Job Gallery
テレビプロデューサー
インタビュー くわしく見る
テレビプロデューサーは誰よりも深くテレビを愛する究極のテレビオタクだ 別府 俊一郎 さん(仮名)
PROFILE 別府 俊一郎 さん(仮名)
年齢 45歳
学歴 社会学部卒業
住まい 一戸建て(妻・娘2人と同居)
趣味 ゴルフ、テレビ鑑賞、演劇鑑賞
職歴 テレビ局に16年→フリーになって6年
座右の銘 郷に入っては郷に従え
血液型 O型
星座 山羊座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】2100万円
どんな仕事?
予算をかき集め、それをもとに番組づくりを指揮する
テレビのバラエティー番組やドラマ、映画などのエンドロールで目にする職業だが、その具体的な仕事内容は?というと、知っている人も少ないのではないだろうか。主にテレビドラマのプロデューサーとして活躍している別府さんは、その中身を以下のように語る。

「大きく言うと、番組の制作総括責任者だよね。実際の制作現場はディレクターが指揮していて、彼らの仕事を監督する立場にあるのが僕らプロデューサーの仕事。それが系統的に指揮・監督が行き届いていないと、よろしくない事態が起こり得る、と(苦笑)。逐一、ディレクターからの報告を受けて、制作の進捗状況を確認しておかなければダメなんだよ」

もちろん、デスクにふんぞり返ってディレクターからの報告を待っているだけではない。自身は、制作現場がきちんと機能するための環境を整えなければならない。

「番組のコンセプトを考えるのはディレクターがメインだけど、やっぱり制作に関わっている人間としては自分でも企画案を出すし、局からのOKをもらったら、そこから具体的な仕事に取りかかるんだ。まずは予算を立てて、その範囲内で収められるように配役を考えて芸能事務所と交渉しつつ、資金を集めるために広告代理店やスポンサーと交渉して…。そういったお金に関することは大事なんだけど、もうひとつ、ドラマのプロデューサーとしては脚本家や演出家と打ち合わせをすることも大事な仕事。脚本家とは『主人公の感情としてはこうじゃない?』『だったらこのセリフは出てこないんじゃない?』とか、演出家とは出来上がってきた脚本に沿って演出方針に関して相談する。いろいろ口出ししてうるさく感じられているかもしれないけど(笑)、番組の最高責任者としては納得いくモノを作りたいから、ついつい突き詰めたくなっちゃうんだよ」
「職業病だなぁ」と思うとき
肝機能が低下した
肝機能が低下したイラスト
これ、シャレになんないね(苦笑)。でも、付き合いやなんだかんだでいろんな人と飲みに行くから、いたわってる時間がなくなっちゃうんだ
求められる能力は?
番組制作に関しての知識を下積み時代から植え付けていく
仕事内容からもわかる通り、プロデューサーは本当にさまざまな人と関わりを持ち、かつ金銭面の折衝というデリケートな案件を常に抱えている。そのための交渉能力は絶対に必要だ。

「スポンサーからはお金を出してもらい、出演者や関係スタッフのギャラはなるべく抑える。そうして利益が出るわけだし、それが僕の収入にも直結するわけだから、交渉はそりゃぁ慎重になるよね。とはいえ、相手の言うままにしていたらとんでもない赤字になることだってあり得るから、大切なのは『絶対にイエスと言わせる信念』と言える。慎重さと大胆さを併せ持って挑まないとダメなんだ。また、交渉時だけでなく、普段からコネクションを作っておくことも大事。こちらの都合のいいときだけ『○○さ〜ん、お願いしますよ〜』なんて言っても胡散臭いヤツとしか思われないから。だから酒の席が多くなっちゃうんだよね(笑)」
もちろん、予算面だけを考えていればいいわけではない。番組制作の責任者としては、その中身に関しても把握し、先頭で指揮を執っていかなければならない。

