リクナビNEXTジャーナル

キャリア・ビジネスの情報満載【リクナビNEXTジャーナル】

「やりたいこと」に打ち込んで、得意分野のスペシャリストへ LIGのCTOが語るエンジニアのキャリア論

680PVを超えるオウンドメディア「LIGブログ」を運営する株式会社LIG(リグ)。オウンドメディアが乱立し、コンテンツマーケティング最盛期とも言われる今、Web制作とコンテンツをワンストップで納品できる制作会社として注目度も高まっている。

 

社員の個性を重視する社風がある同社だが、キャリア形成も個人の意思に委ねている部分が大きい。現CTOの林優一さんに、キャリア論を聞いた。

(※2015年8月末時点)

 

f:id:k_kushida:20160427165046j:plain

林優一さん/株式会社LIG CTO

大学卒業からフロントエンドに主軸を置きつつ、独学でサーバサイドのプログラミング、アプリ開発、ディレクションなどを網羅。2014年にLIGに入社後、フロントエンドエンジニアチームのリーダーを経て、現職。趣味はJavaScript・テニス・写真。

 

やりたい仕事に就けなかった経験から始まるキャリア

林さんがLIGに入社したのは2014年。LIGがフロントエンドチームを結成するタイミングでのジョインとなった。

 

「もともと新卒で入った会社はシステム会社で、JAVAのエンジニアリングをやっていました。でも、ウェブ制作のフロント側をやりたくて転職して、そこからフロントエンドの人間としてやってきました。

 

最初からフロントエンドがやりたかったんですけど、新卒で入ったシステム会社ではずっとJAVAのプログラミングだけやっていて、それがきつかったですね…。転職先の2社目がウェブ制作会社。3社目がソーシャルゲームの開発会社でした。

3社目ではインフラとかサーバーサイドの優秀な人たちと一緒に働き、そこでの経験が一番大きかったです。そして4社目でLIGに入りました。

 

CTOになったのが今年の6月で、それまではフロントエンドチームのリーダーとして、チーム自体を作るのと、実務を経験しました。フロントエンドチームができる前は、デザイナーがコーディングなども含めてすべてやっていたのですが、やはり専門的な分野なので、新たに専門部隊を作ろうということで誕生した部署です」

 

一言でエンジニアと言ってもその業務領域は広く、やりたい仕事に就けるかどうかは企業によっても異なる。林さんの場合、一社目でやりたいことができなかった経験が、このあとのキャリアとマネジメントの考え方に大きな影響を与えることになった。

 

 

「やりたいこと」を深めることが成長のカギ

f:id:k_kushida:20160427165148j:plain

LIGに入社する社員は経験者採用が圧倒的に多いが、中にはゼロベースからの教育を必要とする社員もいる。エンジニアとしてキャリアをスタートさせるとき、たとえばバックエンドとフロントエンド、どちらから始めるべきだろうか。この問題にLIGは「自由意志」を尊重する。

 

まずは本人のやりたいこと、ですね。本当にまっさらな状態であれば、やりたいことをやったほうが絶対に伸びますし、やる気も違いますから。私自身も、楽しいと思うことをやったほうが伸びるということは経験していますし、とくにスタートの時期は、楽しいこと、好きなところから伸ばしてもらったほうがいいかなと思ってます」

 

エンジニアのキャリア形成とスキル習得

f:id:k_kushida:20160427165209j:plain

昨今の技術進歩はめまぐるしく、広がりは留まることを知らない。エンジニアのキャリアを重ねていくうえで、スキル習得のあるべき姿は何か。もしもマネジメントをするようになったら、専門外のスキルも習得する必要があるのでは?と不安に思うエンジニアも少なくないのではないだろうか。

林さんは、そんな疑問や不安に対し、得意分野のスペシャリストを目指すことが大切であると語る。

 

「すべてを追うのは難しいので、せめて自分の得意分野だけは持つようにしようと思っています。私にとってはJavaScriptがそれなんですけど、そこの知識は負けないようにしたいなと思ってます。まぁ、マネジメントがみんなスペシャリストな部分を持っておく必要はないと思うんですけど、メンバーからのリスペクトを得やすいかもしれないし、ほかのスペシャリストの気持ちも理解できるかな、と」

 

プレイヤーから離れてもモノづくりから離れるわけではない

f:id:k_kushida:20160427165226j:plain

エンジニアは自分でやりたいことがあって、学び続けることをいとわない人が多い。林さんもマネジメントの立場になったばかりのころは、自分でモノをつくる立場から離れることに違和感があった。

 

「マネジメントする立場になって一時期は、モノづくりしたいって思う時期が僕もありました。『コード、書いてないな』って寂しくなる感じで。ただ、自分で手を動かす時間をつくることは、やろうと思えばできます。あと、下地の設計や調整でそれぞれの案件に入っていくので、これまでよりも上流工程で設計を作ったりして、そこでも一応モノづくりはしているんです。考え方次第ですけど、個人でやるよりチームでやったほうが大きなモノを作れるので、結果的に前よりもモノづくりを実感できている気がします。コーディングやプログラミングだけがモノづくりではないので」

 

CTOとしてのキャリア形成に、エンジニアの全知識は必要ない 

f:id:k_kushida:20160427165241j:plain

フロントエンドの人材として成長し、そこからCTOとなった林さんのようなキャリアを持った場合、バックエンドの知識はCTOとして補う必要があるのだろうか。

 

「CTOにエンジニアの全知識が必要なのかっていうと、あるにこしたことはないですが、必ずいるわけでもないと思っています。たまたま僕はバックエンドでも少しキャリアを踏めましたけど、それでもわからない部分に対して全部に精通するのって、これだけ情報が増えると無理なんですよね。知らない分野ってどうしてもあるから。

 

我々はメンバーとそこを話し合って、足りない部分を補い合っていくのが大事だと思っています。たとえばIoTにすごく詳しいメンバーがいれば、自分にその深い知識はいらないと思うし。個性を大事にしているぶん、どんどん自分の知らない領域が広がっていくので、それを共有したり、一緒に組んでやっていくという距離感が大事だと思っています」

“最高技術責任者”という言葉の重みから、技術の全知識を習得する必要があるのでは…と気負ってしまいがちだが、そういうわけではない。足りない部分は補い合い、一緒に組んでやっていく。エンジニア各人の得意分野を尊重する林さんの、根幹となる考えがここでも伺える。

 

CTOの仕事は「下地作り」と「調整」

エンジニアのキャリアとして、CTOを一つのゴールラインに考える人も少なくない。

CTOの仕事と役割について、林さんはこう語る。

 

「CTOとして行っている仕事は、大きく分けると、2つしかありません。下地を作る仕事と、調整する仕事です。下地を作る仕事は、エンジニアやディレクターが働く場所の環境整備や、設計のベースとなる仕組みを作っています。調整する仕事は、クライアントとの打ち合わせの調整、技術選定の調整、予算調整、あとはトラブルがあったときの調整などをしています」

 

「下地作り」と「調整」。シンプルだが、全てのサービスの基礎になる重要業務といえる。

 

「エンジニアだけでなくデザイナー、ディレクターなど、職群をまたいだ全ての人にとって最適なベースを構築する必要があります。だからある程度全体的な動きをわかっている人間が、きちんと下地を作っていく必要があると思っています」

メンバー間で足りないものを補い合い、得意分野を尊重し合う。職務間で垣根を作らない環境づくりに努めてきた林さんならではの職務観だ。

 

