やっぱり初給与は『親への恩返し』!みんなの初任給の使い方とは?

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2015年も2カ月が過ぎ、本格化し始めた春闘のニュースが報じられていますね。
就職活動の時に、企業選びで初任給をチェックされた方も多いことでしょう。今後の収入において、スタートの初任給がベースになることは間違いありません。

 そこで、20代前半のビジネスパーソン442人に『初任給についてのアンケート』(※)を行い、初任給額とその使い方を伺いました。初任給は人生で1度だけ。後悔しない使い方をするために、ぜひ先輩の回答をご覧ください。
(※調査方法/インターネットリサーチ 期間/2015年02月19日~22日)

自分は多い?少ない? 大卒の初任給平均は約20万円!*

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 厚生労働省から発表されている最新データ*によると、初任給額は大卒 男性20.4万円、大卒 女性19.7万円となっています。これを踏まえて、今回の調査結果を見ていきましょう。
 Q1の結果から、最も高い割合を占めたのは16万円未満で、なんと約30%。2ケタ以上の一定割合を占めている層を合わせてみると、22万円未満が84.1%。大卒の平均初任給20万円をひとつの目安とした場合、20万円以下は47.2%と約半数となっています。ちょっと低いと思われた方もいるのではないでしょうか? とはいえ、厚生労働省のデータ*でも、22万円未満は84.2%であり、20万円以下も43.1%と大きな乖離はありませんでした。但し、ボリュームゾーンが本調査とは異なり、18万以上20万円未満が27.1%となっています。
 今回の調査は、最終学歴と関係なく、20代前半の方を対象に調査を行ったため、厚生労働省の発表データよりも初任給が低い方が多い傾向になったと考えられます。
新社会人の方は、まだ手にしていないと思いますが、ご自身の予定初任給と比較していかがでしょうか?納得感がありますか? それとも違和感でしょうか?

*厚生労働省、平成26年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況/大学卒 男性20.4万円、女性19.7万円より

8,568通り、あなたはどのタイプ?

使途は「自分のために使った」約67%、次いで「親のために使った」約39%!

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では、初めて得たお金を、みんなはどのように使ったのでしょうか?
 当たり前といえば当たり前ですが、「自分のために使った」が67.2%と大多数。社会人になって初めの1カ月を頑張ったという達成感だけでなく、人によっては大変だった就職活動の成果ともいえる、初任給。やはり自分で稼いだお金で自分へご褒美、という人は多いのかもしれません。具体的に購入した物品をフリーコメントで伺いました。ビジネスシーンに必要なものや、新生活での入り用なものなどが主流で、使い方自体は堅実な様子。また、趣味関連のものに使われている方もちらほら。そして、中には同じ自分のためにでも、物品購入でなく、「奨学金の返済」や「引っ越し費用」という方もいらっしゃいました。

【初任給で自分に購入したものの一例】
・パソコン、スマートフォン
・洋服やスーツ、ネクタイ
・バッグ、ビジネスシューズ、財布、時計、化粧品
・家具や高反発マットレス
・テレビ、電子レンジ、マッサージ機
・車、バイク、スクーター、自転車
・旅行
・ゲーム機、音楽プレーヤー
・バイクの部品、野球のグローブ、釣り用具

 次いで「親のために使った」が38.9%。「家族で食事」、「母に小銭入れ」「父にネクタイ」といったプレゼントなど、ほほえましい回答でした。男女別で見ると、男性が30.8%、女性が47.1%と、女性の方がより親思いという傾向が見られました。
 2ケタ以上はここまでですが、「親以外の親戚のために使った」6.3%、「恋人(配偶者)のために使った」7.0%などもあり、『自分以外の誰かのために使った』とまとめてみると、半数以上の52.2%にも! 社会人として身を立てたのを機に、親をはじめ、これまでお世話になった方や支えてくれた方へ心づくしの恩返しができるといいですね。

【初任給で家族や恋人などに購入したものの一例】
・家族旅行
・食事をごちそう
・祖父母に湯飲み
・バッグ、時計、小銭入れ、スカーフ、化粧ポーチ、ハンカチ
・ケーキ、お花、お酒

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8,568通り、あなたはどのタイプ?

「貯金」や「使いすぎ」など、先輩が後悔している初任給の使い方とは?

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Q3の結果からは、11.3%の方に何か後悔があることがわかります。一体どのようなことなのか、フリーアンサーからご紹介します。

 最も多かった声は、「使いすぎ」。「浪費しすぎた」「高い物を買いすぎた」などが挙げられます。やはり自分で稼いだという思いや、翌月も収入があると考えてしまうと、喜びや嬉しさと相まって、つい抑制が利かなくなるのかも。それに伴って、「貯金しておけばよかった」という切実なコメントも。
 次に、最も後悔に当てはまると考えられる「親に何かしてあげればよかった」「思い出に残る使い方をすればよかった」や「贈り物をしたかった」など、両親への思いやりが伺えるコメントが目立ちました。

 昨今、子供1人当たりの養育費は1,000万円と言われています。親や周囲にはこれまでのお礼や感謝をするのはもちろん、それ以外の意味でも、ご自身が面倒を見てもらう立場からの逸脱を意識するよい機会になるはずです。
 また、これから毎月給与収入を得ていく上で、月々かかる家賃や生活費といった目先のやりくりだけでなく、目的のある貯蓄の開始など、中長期的なマネープランを立てるのに最適なタイミング。例えば、結婚を考えている方は結婚資金、将来的に住宅の購入を検討されている方はその購入資金、お子さんのいる方は学資積立なども視野に入れるといいかもしれません。将来的に大きなお金が必要になる時に備えて、ご自分のライフプランと共に検討してみてはいかがでしょうか。

ぜひ合わせて、貯蓄の調査記事もご覧ください。
同世代の貯蓄額や、みんなが実践している節約術などもご紹介しています!

WRITING 田中美穂

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