「企画の立て方から構成の仕方、演出方法、カメラワーク、照明・音響技術など、番組制作に必要なすべての知識が必須。じゃぁ、どうやってそれらの能力を培っていくかというと…、これはもう経験だよね。いきなりプロデューサーになれるわけなんてなく、最初はADからスタートしていって、徐々に知識と経験を植え付けていく。
もちろん、仕事中だけでなく、プライベートな時間でも『今、何が流行っているのか?』『面白いと言われているテレビ番組は、何がウケているのか?』といったことを考えなきゃいけない。その点では、僕は日常からすごく自分を鍛えてるな。自分が一番の『テレビオタク』だと自負しているくらい、アホみたいにテレビを観てるから(笑)」
この仕事のやりがいは?
高視聴率が出たときに思う。「してやったり!」
「ぶっちゃけて言うと、やっぱり収入の多さはやりがいにつながるよね。いろんな人とネゴる(交渉する)という、精神的にしんどい仕事を続けていられる理由のひとつは、それ。まぁ、高収入を得たからって、ゴルフとか付き合いのお酒代として、消えていっちゃうわけだけど(笑)」

と、自身が抱く仕事のやりがいについて語る別府さん。しかし当然、お金のためだけに仕事をしているわけではない。そこには「テレビ屋」としての心構えが確かに存在している。
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
我
わがままとかって意味じゃなくてね。自己主張をしっかりして、信念のもとに番組づくりをしていかなきゃいけない。ときには我を押し通すくらいの気概がないとダメなんだ
「僕はやっぱり、テレビというメディアの持つ影響力の大きさをすごく真摯に捉えているんだよ。だからこそいい加減なものはつくれないし、社会に悪影響を及ぼすような番組づくりは絶対にしないように心掛けている。たとえフィクションというドラマの世界でも、凄絶な殺人のシーンなんかは好きじゃないし、いじめなどのデリケートな問題に関してのシーンは演出の仕方に慎重になる。そういった基本があった上で、多くの人が面白いと思えるような番組にしたい。
『面白い』という、人それぞれが持っている価値観を仕事にしているから感覚に頼る面は確かにある。だけど、そもそも番組づくりっていうのは理論的に進めていくものなんだ。『この人を使って、こういう演出を用意して、こんな撮り方をしたら絶対に成功する』という感じに、順序立てて考えていくもの。それがハマって面白いものができたとき、結果としては視聴率という数字に表れるわけだけど、そういうときはやっぱり嬉しいよね。『してやったり!』って感じかな」
FAQ 別府 俊一郎 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 幼稚園のころからすごいテレビっ子でさ。だけど、世の中には面白くないと思えるようなテレビ番組もたくさんあったわけで、「だったら自分で、自分が面白いと思える番組をつくろう」と思ったのがきっかけ。まぁ、よくある話だよね(笑)。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A とにかくいろんな人と知り合いになれる。特に芸能関連の仕事に就いている人はパワフルな人が多くて、そういった人と付き合っていくと自分までパワーをもらえるような気がするんだ。同窓会とかに出ると「いつ見ても若いね〜」なんてよく言われるんだけど、それこそ、その賜物。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A そりゃあもう、人一倍、いや十倍くらいの好奇心を持っている人。僕はテレビを仕事にしているんだけど、面白そうなものがあれば、映画や舞台を観に行くのはもちろん、ときにはシンポジウムや大学教授の講演会なんかにも出席するんだ。それは単に刺激を受けたいというのもあるけど、仕事に還元するという意味もあるんだよね。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A テレビ局は確かに激烈に狭い門だけど、制作会社は人手が足りなくてヒィヒィ言ってる会社が多い。もちろん、いきなりプロデューサーになれるわけはないから、まずは制作会社にADとして入社して、そこで知識と経験を積むのが一般的だね。いろいろ、本当にいろいろと辛いことがあると思うけど、そこでクサらず、「面白い番組をつくる!」という気概を持って続けてほしいね。
テレビプロデューサーの 求人を探してみる
テレビプロデューサーに関連したキーワードから求人を探す
予算管理 交渉能力 広告代理店 視聴率 テレビ
テレビプロデューサーを くわしく見る

「今すぐ転職」にも「いつかは転職」にも即・お役立ち!リクナビNEXTの会員限定サービスに今すぐ登録しておこう!

1転職に役立つノウハウ、年収・給与相場、有望業界などの市場動向レポートがメールで届きます

2転職活動をスムーズにする会員限定の便利な機能

・新着求人をメールでお届け

・希望の検索条件を保存

・企業とのやりとりを一元管理など

3匿名レジュメを登録しておくとあなたのスキル・経験を評価した企業からスカウトオファーが届きます

会員登録し、限定サービスを利用する

※このページへのリンクは、原則として自由です。(営利・勧誘目的やフレームつきなどの場合はリンクをお断りすることがあります)