キャリア形成の仕方は人それぞれ。エンジニアとしての道も無数に広がっているが、林さんのキャリアをモデルケースにして、自分ならどう歩むかを考えてみてはいかがだろうか。

文:カツセマサヒコ

必ず役立つ!20代で読んでおくべきビジネス書の名著・定番6選

 読書好きな人の中にも、「小説はよく読むが、ビジネス書は苦手」という人がいます。しかしビジネス書の中にも、長い年月を経て読み継がれる「名著」や「定番」があります。ビジネスパーソンなら、一度は目を通しておいて損はないですが、実際に読むとなると「どれを選んでいいのかわからない」という人もいるのでは。今回はビジネス書ビギナーの方や、本の選択に迷っている方のために、おすすめのビジネス書6選をご紹介します。

f:id:tany_tanimoto:20160427142852j:plain

なぜビジネス書を読んだほうがいいのか

 ビジネスパーソンがビジネス書を読むメリットは、「コストパフォーマンスの良さ」です。ビジネス書の中には、著名な経営者や起業家などビジネスで成功を収めた人が長い経験の中で培ったノウハウをまとめたものが数多くあり、読者はその内容を具体的なエピソードとともに数時間で学ぶことができます。つまり、ビジネス界の成功者からマンツーマンで指導を受けられるというわけです。ビジネス書の発行点数は年間約6000点に上ります。その中には自分を成長させたり、生産性の向上に役立つ良書が必ずあるものです。また、問題に直面したときに、解決へのヒントを与えてくれる本もあるでしょう。

 著名なビジネスパーソンの中には、熱心な読書家が大勢います。米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は、両親の教育方針で読書家に育ちました。現在も忙しい合間を縫って本を読んでいるといい、自宅敷地内にはジムやプールのほかに図書館もあります。また、「世界一の投資家」として知られるウォーレン・バフェット氏も読書家として有名です。バフェット氏は以前、インタビューの中で「仕事の80%を読んで考えることに充てなさい」と述べています。

 一方、日本でも、著名な経営者の中にも読書家は少なくありません。例えばソフトバンクグループ創業者の孫正義氏。孫氏は15歳のときに日本マクドナルド創業者の藤田田氏が書いた『ユダヤの商法』を読んで大きな影響を受け、それが起業のきっかけになったというエピソードがあります。

読みやすくて、すぐ役立つビジネス書が知りたい!

 数あるビジネス書の中でも読みやすく、仕事にすぐ役立つ定番の3冊をご紹介します。※西暦は日本で発売された年です

●ザ・ゴール(The Goal)

エリヤフ・ゴールドラット著、ダイヤモンド社、2001年
工場の業務改善をテーマにした小説で、現在はコミック版も発売されています。経営悪化で3カ月後に工場を閉鎖することを告げられた工場長アレックスが、かつての恩師ジョナに助けを求め、再建に奮闘します。それは「ボトルネック」と呼ばれる、生産性を落としている非効率的な部分を改善することでした。ボトルネックを見つけだし、一部の反対の声を押し切って改善を図った結果、工場の生産性は上がり、閉鎖のピンチを乗り切っただけでなく、利益まで生み出せるようになった――という成功ストーリーです。

●ティッピング・ポイント

マルコム・グラッドウェル著、飛鳥新社、2000年
『天才!』などの著書で知られるマルコム・グラッドウェルの作品で、文庫版は『急に売れ始めるにはワケがある』というタイトルでSBクリエイティブから発売されています。広告業界やマーケティング担当者には、必読の名著として有名です。

それまで売れていなかった商品が突然、爆発的に売れ始めることがあります。その爆発的に売れる瞬間のことを「ティッピング・ポイント」と呼びます。本書では、ブランド品や社会現象を例に、「何をきっかけに」「なぜ爆発的に広がったのか」という点について、仕組みを解き明かします。

●企業参謀

大前研一著、講談社、1975年
経営コンサルタントで起業家の大前研一氏の実質的なデビュー作です。1975年の出版にもかかわらず、古さを感じさせない内容で、現在も読み継がれるベストセラーです。戦略的思考をベースに、理論を現実に活かすための方法、問題点抽出と解決のためのプロセス、本質に迫るための方法論など、経営者や管理職を目指すビジネスパーソンなら、ぜひ読んでおきたい一冊です。

知らないと恥をかく?!自分を奮い立たせる3冊の名著

 下記にご紹介する3冊は、世界的な大ベストセラーとして知られる自己啓発系の名著です。モチベーションを上げたいときはもちろん、壁にぶつかって打開策が見つからないときにも指針を与えてくれるでしょう。※西暦は日本で発売された年です

●人を動かす

デール・カーネギー著、創元社、1937年
「人を動かす3原則」「人に好かれる6原則」「人を説得する12原則」「人を変える9原則」「幸福な家庭を作る7原則」で構成されています。

それぞれ「批判も非難もしない。苦情も言わない」「相手の関心を見抜いて話題にする」「相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない」「まず褒める」といった良好な人間関係を築くためのヒントが満載で、累計部数は全世界で1500万部を突破しています。人間の本質を説き、時代を問わず人としての心構えに通ずる内容であることが、長く読み継がれる理由と考えられます。

●7つの習慣

スティーブン・R・コヴィー著、キングベアー出版、1996年
まず自分の人格や内面を変えてから、他人や環境を変えるよう働きかけるという「インサイド・アウト」という考え方がベースになっています。その上で、習慣がいかに大切かを説き、成功して幸福な人生を送るためには7つの習慣が不可欠であると指摘しています。7つの習慣とは、「主体的である」「終わりを思い描くことから始める」「最優先事項を優先する」「Win-Winを考える」「まず理解に徹し、そして理解される」「シナジーを創り出す」「刃を研ぐ」です。累計部数は全世界で3000万部を突破しています。時代や場所が変わっても色あせない、成功のための原理原則がうまくまとめられていることが大ベストセラーになっている理由でしょう。

●思考は現実化する

ナポレオン・ヒル著、きこ書房、1990年
米国で1937年に発売されて以来、累計部数が全世界で7000万部を突破した驚異的な大ベストセラーです。全18章それぞれが「成功のためのステップ」となっています。一例を紹介すると、願望を実現するためには「何を実現させたいのか具体化する」「願望を実現させるための代償を決める」「願望実現の最終期限を決める」「詳細な計画を立てる」「これらを紙に書き出す」「1日2回、紙に書いた内容を大きな声で宣言する」といった内容になっていて、声に出して願望を読み上げることで潜在意識への刷り込みを図ることを意図しています。「心の中で強く思い続けたことは、いつか現実化する」というシンプルかつ普遍的な成功法則の提示がロングセラーの理由と言われます。

良質なビジネス書を読むことこそ自己投資の基本!

 20代は、成功や失敗などさまざまな経験を積みながら成長する時期です。若いうちに良質なビジネス書を読んで得た知識や言葉は、必ず自分の糧となり、困ったときや迷ったときの道しるべとなってくれるでしょう。今回ご紹介した定番の名著6選を参考に、自分なりのお気に入りのビジネス書を見つけてみてはいかがでしょうか?

