敬語を定着させたい社会人必読!敬語学習におすすめな本4選

 社会人になると様々な場所・状況で敬語を使う機会がありますよね。日本語の特徴でもある敬語は、正しい知識を持って使うことが大切です。そのためには普段から敬語についての知識を取り込んでおく必要があるでしょう。さらに効果的な自己学習のためには、指南書としての本を持っておきたいところ。そこで今回は、時間を見つけて敬語学習にいそしむ方へ、おすすめの本を紹介します。

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「きれいな言葉づかいと好感度アップの敬語」杉本祐子

 日常やビジネスシーンでの言葉づかいを丁寧に紹介した本書は、あいさつ・お詫び・お祝いなどのわかりやすい例が集められています。謙譲語や尊敬語の規則よりも、状況に応じて相手の好感度をあげるような、適切な言葉づかいを習得できるよう工夫されていることがポイント。特に、第2章のビジネスシーンの言葉づかいは出社から退出までのあいさつが一通り掲載されているなど、新社会人には有り難い内容となっています。また、第5章に掲載されているビジネス文書の表現は、現役の社会人にとっても役立つ内容です。さらに巻末付録として「まちがいやすい言葉づかい」が掲載されており、普段の言葉づかいをチェックする時に重宝するでしょう。ルールの敬語だけに終始せず、実際のシーンを思い浮かべながら敬語のイロハが学べる本としておすすめです。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

「なぜか好かれる人の話し方 なぜか嫌われる人の話し方」ディスカヴァー・コミュニケーション・ラボラトリー

 敬語の用法やルールの他にも、相手に「好かれるか嫌われるか」といった感覚的な部分にフォーカスしているのがこの「なぜか好かれる人の話し方 なぜか嫌われる人の話し方」。ビジネスシーンで少しでも相手の心証を良くしたい、好感度を上げたいと考えている社会人には、おすすめの一冊です。
 本書の特筆すべき点は「指揮系統や担当を無視したコミュニケーションをしない」、「大勢の前で誰かを叱らない」、「相手の話を一般化・要約することは控える」といった、社会人として上手く立ち回っていくための行動規範のような内容が豊富に含まれていることでしょう。社会人であれば言葉づかいはもちろんのこと、周囲とうまくやっていくための対人スキルも大切なのは言うまでもありませんよね。本書はその対人スキル向上に繋がる内容にも言及しており、忙しい社会人が日常の言動を振り返る時に役立つ本と言えるでしょう。ビジネスシーンでの言葉づかいや話し方を通じて「相手の気持ちを考えた立ち振る舞い」という基本的なことを再確認できる良書です。

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「大人のマナー 敬語の便利帳―意外なことばの落とし穴」知的生活研究所

 前述した2冊がルールや規則よりもノウハウを重視していたのに対し、「大人のマナー 敬語の便利帳―意外なことばの落とし穴」では敬語のルールを便利帳形式でまとめていることが特徴です。目的に応じて日常語から敬語への「言い換え」がすぐわかるよう、具体的にまとめています。第一章はビジネスシーンでの挨拶から交渉、第二章は冠婚葬祭や社交、第三章では電話対応にまつわるもの、最後の第四章ではメールや社内文書といったビジネス文書を重点的に、必要な敬語がすぐわかる仕組みなのでとても便利です。
 どんな敬語を使ったら良いのかわからない時、この本が一冊手元にあればすぐに適切な敬語を取り出すことができます。会社のデスクやビジネス鞄の中に忍ばせておけば、いざという時の心強い味方になってくれるでしょう。特に営業職での外回りや交渉、社内での電話対応時には瞬時に対応できるので便利ですよね。普段じっくりと敬語を学ぶ時間がないけれど、頻繁に敬語を使う環境に身を置く方にはおすすめです。また、就活生が面接前にチェックするといった使い方にも適しているでしょう。

本郷陽二(著),瑛吉(作画)「マンガでわかる 仕事の敬語」

 ここ数年人気の「マンガ化」でビジネスノウハウをまとめる形式の本書は、マンガを使うことで敬語を若い世代に受け入れやすく工夫してあります。 本書のポイントは、複雑で面倒になりがちな敬語の知識がすんなりと身につくよう、マンガを使いながらも実践的な内容になっていること。最近では社員教育や広告にも「マンガ」が使われることが増えましたよね。「マンガ」を使って視覚に訴えることで、文字情報のみの場合より訴求力を高める効果があるそうです。この「マンガでわかる 仕事の敬語」も、「マンガ」を使っていることで親しみやすく、敬語の入門書としても役立つでしょう。

 さらに「バイト敬語」のような、一見正しいと思われがちな「間違い敬語」にもフォーカスしていますので、就活生、新社会人、アルバイター、若手社員には是非おすすめしたい一冊です。相手に対する敬意は正しい言葉づかいでこそ伝わるもの。まだまだ先の長い社会人生活に備え、ビジネスで活躍するための必須ツールである敬語をしっかりマスターしておきましょう。

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