モテるサラリーマン、モテないサラリーマン。彼らは何が違うのか?

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Photo by Matteo Paciotti

リクナビNEXTジャーナル読者のみなさま。

私は“ファーレンハイトさん”と申します(愛称はファーさん)。

軽く自己紹介をさせていただくと、二年前から「恋愛スペシャリストがハイパー上から目線で恋愛を語る」ブログを書き始め、現在は恋愛メディアで女性をアジテーションするコラムを執筆しております。

が、夜の仮面を脱ぎ捨てると、基本的にはみなさまと同じ企業戦士をやっています。

そんな私が見てきた“サラリーマンの恋愛事情”――。そこから今日は始めようか。

■ サラリーマンの恋愛事情にはペーソスが漂う

俺は本当に本当に嘆いている。

大半のサラリーマンの恋愛事情は灰色だ。そして一部の社会人だけが燦然と輝く恋愛ライフを送っている。二極化なんてもんじゃない。一部の「食うに困らない」層と、その他大勢のパンピーで構成されている。こんなことが許されるのか。

俺自身は幸運にも学生時代から恋愛が好きだったこと/社会人の遊び方に適応していけたこと/友人に恵まれたことがあって楽しい恋愛ライフを送ってこれた。正直ムッチャ楽しかった。

けれど、まわりから聞こえてくるのは「出会いがない」「次につながらない」「俺はそっち(女性関係)はいいよ」みたいな切ない声が多い。

逆に、学生時代には遊んでなくて「俺はそういうのニガテで……」みたいなことを言っていたやつが、社会人になって覚醒したケースも多々見ている。彼らの多くは、商社・広告代理店・外資金融という(わかりやすく)華やかな業界の人間で、まさしく社会人デビューを華麗にキメることができた人間たちだ。

なぜ同じ非モテだった彼らに、差が生まれたのか?

それは環境要因だ。人間は環境に大きな影響を受ける。「とりあえず飛び込んでみろ」みたいな言説はそういう意味で的を射ている。商社系の人材と仲良くなると、彼らは先輩たちから伝統芸・集団芸を仕込んでもらっていることが分かる。昼も夜も英才教育を受けることで、非モテだった彼らは“金曜合コントリプルヘッダー”に羽ばたけるようになるのだ。

では、そういった環境に身を置いていない者は、きらめく社会人恋愛ライフをエンジョイできないのか?

それは違う。俺がここにいる。最近は女性向けの恋愛指南ばかりしている俺だが、今日は特別に男性諸君、恋愛に悩むサラリーマンのために書く。一部の層だけが握りつぶしているスキルを公開しよう。

俺の長年の経験を惜しみなく披露した、サラリーマンによる、サラリーマンのためのモテスキルだ。恋愛人生におけるロードマップと武器を得たいのであれば、ぜひとも習得してほしい。

モテる人生とモテない人生、どちらを選びたいか?

あなたが前者であることを願って書いていこう。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

■ 社会人になるとモテなくなる理由

まずは、社会人になるとモテなくなるメカニズムを押さえてほしい。学生時代にイケイケだった人が、社会人になった途端にモテなくなったりする。その理由は単純で、<下っ端根性が染み付く>からだ。

新人くん、フレッシュマン層が最初に感じるのは「俺、何もできねーじゃん」でしょう。大半の人にとっては三年目あたりまでこの感覚を抱き、頑張って仕事ができる人材になろうと奔走するものだと思う。サークルの代表で「俺は主役だ。自分が中心だ」と思っていたような人が、会議室の予約くらいしか貢献できないわけ。ミーティングでキレのある発言なんてできるはずがなく、必死で議事録を取るわけです。

そして、(モテ的には)イケてない先輩に決して楯突かず、愛想を振りまいてるうちに、毒気と色気を抜かれてしまうわけだ。そういう態度が合コンでも出ちゃってるわけ。だから同年代の女の子たちは、“堂々と自信を持って振る舞っている少し上の世代の人たち”に惹かれてしまう。その先輩が特別優れているわけでなくとも。