 監修:リクナビネクストジャーナル編集部

押さえておこう!仕事中によく聞く「シーン別・ビジネス用語」の基礎知識

社内の会議やクライアントとの打ち合わせのときに、聞き慣れないカタカナ言葉やアルファベットの略語を耳にして、「どういう意味だろう?」と戸惑ったことはありませんか?「フィジビリ」「フィンテック」…などと言われても、ピンと来ないまま会話に参加できなかった人もいるのでは。とはいえ、その場で聞く勇気はない。後で調べようと思いながら、つい忘れてそのままにしてしまう――。今回は、そんな人たちのために、覚えておくと便利な最新ビジネス用語をシーン別にご紹介します。

f:id:tany_tanimoto:20160427151039j:plain

社内外の会議でよく聞く言葉

まず、社内の会議やクライアントとの打ち合わせの場でよく使われるビジネス用語を取り上げます。「知っている」という人も、間違った意味で覚えていないか確認してください。

●エビデンス

「証拠」という意味です。医療や科学などの分野では、新しい仮説を発表するときに、説を裏付ける明確なエビデンスの提示を求められます。一方、ビジネスシーンで使う「エビデンス」は、後から「聞いていない」「伝えたはずだ」という「言った、言わない」のトラブルを避けるために、取り決めた内容や交わされた議論の要旨・ポイントを文書やメールなどの形で残しておくことを意味します。

●ローンチ

新サービス・新商品の販売や使用を実際にスタートさせることです。特にWebサイトを立ち上げて初めて公開するときによく使われます。似た意味を持つ言葉に「カットオーバー」があります。ローンチと違う点は、カットオーバーは新サービスの立ち上げだけでなく、既存システムのバージョンアップをお知らせする場合にも使うことです。

●フィジビリ

「フィジビリティスタディ」の略で、事業計画やプロジェクトが実現可能かどうかを調べるための事前調査・研究という意味です。「実験的に行う」という意味でも使われます。英語の頭文字「Feasibility Study」を取って「FS」と略されることもあります。

●A/Bテスト

2つある選択肢のうち、どちらが良いかを見極めるテストです。Webサイトのページやバナー広告などの効果測定のために行われます。たとえばWebページなら、ページ全体またはページの一部を「A」「B」2パターン用意し、どちらがより効果的かを調べます。「スプリットテスト」とも呼ばれます。

●NDA

「Non-Disclosure Agreement」の略で、日本語では「秘密保持契約」といいます。企業や個人が取引を行う過程で得た業務情報や個人情報などの秘密事項を、許可なく第三者に開示しないと取り決めた契約のことを指します。双方合意の上で一方が相手方に求めるケースと、双方が互いに求めるケースがあります。

会社の方針に関する略語

次に、会社の方針に関連したアルファベットの略語についてご紹介します。部署によっては頻繁に使うものや、会議で配布された資料などでよく目にする言葉があるかもしれません。

●ES、CS

ESは「Employee Satisfaction」の略語で、「従業員満足」という意味です。職場環境や人間関係が良好な会社は社員が働きやすいものです。会社の戦略として「ESの向上」を掲げる場合は、社員が気持ちよく元気に働ける会社を整備するという意味になります。一方の「CS」は「Customer Satisfaction」の略語で、「顧客満足」のことです。顧客が商品を購入する前に抱いていた期待感と購入後の感想を比較し、期待通り、または期待以上であれば「CSが高い」ことになります。

●CI

「Corporate Identity」の略語で、簡単に言うと企業のロゴやシンボルマーク、コーポレートカラーのことです。それらは企業の経営理念や個性を視覚的に表現しているので、CIをつくって発表することで、社内外の企業イメージを統一する目的があります。

●CSR

「Corporate Social Responsibility」の略語で、「企業の社会的責任」という意味です。企業というのは、株主や社員、顧客だけのものではありません。社会の中にあって初めて存在意義があるのだという自覚を持ち、ただ利益を追求するだけでなく、国や自治体、地域社会に対して積極的に貢献することが大切であり、それが企業としての社会的責任だという考え方です。

●IR

「Investor Relations」の略語で、「投資家向け広報活動」の意味です。投資家が的確な投資判断ができるよう、企業が決算などの財務状況や経営状況などを適切に開示して情報提供を行うことです。

●CRM

「Customer Relationship Management」の略語で、「顧客管理」という意味です。具体的には、情報管理システムを使って顧客のデータを細かく分析・把握し、一人ひとりの顧客に合ったきめ細かなサービスを提供することで、顧客満足を高めることです。

ニュースでよく聞く最新ビジネス用語

最後に、テレビのニュースや新聞、雑誌などで最近よく使われる用語をご紹介します。

●フィンテック

「ファイナンス」(Finance)と「テクノロジー」(Technology)を合わせた造語です。「金融IT」とも呼ばれ、金融とITを融合させて、より便利な金融サービスを提供することを意味します。スマートフォンからクレジット決済で商品やサービスを購入できる「モバイル決済」が身近な代表例です。

●インバウンド

本来は「入ってくる」「内向きの」という意味ですが、最近ニュースでよく使われるのは、海外から日本を訪れる旅行、または訪日外国人客のことを指しています。外国人が日本に来て観光やショッピングなどでお金を使うことを「インバウンド消費」といい、大量の商品を購入する「爆買い中国人」が話題になりました。2015年度の訪日外国人客は約2135万人と初めて2000万人を突破しました。政府は、東京オリンピックが開催される2020年までに年間の訪日外国人客を4000万人に増やすことを目標にしていますが、一方で宿泊施設の不足を懸念する声も出ています。

●IoT

「Internet of Things」の略語で、「モノのインターネット」と訳されます。これまでITと無縁だったモノを含め、あらゆるモノをインターネットにつなぐことで、ビジネスや生活の在り方が大きく変わると期待されています。例えば、道路や橋の状況をネットで管理すれば、適切なタイミングで修理・補修を行い、事故を未然に防ぐことができます。

●VR

「Virtual Reality」の略語で、「仮想現実」と訳されます。コンピューターによってつくられた三次元の空間を、あたかも現実であるかのように体感させる技術のことです。2016年にはVRを活用したゲームがいくつか発売される予定で、「VRゲーム元年」になると言われています。

●AI

「Artificial Intelligence」の略語で、「人工知能」を意味します。コンピューターに人間の言葉を理解させ、人間と同じような推理・判断・認識などの知的活動ができるようにしたものです。最近では、将棋や囲碁のプロ棋士にAIが勝利して話題になりました。一方、米国の著名な起業家イーロン・マスク氏のように「AIは人類にとって、核兵器よりも危険な存在になる可能性がある」と訴える人もいます。

知ったかぶりは禁物!用語は正しく使いましょう

最新のビジネス用語を15個ご紹介しましたが、いくつご存じだったでしょうか? 毎年のように新しい用語が誕生し、ブームがあるビジネス用語。用語の正しい意味を知ることで、ビジネスシーンにおけるコミュニケーション力もアップするでしょう。社内の会議やクライアントとの打ち合わせのとき、今度は自信を持ってビジネス用語を使ってみてください。

監修:リクナビネクストジャーナル編集部

通勤電車や移動時間で人に差をつけよう! 思考トレーニングのススメ

f:id:k_kushida:20160427160212j:plain

皆さんは、通勤や移動のときに何をしていますか? 読書? それとも、スマホで情報やメールの確認? それも有意義ですが、たまには思考のトレーニングをしてみてはいかがでしょう。

実は、意識的にいくつかの視点を持つことで、いろいろなことから簡単に、仕事にも役立てられそうな思考のトレーニングができてしまうのです。そして、その方法ともいえる「いくつかの視点を持つ」ことを身につけてしまえば、通勤や移動に限らずいつでも活用でき、ひいては仕事に役立つ思考ができるようにも!

