飲み会で評価を上げる幹事の司会の進行テクニックとは

 若い社員のみなさんが会社の飲み会の司会を任されてしまったら…。飲み会で表に立たされる司会は、裏方に徹する幹事よりも苦手だという人もいるでしょう。そこで、ここでは飲み会の司会で盛り上げる進行の方法を紹介します。司会に苦手意識がある人ほど、ぜひとも参考にしてみてください。

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司会の紹介

 飲み会のスタートは司会の紹介からです。幹事から紹介してもらえることもありますが、通常は幹事が自己紹介をすることが多いでしょう。その際、名前だけでなく、所属している部所や勤続年数など、軽い経歴も合わせて述べると、会場も受け入れやすくなります。大きな飲み会になれば、若い社員を知らない重役や支店の人たちも出席している可能性があるので、注意しましょう。そのうえで、いつもより声を張ってしゃべるように心がけてください。マイクがあったとしても大きな声を出しましょう。声のトーンで会場の雰囲気は変わります。司会が明るい声を出せば、会場も「これから盛り上がろう」という気持ちに頭を切り替えてくれます。特に面白いことを言えなくても、はっきりと笑顔で話すだけで、雰囲気はかなり和らぎます。また、会費が会社や上の人間から出ている場合は感謝を述べるなど、業務連絡も忘れないようにしましょう。

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乾杯の挨拶

 続いて、乾杯の挨拶です。司会が挨拶をしてくれる人を紹介しましょう。このとき、単に「~社長、乾杯の挨拶をお願いします」と言うだけでは、不躾な印象がありますし、進行がぎこちなく感じられてしまいます。テクニックとしては、相手を持ち上げることです。例えば「いつも社員の憧れ、この人のために働きたい、~社長、よろしくお願いします」というように、少し大げさなくらいでもいいでしょう。そんな紹介の仕方はいやらしく感じて抵抗のある人もいるでしょう。しかし、飲み会で盛り上がるつもりでいる会場を相手にするなら、口にする文句はオーバーなくらいでちょうどいいのです。そして、持ち上げられて悪く思う人はまずいないでしょう。司会はお調子者になってかまわないポジションです。率先して場を明るくするように努めましょう。

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歓談と会食

 歓談と会食の時間になれば、司会も一休みすることができます。しかし、だからといって完全に気を抜けるわけではないのが辛いところです。余興がある場合はその確認をするなど、今後の進行に気を配っておいたほうが賢明でしょう。また、あまり司会が出てくると、ゆっくり話したい人たちの邪魔になるのでタイミングが重要ではあるものの、適度に会場の盛り上がりを伝えるようなレポートがあってもいいでしょう。例えば、面白いことを言っている人がいれば、拾って全体に伝えるような役目です。ここには、会場を盛り上げる効果のほか、断続的にも司会の存在をアピールしておくことによって、後で進行の仕事に戻ったとき、会場に受け入れてもらいやすくなるという効果もあります。

余興

 余興は司会の腕の見せ所です。余興が盛り上がるかどうかは、出演者以上に司会のテクニックにかかっているといっても過言ではないでしょう。なぜなら、会社の余興のほとんどはプロの芸人さんが見せるような完成度に達していないものが多いからです。それを上手く引き立てつつ、会場の盛り上がりを継続させていくことが司会の務めになります。ここで、気をつけたいのは単に演目を読み上げるだけの人にならないことです。演目が始まる前に「お待たせしました!驚異の出し物の登場です!」などと一言添えて、会場をあおりましょう。そんなことをすると出演者のハードルが高くなってしまうと懸念していませんか?実は、ハードルは上げておいた方が会場は集中して演目を見てくれるのです。仮に内容が伴っていなくても「ハードルを越えられなかった」という笑いに持っていくことができます。ただし、司会が出演者に「すべっていましたね~」と悪く言うのは厳禁です。司会は出演者をだしに笑いをとるのではなく、いいところを引き立てるような進行を心がけてください。また、積極的に会場に感想を聞いていくのもおすすめです。

締めの挨拶

 締めの挨拶はある意味で、乾杯の挨拶よりも難しい進行が要求されます。なぜなら、飲み会の終わりでは、出席者にお酒が入って、話を聞いてもらうのが難しい状況もありえるからです。そんなとき、挨拶をしてもらう人に失礼になってしまうので、司会の心づかいが必要です。まず、司会が「みなさん、宴もたけなわですが、楽しい時間は終わりがきます…」という風に会場の注意をひきつけたうえで、挨拶をしてくれる方に振るのがいいでしょう。その際、あくまで雰囲気を壊さないやわらかい口調で、それでいてしっかりと「静粛にお願いします」と念押ししておきましょう。司会は最後の最後まで気を抜けない役目ですが、やりがいと周囲からの評価を得ることができるので、チャンスだと思って頑張ってください!

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