ここで処方箋はひとつ。「女の子の前では、下っ端・負け犬根性を決して見せるな」だ。自分で自分のことをダメだという人に、誰が惹かれるだろうか。そのことを新人だけでなく、すべての男性のプレゼンテーションの問題として強く警告しておきたい。

男性は女性に対して魅力的に、気遣いを見せながら振る舞わなくてはいけない。これは異性に対する礼儀だ。ありのままの自分なんて負け犬の言い訳なんだよ。

いまの時点では仕事ができていなくてもいい。決して卑屈なアティチュードを異性に見せてはいけない。自分自身が成長しようと頑張っている姿そのものを自然に見せれば、それはあなたの魅力を伝えるのに充分、一役を買う。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

■ もう先輩と合コンに行くな

合コンはサラリーマンのメジャーな出会いの場なので、これを前提に話を進める。先輩に誘われても絶対に行くな。

理由は前述の通り<ダシにされる>からだ。先輩は自分を上げるために、あなたを落としてくるだろう。褒めてきたとしても、上から目線の褒めだ。女の子はその力関係を察する。先輩がナチュラルに振る舞ってくれたとしても、あなた自身が社会人の作法として先輩を立てざるをえない。社内営業の側面があるから。また、客観的に見てもしゃしゃる後輩は醜い。つまりは、対等な関係でない人と合コンに行く時点で悪手なのだ。

合コンの真実のひとつに<相対評価の場>というメカニズムがある。

大してイケメンでない人でも「4人の中ではベター」みたいな心理でその場でモテたりする。あるあるだろ? よっぽどのプレゼンスを示さないかぎりは、この大勢に飲み込まれてしまう(逆に言えば、後輩を落とすことで自分の価値を高める先輩の行動はメカニズムに沿った正しい行動でもある。ダサい行動だけどね)。

また、最悪なのは先輩の仕切りがイケてなかったときだ。面白くないネタの合いの手、強引なゲームへのフォロー、女の子が嫌がるKYな行動。こちらが舵取りをできない以上、メンズは巻き添えで全滅だ。女の子は苦笑い、時間と金の浪費、残るのは翌日の二日酔いだけだ。

先輩と合コンに行くなら、対等な共同戦線を張ってくれる信頼関係をお互いに築いたナイスパイセンだけに留めておきたいものだ。

■ プロフェッショナル・合コンの流儀

さぁ、実践編だ。

1. 固定メンバーでバトルを仕掛けろ

合コンをするにあたって、場当たり的なメンバーを選定してはいけない。「声をかけて空いてたやつ」の寄せ集め。そんな烏合の衆に何ができる? せいぜい白々しいアゲ合いと女の子の顔を伺ったゲームだけだろ?

合コンという聖地には、幾多もの激戦をともにくぐり抜けた戦友と行かなくてはならない。

冗談ではなく、現実問題として<女の子を楽しませる合コン>は緻密な計算と大胆な行動によって成立する。で、それには男同士の阿吽の連携と、役割分担が必須になる。

2. 自分の特技を磨け

何だって良い。女性の“今日は当たり合コン”感を高める生まれつきのルックス、抜群にコスパが良い店を知っている、料理の取り分けがきわめてスムーズ、サークル系コールが異常に面白い、女の子にイジられて上機嫌になれるM男、女の子が盛り上がる範囲でイジれる毒舌キャラ、男女の金額比率が抜群な勘定奉行。

自分にできそうなことを高めていく。なんとなく参加するのではなく、自分が光る場所をさがす。これを磨くことでいろんな人から合コンのお誘いがかかる。どこのチームでも求められる役割をハイレベルで担えるようになるからだ。

3. 各自のロールを明確にせよ

メンバーに必要なのはポジショニングだ。サッカーに例えるとわかりやすい。多くの男は無難に“ディフェンス”になりがち。全員がこれでは大きな盛り上がりも下がりもないお食事会になってしまう。