 

では、どのような視点を持つと思考のトレーニングになるのでしょうか。

 

ひとことで言ってしまうと、「アウトプットされたものから、それがそのような形や仕組みになっている目的や意図を読み取る」視点です。さっそく電車広告を例に、思考トレーニングをご紹介しましょう。

 

誰に向けたものなのか/ターゲット

言いかえれば、「誰がターゲットなのか」。広告主が伝えたい相手、「ターゲット(対象)」をできるだけ具体的に考えてみましょう。宣伝している商品の特性やサービスの内容をヒントに、ターゲットの性別や年齢、世代など、基本となる属性は特定しやすいはずです。そこからさらに、どんなことを好み、どんな状況や環境にいる人なのかなど、写真やキャッチコピーといった広告表現や印象から、ターゲットの嗜好や条件などにも考えを巡らせてみましょう。

 

電車の中吊り広告の場合は、その路線の走る地域特性から家族構成やライフスタイルなどまで想定することもさほど難しくないはずです。例えば、その路線にあるファッションビルのセール案内や新築マンションなどの広告が多いですよね。会社帰りのOLが立ち寄ることや、会社員の方が利用路線を変えずに引っ越すことを想定しているからと考えられます。セールの広告では、ファッションビルがターゲットとしている年齢層にウケるような配色やタレントなどが使われています。また、70%OFFなどの割引率やセールをするアパレルブランド名など、広告主が興味関心を引くと考えた情報が大きく書かれています。新築マンションの広告では、「新宿」や「東京」といった主要駅までの所要時間が目立つ色で書かれていたりします。マンションの周囲を俯瞰してデザインしているものなどを見ると、物件自体よりも所在地や環境がウリ、もしくはこの沿線で見る人には響くと考えている、と想像ができます。

 

達成したいことは何か/目的

言いかえれば、「何が目的なのか」。広告主が成し遂げたいこと、「目的」をできるだけ深く考えてみましょう。同じ広告でも、目的はひとつではありません。

 

例えば、新商品の認知獲得や商品の販売促進他にもブランドイメージの向上、などが考えられますよね。ビジネスの場合、「利益を生むこと」が目的にありますが、その一環として広告という手段で「達成したいことは何か」を推測してみましょう。この時、「販売するため」「認知してもらうため」といったところで思考が止まってしまわないよう、目の前にある広告にフォーカスして想像すること。そうすると、数ある広告のひとつとして、想定しているターゲットの注意を引いたり、印象に残ったりするように、している「工夫」が見つけやすくなるはすです。たくさんの「工夫」に気づくことができれば、広告主や広告制作者の意図や狙いに迫れるはず。さらには、自分がターゲットであった場合を想定して、その広告が狙っていることが達成されているか検証する目で見てみると、とても納得のいくことやよりよくできそうな改善ポイントにも気づけるでしょう。例えば、先ほどの新築マンションの広告では、販売よりもまず"内覧者の獲得"が目的かもしれません。であれば、「3LDK」や「4LDK」と記載があっても具体的な間取り図を載せていないのは、情報量の問題以外に、実際に内覧しにくるよう意図的な対応なのかもしれません。

 

何をどのように行っているのか/方法、手段

f:id:k_kushida:20160427161024j:plain

広告主が何をどのように行っているのか、具体的に把握し、なぜそうしたのかを考えてみましょう。初めは広告についてのみ考えを巡らせ、いろいろな視点から、そうなった理由を探してみるのがいいでしょう。慣れてきたら、ビジネス自体、商品やサービスについてまでも考えてみると、広告としてアウトプットされた内容にまで至った背景やコンセプトなどが垣間見えてくる場合もあります。
再び新築マンションの広告を例にとり、目的が"内覧者の獲得"ならば、「見学された方にもれなくギフトカードをプレゼント!」というように、ユーザの行動を強く促すようなインセンティブを作るのもひとつの手段となるわけです。もちろんその場合は、広告にその旨を謳うでしょう。

 

次第に、「ターゲット」「目的」「方法、手段」の3要素のよい組み合わせがわかってくるかと思います。そうすると自分が想定した組み合わせと違った場合に、「なぜ」という疑問を持つことができますよね。この疑問は、広告主の意図や広告制作者の工夫などを見つけるヒントとなりますが、疑問を持てることが大事なこと。広告に限らず、いろいろな事象から「なぜ」と思うことが見つけられるようになると、問題や課題をみつけられる視点が養われます。また、そこで「自分ならこうする」という、より良い方法やアイデアを見つける足掛かりにもなります。

基本的に3要素は、まず「目的」があり、具体的な「ターゲット」を想定することで、最適な「方法、手段」が決められています。「方法、手段」は、「目的」や「ターゲット」に応じて変わり、過去にない新しい方法で実施されることも。が、例示からも分かるように、ユーザはメリットなしでは行動しません。ですから、いろいろな「方法、手段」を事例として知っておくことは、とても有意義です。また新しい手段をいち早く知っておくと、自分の仕事にも応用が利きます。このような思考を繰り返し行うことで、自分の中に「(一般的な)既存のパターン」や「自分のやり方、アイデア」といった引き出しを作れるのです。

 監修:リクナビネクストジャーナル編集部

要素はバッチリ! 思考トレーニングを企画書にも活かしてみよう

f:id:k_kushida:20160427161624j:plain

ちょっとした思いつきを上司や先輩に相談したら、「簡単でいいから、企画書にして」なんて言われることが、これから増えそう。そこでいざという時に備えませんか?

今回は「事業部交流会」を発案したと仮定して、企画書の作成を例にご紹介していきます!

□□□
 

まず前提として、企画書とは「これをやりたいので、やらせてください!」と説明するもの。具体的にやりたいことが“これ”にあたり、企画にあたります。

通常、企画立案および企画書作成のステップは、以下のようになります。

1.目的を定める
2ターゲットを定める
3方法、手段を定める
4ストーリーを定める

 

基本的には、社内でも社外でも、説明しなければならないポイントはほぼ同じ。承認もしくは発注されて、初めて実施もしくはプロジェクト化するため、相手の納得や理解を得なければなりません。そのため、伝え方や盛り込む要素を考える上で「思考トレーニング」の視点が役立ちます。

ではステップに従い、どういう視点で内容を検討したらよいのか見ていきましょう。

 

1.目的/何のためにやるのか

企画では、「何のためにやるのか」という目的を明確化する必要があります。

それは、定義した目的が様ざまなことの判断軸となるため。例えば、手法の選択や費用対効果のほか、現場で各関係者が判断するときの拠り所にもなります

また、目的の表現は「やる・やらない」の判断に影響を与えがち。企業にとって、人の稼働はコスト。つまり何かをする場合は、必ずコストが生じます。そのため、「それはコストをかけてまでやるべきことなのか」というそもそも論が出た時にも、目的は誰もが「やるべき!」と思える表現にしておく必要があります。

 

次に目的を踏まえた、目標を考えます。評価や判断を仰ぐのに、不可欠です。

目的と目標は混同されがちですが、まず目的があり、それを達成するために置くのが目標という関係になります。目的の内容は、抽象的な場合が多く、「こうしたい、なりたい」という理想。そのため、目的の実現度を測るモノサシとして具体的な「目標」を置き、評価できるようにしていると捉えましょう

「事業部交流会」の企画なら、目的は「事業部間コミュニケーションの促進」などに。この時、目標は「参加者100名」「各自が他事業部の人、3名と知り合う(アンケート予定)」のように、達成可否が判断できるものを置きます。

 

