Job Gallery
法務
インタビュー くわしく見る
法務は社員に有り難がられる縁の下の力持ちだ 川村 綾子 さん(仮名)
PROFILE 川村 綾子 さん(仮名)
年齢 27歳
学歴 法学部卒業
住まい 賃貸マンション(一人暮らし)
趣味 ベリーダンス
職歴 電力会社に3年→総合人材サービス会社に2年
座右の銘 今日できることは、今日やる
血液型 A型
星座 天秤座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】600万円
どんな仕事?
法知識をもって企業活動を円滑に進めるサポートをする
「デスクでパソコンに向かって作業をしていても、じゃんじゃん電話がかかってきて、それらにひとつひとつ対応していかなければなりません」

と語る川村さんは現在、大手総合人材サービス会社の法務部に勤務している。その電話の相手とは、自社の社員。「じゃんじゃんかかってくる」という電話の、その内容とは?

「一番多いのは、トラブルが起こったときに、どう対処したら良いのか教えてほしいというものですね。『クライアントに怒られちゃって、損害賠償請求をするって言われたんですけど、どう対応すればいいですか?』とか。とにかく営業スタッフからの電話が多いですね。『クライアントから契約書を交わしてほしいって言われたんですけど、どうしたらいいですか?』とか。クライアントへの対応や契約書を作る際などは、法的な見地からの一言一句を変えるだけでビジネスが上手くいくか否かが変わってくるので、そこで私たちが知識を提供していくんです」

さまざまなトラブルに対処する一方で、企業全体として携わる大きな案件にも法務担当者の知識は絶対に必要だ。

「M&Aを行う際も私たちの出番。契約書の作成はもちろん、買収するにあたって法律的にリスクはないのか?ということを考えるんです。例えば、買収しようとしている会社がその時点でほかの会社の権利を侵害したビジネスを展開していないか?残業代をちゃんと払っているか?などといったことを調査して、判断の材料にするんです。実際に判断をするのは企画部や役員なので、その判断材料を提供するのが私たちの仕事なんですよ」
「職業病だなぁ」と思うとき
思考回路が法律漬け
思考回路が法律漬けイラスト
考えること、言うこと、すべてが法律に基づいたものになってしまいがち。「考え方が堅い!」って思われてるかも(笑)?
求められる能力は?
他部署とは、冷静に、しかし人間味をもって接するべし
「法律の知識を持っているのは当然として、その前にビジネスパーソンとしての常識を持ち得ていないとダメですね」

何かトラブルが起こったらすぐさま、法務部に電話をしてくる社員もいる。そういった案件は必ずしも法的知識だけが必要なのではなく、ビジネスパーソンとしての一般常識が活きてくることも多いそう。

「例えば、『クライアントが怒っています。どうしたらいいでしょう?』といった相談があったときは、いきなり『それは民法●条にあてはめると…』なんて話をするわけではなく、一般常識というか、ビジネスマナーとしてのアドバイスをするんですよ。『まずはきちんと謝罪して、謝罪で済むのか、それとも事後対応を講じなければならないのか考えましょう』というようにね」
ビジネスパーソンとしての一般常識に法律の知識を加え、それからさらに必要なのがコミュニケーションスキルだという。

「例えば、企画部から新商品や新サービスの開発にあたって相談を受けると、『こういうリスクがあって危険はありますけど、こういう手法を取れば回避できますよ』といったアドバイスをします。そのとき、概要だけを見て『法に反するからダメです!』と頭ごなしに否定していては何も前に進みません。その商品やサービスをもって何をしたいのかをヒアリングし、それに伴うリスクをいかに軽減させられるか話し合う必要があり、そこで必須なのがコミュニケーション能力なんですよ」
この仕事のやりがいは?
社員からの「ありがとう」のひと言が喜びにつながる
「法律ってすごくいろんな解釈の仕方があるんですよ。とても一筋縄ではいかない奥深い世界だからこそ、それに携わっていることがすごく楽しいし、自分の中の知識と経験が蓄積されていくことが単純に嬉しいですね」

自らを「法律フェチ(笑)」と称する川村さんにとって、日々、法律と対峙する仕事は天職と言っても良いかもしれない。また、蓄積した知識と経験を社内に提供していくことで社員から有り難がられる存在になれるのも、川村さんがやりがいに感じられるポイント。
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
頼
社内のさまざまな部署と信頼関係で結びついている仕事であり、誰からも頼りにされる存在でいなければならないんですよ
「営業部の人がお客さまの要求を反映させてあげたいと思っているように、私たちも、営業スタッフや企画部の人がやりたいと思っている夢を叶えさせてあげたいと思っているんです社員が働きやすいように、そして円滑にビジネスを進められるように、縁の下の力持ちになりたい。だからこそ、トラブルを未然に防げたり新商品の売れ行きが好調だったりした暁に、『サポートしてもらえて助かったよ。ありがとう』と言われることがすごく嬉しい。頼りにされているという実感がありますし、社員の喜びは私の喜びにつながっているんですよ」
FAQ
川村 綾子 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 法律フェチだから(笑)。それに尽きますね。前職でも法務希望だったのですが、「会社の業務を知ってからでないと」という理由から営業部に配属されてしまったんです。いつまでたっても異動の辞令が下りなかったので、法務として採用枠のあった今の会社に転職しました。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 法の知識を持っていれば、例えば違う部署に異動になったとしても対応していけると思うんですよね。営業部だったら、クライアントから提案された契約を瞬時に判断できるし、企画部だったら法に基づいた企画を立てられるし。自身の態勢として柔軟なスタイルができたのは良かったですね。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 気分にムラがない人ですね。例えばクライアントに怒られた営業スタッフなどはヒートアップして相談を持ちかけてくるんですけど、そこで一緒に熱くなっていてはダメ。感情に左右されていては正しい判断ができなくなる恐れがありますからね。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A 最初から法務しか経験がない人は、他部署の人がどんな気持ちで働いているのかがわからないですよね。そういう人だと的確なアドバイスができなくなるなど、上手にコミュニケーションが取れなくなる可能性もあります。だから、今、携わっている仕事に全力を尽くしてください。それから法務に就いても遅くないと思いますよ。
法務の 求人を探してみる
法務に関連したキーワードから求人を探す
法律の知識 コミュニケーション能力 リスクヘッジ 縁の下の力持ち 資格
法務を くわしく見る

「今すぐ転職」にも「いつかは転職」にも即・お役立ち!リクナビNEXTの会員限定サービスに今すぐ登録しておこう!

1転職に役立つノウハウ、年収・給与相場、有望業界などの市場動向レポートがメールで届きます

2転職活動をスムーズにする会員限定の便利な機能

・新着求人をメールでお届け

・希望の検索条件を保存

・企業とのやりとりを一元管理など

3匿名レジュメを登録しておくとあなたのスキル・経験を評価した企業からスカウトオファーが届きます

会員登録し、限定サービスを利用する

※このページへのリンクは、原則として自由です。(営利・勧誘目的やフレームつきなどの場合はリンクをお断りすることがあります)