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「成長」という蜃気楼がみえていませんか

こんにちは、Omsubi(オムスビ)のハブチンです。
今回のテーマは「成長」です。 

以前、「成長」という蜃気楼がみえていた

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真面目で向上心が強い人に見えると言われる「蜃気楼」がある。
本業を頑張るだけでは足りずに、会社を飛び出して東京砂漠を駆け巡るとみえてくる、「成長」という蜃気楼が。

 

私もその蜃気楼を追いかけていた時期がある。

一線で活躍しているリーダーの話を聞くと、自分もそうなれるのではないかと錯覚する。どんどん蜃気楼に歩み寄りたい、そのように思って自主的に勉強会を開催したこともある。

 

しかしリーダーに近づけば近くほど眩しく、何もできていない自分の影が濃くなっていく。しだいに自分の中にみなぎっていた自信は、どうしようもない焦りに変わる。

そこで引き返せばよかったのかもしれない。そのときは引き返せなかった、いや引き返さなかった。焦りという渇きは、前に進む原動力になる。もしかすると蜃気楼をつきすすめば、本当のオアシスになるのではないか。

 

イベントに登壇し、「蜃気楼をおいかけるべき」という言葉を投げかける。

メディアにも掲載されて、公の合意形成をえようとする。同世代で活躍している人たちをみると、自分はまだ足りないと思えてくる。
しかしなにが足りないのか、「成長」とは一体どういうものか、うまく説明できない。進めば進むほど喉が渇き、オアシスは見当たらなかった。
私は水を売っていたのではなく、空気を売っていたのか。

 

そんな喉から手が出るほど追い求めていた「成長」という蜃気楼が、起業してから自分でも嘘かと思うほど見えなくなった。

勉強会はなるべく行きたくないし、自分で企画することはあまり考えてはいない。
今までできなかったことができるようになるのが成長というならば、経理財務など全部自分でやらなければならないので成長はしてるといえばしている。
しかしあのとき追い求めていた「成長」とは明らかに違う。
なぜ「成長」という蜃気楼が見えなくなったのだろうか。

 

日々の暮らしと向き合うことで蜃気楼は見えなくなる

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家ではたらくようになり「暮らし」にたいする考え方が変わった。

前に働いていたとき、家は「寝に帰る場所」にすぎなかった。決まった時間にオフィスに出社しなければいけなかったから、朝ゆっくりする余裕はない
帰宅しても、疲れているので倒れるように眠っていた。家事はめんどうなタスクで、なるべくやりたくないと思っていた。

 

しかし今や家は「生活と仕事の中心地」となった。なくなった通勤時間を、家事や育児にあてている。
家事も夫婦で協力し取り組むが、掃除や洗い物は不思議と気持ちがスッキリする。作業スペースもキレイなので仕事にもいい影響がある。

 

子供ができたことも、「暮らし」にたいする大く変わった。

大人になると、一年間あまり成長していないように感じる。僕が感じているのは、年々体重が増えることくらいだ。
しかし新生児の1ヶ月は成長のスピードは驚くものがある。体重が倍になったり、首がすわったり、できなかったことが次々と出来ていく。
子どもを抱っこできるのは、あとどのくらいだろう。先輩パパやママにきくとあっという間だという。
ずっと続いて当たり前だと思っていた「暮らし」が、有限で貴重なものであることを知った。意識しなければ、一瞬で過ぎ去っていく。

 

正直、今の暮らしは、起業したばかりということもあり、けっして贅沢な暮らしではない。それでも健康的な暮らしができて、家族と一緒にいる時間が確保できるだけで、ありがたいことだとおもっている。

 

「成長」の蜃気楼を 追いかけていたときは、ここではないどこかにオアシスがあると思っていて、足元は砂漠だと思っていた。しかし日々の「暮らし」をむきあうことで、足元はオアシスになる。蜃気楼は見えなくなっていた。

 

日々の暮らしと向き合うことでやるべき仕事が見えてくる

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日々の暮らしと向き合うといろんな課題がみえてくる。

たとえば待機児童の課題。もし妻が保育園に入ることができなければ会社を辞めないといけないのだろうか。育児の課題。地域コミュニティがないまま、多くの女性は一人で育てなければいけない状態になっているが本当にあるべき姿なのか。子供にとってもいいことなのか。
炊事の課題。育児をしていると、日々、献立を考えたりその都度食材を買いにいくのは大変だ。

 

ある企業は、保育園に入ることができなかったママが辞めずに、しかもこどものそばで働ける新しい働き方を提供している。

ある企業は、保育園にコミュニティスペースを併設し、地域交流を積極的に図って、さまざまな個性や才能とふれあう機会をつくっている。
株式会社オムスビでも、日々の料理が簡単できるように、レシピ未満のおかず集「つみきキッチン」を運営することにした。

暮らしと向き合うことで、自分と同じように困っている人がいることに気づく。
「成長」ができてなくても関係ない、困っている人たちのために、今自分ができることで貢献する。そうすれば蜃気楼を追いかけなくても、成長はあとからついてくるのではないだろうか。

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【筆者プロフィール】羽渕 彰博(ハブチン)
1986年、大阪府生まれ。2008年パソナキャリア入社。転職者のキャリア支援業務、自社の新卒採用業務、新規事業立ち上げに従事し、ファシリテーターとしてIT、テレビ、新聞、音楽、家電、自動車など様々な業界のアイデア創出や人材育成に従事。2016年4月株式会社オムスビ設立。