もし目的を「事業部間の役割理解と知見共有の促進」と変えたなら、目標は「事業部間における知見活用案の策定」や「参加者の理解度や満足度が80%以上(アンケート予定)」などに変わるイメージです。
なお、総括や振り返りでは、目標達成の可否が問われます。往々にして、目標はコストとの相関で評価されるため、熟考が必要。目的は1つですが、目標は複数でもOK。想定として、チャレンジングな目標と一定の達成が見込める目標を置くといいでしょう。

 

2.ターゲット/誰を動かすためにやるのか

企画では、「誰を動かすためにやるのか」というターゲットも詳細に定めます。なぜなら、次にそのターゲットが行動するように、具体的な手段や方法を考えるため。「思考トレーニング」からも分かるように、ターゲットが変わると手段や方法も変わります。

 

例えば「事業部交流会」なら、ターゲットが業務経験はさほど多くない20代全般の層と、幅広い年代ながら他事業部に関心がある層では、有意義になる会の内容は異なるはず。20代全般層ならデジタルに馴染んでいると考えて、SNSにグループやイントラネットに交流場所を作成し、事前に関心テーマを募ったり、各自でコミュニケーションを取れると有益かもしれません。幅広い年齢層なら、顔を見て話すことを重視と考え、当日はグループ分けで一定人数と深く話せたり、後で顔と名前がわかるよう自己紹介一覧を社外秘で配布すれば、直接的な交流に満足してもらえるかもしれませんね。

 

例示のように、ターゲット設定は年齢だけではありません。「思考トレーニング」でご紹介したように、属性全般に加え、行動や志向などでも設定できます。「他事業部に関心がある人」などでもOK。事前に「他事業部は何をしているのか?」や「事業部間のやりとりが煩雑」などの意見のある人がわかるなら、彼らをメインに招待するのも手ですね。突き詰めるとターゲットは1人の人物像となりますが、この対象者をマーケティング用語で、「ペルソナ」と言います。

 

3.方法、手段/何を、どのようにやるのか

目的、ターゲットが定まったら、具体的に「何を、どのようにやるのか」という方法、手段を決めます。ここが企画の本丸で、アイデアなども盛り込める面白いところ
が、「やりたいこと」だけがあり、目的やターゲットに加え、コストがおいてけぼりな企画がよくあります。それを回避するため、以下の視点からの検証をお勧めします。


■きちんと実現できるか/実行プラン

面白いアイデアや方法でも、実現できなければ意味がありません。具体的に、誰に、何を、いつまでに、いくらでやってもらうのか、想定できる内容になっていますか?

企画が大きければ、見込みコストと予算に、大きなズレがないかの確認も重要です。

また、関係者や依頼先も増えるため、事前の段取り、調整や確認は必須。特にA氏の後にB氏が作業するなどの制約がある場合、A氏には納期を守らせ、B氏には納期後の日程を空けておいてもらう段取りが必要です。さらにB氏が多忙なら、同じ業務ができるC氏にも声をかけリスクヘッジをしておくと万全。これは、社外の発注先企業にも当てはまります。

「実現できるか」を考えていくと、以下の具体的なことが見えてくるので、企画書に「実行プラン」として大枠をアウトプットすることができます。

・関係者や依頼先の特定
・その役割と業務範囲/業務担当、業務フロー、指示系統
・スケジュール/全体スケジュールと関係者個別のスケジュール
・概算コスト

 

■なぜその手段や方法なのか/根拠およびメリット・デメリット

目的やターゲットから、「どのように考えて、その手段や方法を選んだのか」についても説明を入れておくと、理解を得やすくなります。理由や根拠を示すやり方です。
ターゲットが同じ企業のアクションを参考例としたり、一般的な市場調査などを背景の根拠として利用できます。「事業部交流会」で20代全般層への手段なら、20代のSNS利用率やスマートフォンの普及率などが活用できそうです。

加えて、その手段や方法を取った場合のメリット、デメリットにも触れておくとベターです。デメリットがある場合はそれを上回るメリットがあることや、明示していない目的やターゲットは「捨てる」という合意形成を成すことができます。

 

4.ストーリー/誰がどのようになるのか

ここでのストーリーには、2つの意味があります。
1つは企画の実施で、誰がどのようになり、どのような変化が起きるのかというストーリー。ターゲットが行動し、結果として目的に近づくイメージを示すものです。

もう1つは、企画の要素を「どのような流れや展開で説明していくのか」といった全体の構成。「こんなことに困っていませんか?」という問題提起から、その解決策を提示するなど、説明要素を並べ替え、効果的に納得を得られる起承転結に整えます。

□□□
 

前回の「思考トレーニング」は読み取りでしたが、今回の企画書作成は、逆に「やりたいこと」をアウトプットする作業。つまり、これまで裏から推測していたことを今度はあなたが主体となって、表には出ない意図や狙いまでも表現することなのです。

ですが作成の作業をしている時は、主体者だけの視点に陥ってしまいがち。企画の大枠ができたら「思考トレーニング」を思い出し、クライアントやターゲットの視点で見直して"通る"企画書にしてください。企画の失敗要因を潰すよい機会になるはずです!

監修:リクナビネクストジャーナル編集部 

【定着率の裏に理念あり】離職率が業界平均を大きく下回る鳥貴族の秘密

f:id:k_kushida:20160426181906j:plain

前回は新卒採用後の1年以内離職率が15%の業界で、いち早く改革に着手したレオパレス21の事例を紹介しました。「不動産業、物品賃貸業」同様に深刻な業界は他にもあります。昨年10月に厚生労働省が発表した『新規大学卒業就業者の産業別離職状況』によると、「宿泊業、飲食サービス業」の1年以内離職率は20%。3年以内の離職率はなんと53%に上ります。

 

そんな業界にあって異色な存在が、焼鳥チェーンを展開する株式会社鳥貴族です。全メニューが280円(税抜)という低価格路線にもかかわらず、その安さとおいしさが評判を呼び、ここ10年で店舗数を急拡大しています。その鳥貴族、実は人材の定着率も高いのです。一体なぜ、そんなことが可能なのか。秘密に迫るべく、鳥貴族人財部 採用教育課マネージャーの久保山豪さんにお話を伺いました。

f:id:k_kushida:20160426182219j:plain

▲鳥貴族人財部 採用教育課マネージャー 久保山豪さん

数字を追わず、利益が出たら社員に還元

鳥貴族は創業当時から、バブル時代も均一価格の焼鳥屋をやっていました。そして、当初からお金を追わない企業です。お金を追うと、お金に逃げられてしまう。「利益は目的ではなくて、理念を実現するための手段である」というのが創業者である代表大倉の考え方です。

 

店舗数の増加は最初の20年で50店舗という非常にゆったりしたペースでしたが、この2016年4月は1カ月だけで8店舗がオープンするというほどになり、500店舗に迫る勢いです。認知度が上がり、スケールメリットも利いてきて、仕入れ値も抑えられ、そこで出てきた利益をさらに商品価値を高める事に使ったり、きちんと社員に還元することで、「焼鳥屋で世の中を明るくする」という理念に邁進しているのが今の鳥貴族なのです。

 

入社して活躍する人だけを採用する方法

f:id:k_kushida:20160426182509j:plain

採用に関して、われわれ人財部が一番こだわっていることは、むやみやたらに採用しないということです。たくさん採用しても、その分辞める人が増えれば、どれだけ採用活動に力を入れても、意味がありません。

 