率先して前線へ攻め込んで話題を展開していく「切り込み隊長」が必要だ。そして、前線へつなげる・バックからサポートする中盤。さらに、全体の空気を察して、ノリを加速させる・まったりとペースダウンさせる司令塔。これらが事前に明確になっておく必要がある。

マズイのは、それぞれが自分の保身のために、リスクを張らないこと。たとえば、誰かが切り込んでくれて滑ってしまったときに見殺しにしたり。そんな合コンが楽しいはずがない。事前に「今日の役割」を決めておくことでそれが避けられる。自分が今日やるべきことが明確になる。

4. 会話では女性の序列を見抜け

会話における肝はここにある。芸人ばりの面白いことを言えたら最高だけど、現実にはそんな人材はあまりいない。

そんな人が女の子を盛り上げるためには、<女の子の序列を見抜く>ことが大事だ

女の子グループには必ず仕切っている子がいる。彼女がヘソを曲げた場合、他の子は乗り気でも強引に「帰ろう」と言い出したりする。逆に、彼女が楽しんでくれたら他の子は心置きなく楽しむことができる。水野敬也氏が喝破した通り、空気とは“仕切っている人の気分”なのだ。面白い/面白くないはそれで決まる。

だから、まずはその子を手厚くケアして楽しんでもらう。それを徐々に全体に広げていくイメージ。合コンにおける最重要ミッションであり、誰もが身につけられるスキルだ。

5. 集団芸

おそらく二次会はカラオケになるだろう。曲自体は女の子も知っていれば何でも良い。定番のゴールデンボンバー・AKB・ももクロあたりで良い。

その際に大事なのは「振り付け」と「合いの手」をキモいくらいカンペキにしておくこと。『女々しくて』は男全員で一糸乱れぬサビの振り付けをかまし、『怪盗少女』ではライブで使われるファンの掛け声をカンペキにコピる。普通にだれかが歌ってお茶を濁すよりも全然盛り上がる。

自分が行っていた6年以上前に使っていたのは、DJ OZMA ver の『LOVE & JOY』でパラパラ。CLUB PRINCE『LOVEドッきゅん』で歌詞を女の子に変えて絡む。『キューティーハニー』を女の子に歌ってもらってフラッシュで男全員がとろける寸劇。シラフで書くとすげー恥ずかしいな。

ただし問題はあって、集団芸は修得するのに時間がかかる上に、メンテナンス練習をしないとすぐに忘れてしまうのでコストがけっこうかかることでしょうか……。

■ 仕事と遊びは自分の調子のバロメーター

さて、今日は合コンを切り口に「社会人の恋愛ライフで勝つための方法」を書いた。

だが、大前提として「モテる必要なんてあるの?」「遊ぶ必要なんてあるの?」という疑問があるかもしれない。これは俺の実感でしかないのかもしれないけど、仕事と遊びの調子の良さは相関している。

だから俺の捉え方は<自分がイケているかのバロメーター>だ。自分がノッているときは仕事も遊びもうまくいく。逆に、調子が悪いときは仕事だけでなく、遊びでもうまくいかない。

自分が他人を惹きつけることができる魅力的な状態――それを体感するのに持ってこいなのが「恋愛の駆け引き」だと捉えている。勘違いしてほしくないけれど、別に女の子をモノ扱いすることや、人によっては不毛でしかない遊ぶことを単純に推奨するわけじゃない。

どっちみち仕事を頑張る人生ならば、モテる人生の方がまちがいなく楽しいでしょ?ということを言いたいのだ。

もう一度書く。

「モテる人生とモテない人生、どちらを選びたいか?」

少しでも心が動いたら、こちら側に一歩踏み出してみてほしい。まばゆい世界がそこには広がっている。

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著者:ファーレンハイトさん (id:fahrenheitize)

ファーレンハイトさん (id:fahrenheitize)

ブロガー、週末コラムニスト。2012年4月、ブログ「桐谷ヨウ blog」を開設。一躍人気ブロガーに。主なコンテンツは恋愛関係、人間関係全般。仕事のモットーは「ひとりのときはロジカルに、チームでは楽しくカジュアルに」。

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