警備　Job Gallery【リクナビＮＥＸＴ】

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岡山明則さん（仮名）

年齢	26歳
学歴	法学部卒業
住まい	一戸建て（祖父母と同居）
趣味	パソコン
職歴	商社に1年→ビル管理会社に1年
座右の銘	努力の過程では自分が一番弱い人間だということを知れ。努力の成果を試すときは自分が一番強い人間だということを知れ
血液型	A型
星座	獅子座

職場の雰囲気は？	文化系	・	理科系	・	体育会系
あなたのタイプは？	文化系	・	理科系	・	体育会系	【年収】420万円

防犯、防災を未然に防ぐため、細部にまで目を光らせる

警備の仕事は主に、警備会社やビル管理会社などが携わっている。現金輸送車の警備や工事現場の交通誘導、ホームセキュリティなどを警備会社が主に手掛ける半面、ビル管理会社は施設管理、つまり施設に常駐して警備業務にあたることが多い。岡山さんは現在、1000人以上という社員数を数える企業の本社ビルの警備を担当している。

「施設警備の主な目的は防犯と防災。防犯面では、外部の人が許可なくその施設に入れないよう出入管理という業務をメインに行います。その施設の関係者であったら入館証をチェックしたり、外部の方であれば、社内の人との取り次ぎを行ったり。また防災に関しては、火の気が出ないようにするとか、施設が破損していないかといったことをチェックするために定期的にビル内部の点検を行います。で、それらの報告を日報という形で会社に、そしてクライアントに提出する、と」

岡山さんのこの言葉を聞くと、業務内容としてハードな内容に感じない人もいるかもしれないが、それはちょっと違う。確かにハードではないかもしれないが、そのぶん、繊細さが必要な仕事なのだ。

「今、私が常駐しているビルは1年365日、24時間営業みたいな感じで（笑）、誰かしらが働いているような会社なんです。出入管理は入念に行っているので、不審者がいないか見回るというよりは、残業者の人数を確認するのがメイン。たまに、具合が悪くなっている人がいたり、トイレで寝ちゃってる人とかがいたりするので（笑）、事件や事故を未然に防ぐという意味で、隅々までチェックしないといけない。細かなところまで気を配っていないと務まらない仕事なんですよ」




	シフト勤務の習慣が体に染みついてるんでしょうね。朝の4時とかに目が覚めちゃうんです。テレビもまだ始まらないし、何をしていいかわからない（笑）

ビルで働く人に喜んでもらえるよう、細やかな気配りが必要

常駐警備ではシフト制の勤務形態が取られることが多い。そこで必要となってくるのが体力。規則的に、不規則な時間帯での業務の遂行が使命だからだ。

「今、このビルには6人が配属されていて、それぞれが決められたシフトで働いています。8時から19時30分、10時から18時、それと当務という朝8時から翌日の朝8時までの勤務。実質の労働時間は17時間で休憩時間に仮眠を取るんですが…私はまだ、この仕事に就いて1年と日が浅く仕事のリズムが体に染みついていないので、簡易ベッドに横になってもなかなか寝付けないんです。そのぶん体力は必要ですが、その前に、いつでもどこでも寝られる図太い神経というのも（笑）、必要かもしれませんね」

また、仕事内容の点でも触れた通り、細かなところにも気を配る、細やかな神経の持ち主でもなければならない。

「私が心掛けているのは、極力、そのビルで働いている人の顔を覚えるということ。そして、あいさつをきちんとするということ。朝、早く出社してきた人がいれば『おはようございます』、その人が外出するときには『いってらっしゃい』、帰社されたら『おかえりなさい』。私が逆の立場だったら『あ、覚えててくれたんだな』って嬉しく感じると思うんですよね。また例えば、財布などの落とし物があったとき、中を確認してカードが出てきたとしますよね。名前を見て顔が思い浮かべば、すぐに知らせることができます。どんな場面にせよ、そこで働く社員の方が安心して、気持ちよく働けるよう気を配っているんですよ」

日々、何事も起こらないのが業務が上手くいっている証拠

「私たちは、安心して働ける職場環境を作るために日々、働いているわけですから、その仕事に対して『ありがとう』という言葉をいただけるときが一番嬉しい。この仕事はある意味、サービス業だと思っているので、例えば飲食関係など接客業をしている人と同じような感覚で、対お客様との関係を良好に作り上げることができたときは充実感を感じますね」

と目を細める岡山さん。しかし、「あくまでこれが日常の風景でなければならない」と、あらためて帯を締め直す。



	ある意味、サービス業なので、私利私欲を捨て、クライアント先の社員の方が気持ちよく働けるような職場環境を、誠意を持って作るのが仕事です

「事件や事故を未然に防ぐというのが仕事の本分である以上、『何も起こらない』という状況が一番。平穏であればあるほど、私たちの仕事が上手くいっている証ですからね。私たちの存在が気にならない、というくらいでいいんです。そういう意味では、一日一日でやりがいを感じられます。仕事が終わり、ホッとひと息つけるときというのは、安心する瞬間であり、仕事をやりきった！と感じられる瞬間でもあるんですよね」