事業規模は急拡大しているから、人手は欲しい。でもそもそも世の中全体で人が足りない。われわれは外食産業で、深夜帯も勤務がある業態なので、なおさら人が集まりにくい。そんな状況ですから、応募していただいた人をとにかく採用するという道もあるのかもしれませんが、鳥貴族で活躍できる人をちゃんと見極めて採用し、定着を図るほうがいいはずだとわれわれは判断しています。

 

そこで中途採用では去年から、二つの工夫を始めました。一つめは、選考会議の導入です。中途の場合、面接は必ず一対一で行い、しかも基本的に一次面接のみです。ただし、面接の段階では合否を判定しません。面接した人全員を対象に、関東担当の面接官、関西担当の面接官、私、人財部の部長の4人の合議制で合否を決定しています。これが毎週行っている選考会議です。

 

この方式だと、面接していない人からも、「この人はこの部分はどうなの?」「価値観はちゃんと合っていそう?」「店長になれるイメージある?」というような質問が出てきて、その分、精度が上がります。それに面接官一人の判断では、自分に似ている人を合格にしがちで、自分に似ていない長所を持っている人はマイナスに評価されがちです。タイプが違う4人の合議制を取ることで、それを回避しています。

 

来店経験が少ない人を店舗で面接することもありますね。1、2回しかお店に行ったことがなくて、しかもそのお店が郊外店だけという人だと、繁華街の店舗に配属されたら全然イメージが違い、とまどってしまうかもしれない。そんなギャップを生まないためです。

 

現在の中途採用目標は年間150名程度。毎月10人以上を採用することになりますが、外食産業の中では結構ハードルの高い数字です。それでも営業部からは「もっと採用できない?」と言われますし、その気持ちは良くわかります。しかし、入社人数を増やすことだけを考えてしまうと、採用しなくてもいい人、つまり鳥貴族に入っても活躍できない人を採用してしまうことにつながる。今以上に受け入れ体制が整ってくれば、もっとたくさんの人を採用できるようになるはずですが、それまでは採用の基準を下げずに対処できる方策を探っていきたいと考えています。

 

部門を超えて早期離職者減少に取り組む

そして、早期離職者を減らすための二つめの工夫は、入社してから1カ月前後の時期に、面接官が店舗に訪問するというものです。

 

今までは、入社後の社員に関しては配属された店舗任せの部分がありました。当然ながら、われわれも店長のことを信用しています。しかし、何か思うところがあったとしても、直属の上司である店長に対して、入社したばかりの社員が話しにくいこともあるのではないかと考えたんです。われわれであれば店長のかわりに、早めにキャッチできるかもしれません。

 

とはいえ、営業部としても早期離職者を出さないための取り組みは行っていました。彼らが責任をもって教育して、面倒を見ているところに、われわれが出ていって何かするというのは、「本当に対処できているのか」と疑っているかのように思われる恐れもありました。

 

しかし、人財部部長である江野澤が「実際に見れていないところもあるから、そこを人財部がフォローする」と言ったことで、その問題はクリアすることができました。江野澤は人財部部長に異動する前は営業部部長でした。店舗を束ねるエリアマネージャーの上に、関東・関西・東海の統括マネージャーがいて、統括マネージャーの上が営業部部長。実質的に営業のトップです。現場からの叩き上げですし、営業部部長のときもしばしば店舗を回っていました。おかげで、社員全員を覚えていたほどです。現場のことを知り尽くしていて、どんなことを考えながら社員が仕事をしているのか、会社の中で一番知っている人物でしょう。そのため営業部も「江野澤さんが言うなら、そうかもしれない」と考えることができたのではないかと思います。

 

選考会議と店舗訪問は目に見えて効果が出ています。早期離職者は激減し、辞める場合にも、きちんとヒアリングをすることで得るものがあります。なぜ辞めたのかが明確になるから、対策を講じることが可能ですし、ヒアリングした内容は営業部にもフィードバックしています。店舗訪問に関しては、今年からは新卒に対しても行う予定にしており、新卒の早期離職者も減らすことができるのではないかと期待しています。

 

理念の共有が働きやすい会社を作る

f:id:k_kushida:20160426182557j:plain

理念が明確になっている会社ですから、選考では理念に合うかということもしっかり見ています。理念を共有する、価値観を合わせるというのは、仕事のやり方を「こういうふうにしてくださいね」と伝えるのとはわけが違います。合わない人はどうしても合わないし、すぐに変えることもできない。入社する前から、ある程度理解してもらったうえで、同じ方向を目指して頑張っていこうと考えてもらわなければいけません。

 

そのため理念については話す機会をできるだけ多くしようとしています。求人広告にも一部は載っているし、面接でも触れる。入社後のオリエンテーションや、研修でも言及します。

 

最近になって社員が共有すべき価値観が『トリキウェイ』として明確化されました。『トリキウェイ』には「正しい人間」「利他の精神」「プラス発想」「自己責任」の四つがあります。

f:id:k_kushida:20160426183319j:plain

 

「自己責任」と聞くと、ぎょっとする人もいるかもしれませんが、放任型の自己責任ではありません。たとえば、店舗に関しては、店長に裁量がある一方で、周りも任せっぱなしではなく、きちんと見守り、助言もします。問題が起これば、店長なら店長、社員なら社員の目線で考え、どうやって防げたかを分析して対処する。上司が「おまえ、いいからやれ」「とりあえずやれ」と部下に命令するのではなく、結果がうまく出ないときには、「なんでこうなったと思う?」「改善するにはどうしたらいいと思う?」と一緒に考えるんです。

 

鳥貴族には社長室も役員室もありません。本部にいる社員は全員一つの大部屋で仕事をしています。朝9時から全員同じ空間で過ごすので、社長がどんな仕事ぶりかもわかりますし、フランクに話すこともできる。そんな環境ですから、自然と理念が落とし込まれやすいのかもしれません。大倉社長自身、トリキウェイをまだ完全に身に着けてはいないと言っていますし、押し付けることもしない。方向を示しながら、みんなで目指そうというのが鳥貴族のリーダーシップなんです。

 

鳥貴族の理念は「焼鳥屋で世の中を明るくする」。きちんと休んだ社員は、お客様に対してより元気に接することができます。それが世の中を明るくすることにつながるはずです。そのために昨年から休日を少し増やし、年間休日が111日になりました。これは完全週休2日制に近い数字です。

 

無断残業はNG! 外食産業の“当たり前”からの脱却

一般的に外食産業は、長時間働いている印象があるように思います。実は、鳥貴族では、無断での残業や休日出勤は禁止しています。多少の残業については事後報告で構わないものの、上長へ、その都度の申告が必要です。

 

無断での残業を禁止し、残業のたびに、なぜ残業が必要だったかを報告してもらうことで、もっと早く帰れるようにするためにどうしたらいいかを、上長も一緒に考えることができます。残業の報告をひとつき単位でまとめて行っていれば、対応は後手後手になってしまうでしょう。

 

残業が多くなれば、働きすぎだということで、出勤停止命令が下る場合もあります。そのまま長時間労働を続けるよりも、どういう問題があるか、どうやればもっと効率よく働けるかを、一緒に考えてからにしようということですね。これまでの外食産業では「若いうちに残業をたくさんすることで成長する人もいる」という考え方もありましたが、世の中の流れからしても、それをよしとはできません。

 

離職率にしても、待遇にしても、労働時間にしても、外食産業というくくりではなく、東証一部企業として考えていかなければ「外食産業の社会的地位向上」という使命は果たせないでしょう。創業当時は、飲食業全体が“水商売”として軽んじられていた時代です。そんな時代にあっても、まずわれわれがしっかりした会社を作って、社員が夢や誇りを持てるようにしたいという大倉の考えは、今では鳥貴族にしっかりと根づいています。

