが初々しい「夢とやる気」に溢れる季節です。もう一方は、現実の季節。人事異動や組織変更が多い4月は、在籍年数の長さを実感したり、思い通りにならない社会の厳しさを知ったりする方も多いのではないでしょうか。

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そこで今回は、広告代理店勤務時代に、夢をかなえたVIP3000人以上と交流し、彼らの働き方の秘密を研究し続けている「気配り」のプロフェッショナル・後田良輔さんに「夢を叶える働き方」についてお話を伺いました。

会社とは「お金がもらえる養成所」である

働くのが憂鬱になる人と夢を叶える人の差は、「会社」をどう捉えているかに表れます。前者は、「会社は自分の時間や労働力をお金に換える換金所」だと捉え、後者は「会社はお金がもらえる養成所」と考えているのではないでしょうか。

例えば料理人。あなたが調理場で働けば、自分の知らなかった料理技術を叩き込んでもらったにも関わらず、お金までもらえてしまう。あるいは営業職。何も知らない素人にも関わらず、ある業界の商品情報を無料で勉強させてもらった上に、セールストークはもちろん会計の知識まで、給料をもらいながら勉強させてもらえる。

つまり夢を叶えていく人は、会社を「労働力の換金所」とは考えず、お金をもらいながら自分のスキルアップを図れる「養成所」だと考えているのです。夢を叶える人は、どんな難題がきても「これによりどんな新しいスキルが身に付くのか」と前向きと考えることができるため、周りの評判も上がり、ますます自分のスキルを上げていくことに成功しているのです。

会社で自分を鍛える発想術【1】「名刺を使い倒す」

ではここから「会社で自分を鍛える」という発想に基づいて、簡単に取り組みやすい3つの方法をご紹介したいと思います。

最初は「名刺を使い倒す」ということです。名刺なんて誰でも持っているものだから、自分のスキルに関係ないと思いますか? それは大間違いです。もしあなたが初対面で誰かと会う場合、相手が会社の名刺を持っている人と持っていない人では、どちらの人を信用するでしょうか。

――やはり「信用」という意味では、前者の方が有効です。会社が有名かどうかではありません。よほどの有名人でもない限り、人は「個人」よりも「企業」の方に信頼感を覚えるものなのです。

夢を叶えた人は、この名刺が持つ信頼感の強さを武器にしています。名刺を持って飛び込み営業をしてみる。セミナーや勉強会に参加して人脈を増やしてみる。様々な場面で名刺を活用し、信用力を使っています。名刺の力を、遊ばせておくのはもったいない。あなたも意識的に名刺を使い倒すことで、スキルを磨き可能性を広げてみてください。

会社で自分を鍛える発想術【2】「他人の仕事を手伝う」

仕事を効率的に覚えるには、実際にその仕事をやってみるのが一番です。そこでおススメなのが「他人の仕事を手伝う」ということです。やり方は簡単。将来の自分が身に付けておくべきスキルを会社で探し、実際にそれを担当している人のところへ行き、「よろしかったら手伝わせてください」と言うだけです。人は意外と助けて欲しい時があったり、誰かに自分のスキルを教えてもいいと思っていたりするものです。相手がベテランであればあるほど、新人に遠慮されてしまい、「実は自分の経験を伝えたいと思っていた」なんてミスマッチがあるものです。

営業であれば経理や法律のこと。人事であればマーケティングのこと。企画であれば製造のことなど、自分のスキルに掛け合わせることでより強みを発揮できるスキルを選ぶのがコツです。

「三本の矢」の故事のように、1つのスキルだけを得意とするよりも、複数のスキルを結集することで、それが強みにつながります。定期的に将来身に付けたいスキルを検討し、意識的に他人の仕事を手伝うようにしてみてください。

会社で自分を鍛える発想術【3】「組織におけるチームワークを学ぶ」

将来は自分の会社を起業する。あるいはスペシャリストとして独立すると考えている人こそ、会社にいるうちに「組織におけるチームワーク」を学んでおくのがベターです。

総務省の労働力調査(平成28年平均)によれば、日本の就業者のうち89%は雇用者です※1。つまり日本は組織に従事している多数の人によって、動いている国と言えるのです。その組織人のルールを知らなければ、世の中で成功するのが難しくなるのは当然です。

メジャーリーガーのイチロー選手がどんなに優れていても一人では野球ができないように、あなたがどんなに個人のスキルを磨いても、組織をうまく活用できなければ、夢を叶えることは難しくなります。会社という組織の中で、意識的に「最高のチームをどう作るべきか?」「チームワークを良くするには自分は今、何をすべきか?」「戦力が集まらないチームで結果を出すにはどうすべきか?」などと考え、行動してみてください。「意志あるところに道は開ける」というアメリカ大統領リンカーンの言葉のように、あなたが意思を持って組織におけるチームワークを考えれば、そこに夢への階段が現れるはずです。

 

――会社とはお金がもらえる養成所。どうせ働くなら自分の夢を叶える働き方をしてみてはいかがでしょうか?「会社を200%活用して自分を鍛える」と思ったその瞬間から、あなたの理想の人生が始まります。ぜひ働き方の意識的に変えてみてください。たったそれだけで本当に信じられないくらい、いろいろなことがどんどんつながりはじめ、人生が劇的に変化していきます。

※1:労働力調査(基本集計) 平成28年(2016年)平均 

 

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。
著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。