 

いつかは「外食産業がそんなふうに見られている時代があったんですね」と言われるような世の中にしたい。そのために、まずは鳥貴族で働く私たちみんなで、正しい会社をつくっていきたいと思います。

f:id:k_kushida:20160426182712j:plain

文:唐仁原 俊博

【幸せの国ブータンに学ぶ】仕事がうまくいかないときに効くブータン人の5つの教え

f:id:k_kushida:20160427180909j:plain

仕事でもストレスを感じない、幸せなブータン人

ブータン国王夫妻の来日をきっかけに、一躍「幸せの国ブータン」ブームが巻き起こったのは、2011年のこと。97%の国民が幸せを感じている(2005年ブータンの国勢調査)というブータン人の生き方に日本中が注目しました。そこから5年、ブータン・ブームが再燃しています。実は2016年はブータンと日本は国交樹立30周年にあたる年で、各地でブータンに関する様々なイベントが数多く企画されているのです。

今なお、多くの日本人の心をとらえて離さない幸せの国ブータン。チベット仏教がもととなっている「足るを知る」生き方もさることながら、97%の国民が幸せを感じる背景には、ストレスフリーの働き方があります。なぜ、ブータン人はストレスなく働けるのでしょう。

そこで今回は、『世界一しあわせな国 ブータン人の幸福論』(福永正明監修・徳間書店刊)のなかから、「仕事がうまくいかないときに効くブータン人のことわざ」を取り上げます。

 

頑張っているのに、なかなか実を結ばないとき

 

「ゆっくり歩けば、ロバでもラサに行ける」

 

ブータンの古いことわざです。ラサとは、現在の中華人民共和国チベット自治区のラサ市のこと。昔はそこに行くのには、急な坂道をいくつも越えなくてはならず、馬で行くのも困難な場所でした。ロバでは到底、力不足なのですが、それでも歩き続けることをやめなければいつかは行ける。「どんなことでも続けてさえいれば、いつかはゴールにたどり着けるよ」という意味で使います。ブータンでは、物事がなかなかうまくいかない同僚がいると、この言葉をかけてあげるそうです。結果がなかなか出ないときはとても苦しいものですが、「少しずつでも歩き続けていれば、いつかはゴールにたどり着く。今やっていることは無駄ではない」と考えると気が楽になりますよね。

 

f:id:k_kushida:20160427181031j:plain

 

 

仕事を抱え込んでしまったとき

 

「水のないところに橋をかけるな。義務のないところに責任をとるな」

 

「できもしないこと、必要のないことに首を突っ込んで、後になって無責任に放り出してはいけないよ」という意味のブータンのことわざです。ブータンの人たちは、身の丈に合った暮らしができればいいと思っています。仕事も同じで、自分の力にふさわしい身の丈に合った仕事ができれば充分だと考えています。このことわざは、仕事をたくさん抱えてしまって身動きが取れなくなってしまっている同僚に、「そんなに無理するなよ」とやさしく声をかける時に使うのだそうです。確かに仕事は欲張るとろくなことがありませんよね。

f:id:k_kushida:20160427181143j:plain

 

思うような結果が出なかったとき

 

「洞窟(どうくつ)に宝物はなかった」

 

会社で期待していた部下が、その通りの成果を出してくれなかったときなど、他人が期待通りのことをしてくれなかったときに使うことわざです。「洞窟(どうくつ)に宝物はなかったなあ…」なんていう風に使います。この言葉には、「宝物のない洞窟を探させて悪かったね、自分の指示の出し方がよくなかったよ」と相手を気遣う気持ちが込められています。こんな風にお互いが相手を尊重し合えば、いつもいい雰囲気で仕事ができます。そんな明るい環境なら、また頑張ろうと思えるものです。

f:id:k_kushida:20160427181339p:plain

 

 人に協力してもらえず、孤独を感じる時

 

「善なる道は易い。だが、悪しき道はつねに険しい」

 

ブータンでは有名なことわざです。ブータンでは、仕事は「人のためになるか」という観点で選びます。自分のためになるか、では選びません。正しい心を持って、人のためになる仕事をしていれば、必ず協力してくれる人が現れ、道はどんどん開けていく。しかし、私利私欲のためにする行動は、運も人も味方してはくれません。必ず大きな壁がやってきて、挫折してしまいます。もし今、苦しい状況にいる人は、私利私欲のために仕事をしていないか、考えてみるといいかもしれません。

f:id:k_kushida:20160427181446j:plain

 

職場環境に嫌気がさした時

 

「賢い人は節度を知る」

 

「自分に必要なことを知っている人がいちばん賢い」という意味のブータンのことわざです。つまり、自分には何が必要で、何が必要でないのか、自分にとって必要なことを知っている人が幸せに生きられるという意味です。ブータンの人たちは経済的には貧しくとも、心はとても豊かです。それは“足ることを知る”精神が根付いているから。今の仕事に立派なオフィスが必要でしょうか? 質素で小さな机でも立派な仕事をしている人はたくさんいます。まずは、今の自分に満足すること。今の職場に満足すること。そこから幸せは始まります。

f:id:k_kushida:20160427181837j:plain

 

いかがでしょうか。ブータン人が働いていても幸せなのは、「身の丈に合った仕事をする」「今の自分や職場環境に満足する」「仕事は私利私欲を捨て、他人のためにする」「仕事は、人の役に立つかどうかで選ぶ」「結果が思ったように出なくとも、他人を責めない、自分も責めない」、こんなところがポイントのようです。私たちもストレスなく働きたいものですね。

 

f:id:k_kushida:20160427182056j:plain

出典

 

『世界一しあわせの国 ブータン人の幸福論』(監修/福永正明、徳間書店刊)

 

 

 

取材・文・写真/高嶋ちほ子 

自分のことがよくわからないなら色に聞け!?虹色が教えてくれるあなたの「本質」

「子どもの頃、カラフルなクーピーの削りかすを集めるのが好きで、金色のふたがついたガラス瓶に入れて大切にしていたんです。特にくもり空の日や、悲しいことがあって世界が暗く見えるときには、クーピーの削りかすを家のベランダや隣の駐車場、暗く見えるご近所の家の庭にも勝手にまいていました(笑)。今思えばただのゴミをまく迷惑な子供なんですが、その時の自分にとってそれは祈りと同じで『世界がもっとカラフルになりますように』と切実な気持ちだったんです」

f:id:w_yuko:20160428132714j:plain

 オーラソーマ・カラーケアシステムのスクール運営や色に特化した企画、PRを手がけているRainbowseed株式会社の代表取締役、遠藤友理さんは、生まれつき右目が不自由で、ぼんやりと「色」だけが見えている。左目に頼る生活のなか、同級生たちから「行動がおかしい」とからかわれ、悔しい思いをしたこともあったが、今では、その「色」を見抜く力を武器に「本当の自分を知りたい」と訪れる人たちのため、精力的に活動の場を広げている。

 キャンドルアーティストのCandleJUNEさんのキャンドルを用いたコラボイベントを企画したり、新宿のコスメストア『コスメキッチン&ナチュロパシー』で、天然成分由来の色と香りのお守り「ポマンダー」をヒットさせたりと、これまでスピリチュアルな印象の強かったオーラソーマを、一般に浸透させることに注力している。

「オーラソーマというと、どうしても『目には見えないものと対話する』といった怪しい印象を持たれがちなんですが、そうした偏見を変えたいと思っています」と遠藤さん。人を助ける仕事がしたいと大学で心理学を専攻後、産業カウンセラーの資格を取得。さまざまなカウンセリングを試すうち、オーラソーマに出会った。

 「カウンセリングの課題は、必ずしも患者さんが本心を語ってくれるとは限らないことです。けれど、オーラソーマでは、自発的にボトルを選び、そのボトルについての説明を聞くことから始まるので、抵抗なく自分のことを話せる人の率が増えます。カウンセリングの手法として、本当によくできたシステムだと思います」

 オーラは「光」、ソーマは「体」という意味を示す。自分の本質や、向かっていきたい方向を知りたいときに役立つ「オーラソーマ」の魅力について聞いた。

f:id:w_yuko:20160428132708j:plain

 ▲「オーラソーマのよいところはポジティブになれるところ。しっかり学び実践を積んだ人がやれば、カウンセリング手法として素晴らしい」という遠藤さん。「一人一人が気づいていなくても持っている強さや優しさが目に見えるんです」

  

自分でも気づいていない本質を色が指し示してくれる

 オーラソーマは、イギリスで発祥した上下2層の色彩に分かれた110種類以上のボトルを用いるカラーケアシステムだ。視覚を通じ、人間の無意識にまで働きかけるといわれる「色」を生活の中に取り入れることにより、自分でも気づいていない自分自身の本質を知り、その人の最もいい部分にアプローチする。

 オーラ・ソーマの創始者は薬剤師で、リフレクソロジーの治療師だったヴィッキー・ウォールという女性。幼少期から植物や鉱物が持つ力や関わり方を父親から学んだヴィッキーは、痛みを癒すことのできる水分とオイルのバランスが50パーセントずつの、色鮮やかな液体ボトルを次々と生み出していった。 

f:id:w_yuko:20160428132710j:plain

 「英語で“disease”という言葉があります。打ち消すという意味のある“dis”と、容易という意味のある“easy”を掛け合わせた言葉で、easyじゃない状態を表します。末期がんであっても本人がeasyな状態で、内側がくつろげているのであればそれは病気ではなく、逆に五体満足でも内側がeasyでないなら、それは病気という考え方をするのがオーラソーマです。本来の自分を思い出し、自分の内側がくつろげる状態を取り戻すことが大切。特に自分が分からなくなっている人に届くといいなと思っています」

 

4本のボトルが示す「自分の本質・過去・現在・未来」

 とかく日本ではスピリチュアルな面ばかりがフォーカスされがちなオーラソーマだが、色彩による医療的効果は科学的にも証明されており、これまでも病院やオフィスの環境つくりなど、さまざまなシーンで取り入れられてきた。

 「アメリカのロック歌手、シンディーローパーが3.11のあとすぐに来日し、『私にはあなたの本当の色が見える。だから怖れないで』という歌を歌ってくれたのですが、あの歌詞のとおり、元来は人それぞれ独自の色というものがあります。けれど、生きていく中でいろいろな人と付き合ううちに、自分の色をすり減らして、その色が分からなくなってしまったり、人と自分を比べて自分じゃない色を表現しようとしてしまったりして、心身が疲れてしまうんですね。そうなると、自分のことがよく分からなくなり、生きることを楽しく感じなくなったりすることがあります。そんな『自分の本質を知りたい』、『向かうべき道を知りたい』といった疑問に答えるため、オーラソーマでは、コンサルテーションという手法を使い、色を用いて、意識と無意識を視覚化させます」 

f:id:w_yuko:20160428132712j:plain

 オーラソーマの「コンサルテーション」は、自分の心と魂に気づくことを目的とし、クライアントが110本以上あるボトルの中から自分の惹かれる4本のボトルを選ぶ。1本目に選んだボトルは、その人物の本質や人生の目的、2本目は過去から導き出される才能や課題、3本目は現在の状態、4本目はこれから向かっていきたいと思っている方向性を示すといわれている。4本目の自分が向かっていきたい方向に対して、邪魔になるものや自分でも気づいていないパターンを表す色が2本目に示されており、現在の課題を克服するためには、この2本目を体に塗るとよいといわれている。ボトルの中身は二層に分かれており、上が水で、下がオイル。振るとドレッシングのように混ざり合う、ハーブや鉱物を原材料とした天然成分由来の化粧水だ。

 

色の持つ不思議な力

歴史を紐解くと、こうした色彩療法は古代のエジプトやギリシャからすでに行われていた。中国の陰陽五行思想においても、色彩と健康の関係について記されている。光の波長によってつくられている色は、人の健康や精神状態に大きく影響を与えると考えられており、心身治癒のために、患者に特定の色を身につけることをすすめたり、神殿の採光に工夫をこらしたりといった使われ方が世界各国で伝統的に行われてきた。

f:id:w_yuko:20160428132711j:plain

「色彩療法では、胃腸の弱い人には、胃の色であるイエローの布を巻くといった手法が取られてきました。考え方としては2つあり、まずは同じ色のものが同じ色のものを治すという考え方。もうひとつは、それがうまくいかない場合、対局にある色を補色するという考え方です。イエローの対局の色は、バイオレット。イエローでダメなら、バイオレットを使います。どちらがそのときの状況に合うかという判断は、オーラソーマでは、ボトルの順番で見極めていきます」

 オーラソーマのボトルを選ぶときは、今だけではなく、先までイメージしたときにずっと自分が惹かれるであろうボトルを1本目に選ぶのだそう。オーラソーマのボトルが手元にない場合は、7色の虹色の中から「どの色が最も惹かれるか」に注力してみるだけでもよい。

 グリーンが気になるときは人との距離感や時間の余裕がほしいとき、バイオレットが気になるときは自分の本質に戻りたいと思っているとき、ブルーに惹かれるときは、コミュニケーション能力を高め、穏やかさを表現したいときなど、そのときの状況によっても変わるものなのだそう。

「普段、持ち歩くものや着る服を選ぶ際に色を意識することで、心身のバランスを整える効果が期待できます。最近調子が出ないというときは、7つの虹色の中から最も惹かれる色のアイテムを身近に置くようにするとよいでしょう。それでもうまくいかないときは、対局にある補色を使うことで、心身のバランスが取れるようになったり、行動していく勇気が出たりしますよ」

 

 <色の効果>

ブルー:平和、冷静さ、穏やかさ、思考、コミュニケーション【喉】

 グリーン:スペース、調和、バランスを取る役割【心臓】

 バイオレット:男性性と女性性の統合、変化、沈静【頭頂部】

 ロイヤルブルー:第6感、直観力、五感、【眉間】

 イエロー:自己認識、知識の吸収、喜び【みぞおち】

 オレンジ:自立と依存、執着の手放し、過去の解放【仙骨】

 レッド(ピンク):情熱、愛、生きる力【尾てい骨】

 

※色はコインの裏表のように、対局の意味がある。バイオレットは、虹色の終わりの色であるために、始まりの色、つまり変化を示す色ともいえる。オーラソーマで見る際は、何本目にあるかで、今、その人がどちらの状態なのかを知ることができる。

 

f:id:w_yuko:20160428132709j:plain

▲向かって左が人体の体から発せられるオーラ。健康体ではきれいに見えるが、不健康だと乱れる。右はオーラソーマの基本となる虹色の「カラーローズ」。対局の色同士が補色となる。

 

<補色>

 レッド⇔グリーン

 オレンジ⇔ブルー

 イエロー⇔バイオレット

 ロイヤルブルー⇔ゴールド

 

取材・文・写真 山葵夕子