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インタビュー くわしく見る
雑誌編集者は活字好きの渡り鳥だ 米倉 政司 さん(仮名)
PROFILE 米倉 政司 さん(仮名)
年齢 27歳
学歴 文学部国文科
住まい 賃貸アパート(独身ひとり暮らし)
趣味 音楽鑑賞、映画鑑賞
職歴 出版社の契約スタッフを2年半
座右の銘 長い物には巻かれろ
血液型 AB型
星座 牡羊座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】324万円
どんな仕事?
アイデア出しから取材、入稿まで雑誌作りのすべてに関わる
某中堅出版社で男性誌の編集に携わる米倉さんの雇用形態は、契約社員。大学時代に就職活動で最終面接まで行ったものの、内定は勝ち取れず、失意の日々を送っていたころに「契約でやってみないか?」と今の上司である編集長に誘われた。

「ですから、僕の収入は会社から直接支給されているのではなく、雑誌の製作費の予算枠から支払われていることになりますね。最初の半年は月給20万円ではじめて、3年目の現在は27万円。成果報酬ですので残業代は出ないし、有給休暇や諸手当はありませんが、不満はありません。編集職は、それだけやりたかった仕事ですから」

編集部員としての初仕事は、「行列のできるラーメン店特集」。どんな店を取り上げるかネタ出しをするところからはじまって、電話をかけて取材交渉をし、ライターやフォトグラファーを手配して取材を行い、その後のデザイン発注や入稿、校正まですべてをひとりで担当した。

「先輩のサポートもありましたけど、基本的には『やりながら慣れろ』という感じでしたね。月に一回の月刊誌は、週刊誌の編集と比べるとラクだと思っていたんですが、なかなかどうして、月刊誌も忙しいんです。例えば、取材がひと通り終わって入稿をするころには、次の号の企画会議があって、編集長に企画書を提出しなくてはなりません。そうやって、発売日の違ういくつもの号の制作作業が並行して進んでいるので、息がつけないんです。入社してからの2年半は、本当にアッという間に過ぎていきました」
「職業病だなぁ」と思うとき
中吊り広告を熟読する
中吊り広告を熟読するイラスト
編集者は、いかに読者の興味を惹く見出しを書けるかという能力も必要。車輌を移動して全ての中吊り広告に目を通します。
求められる能力は?
つねに「いい記事」を作る能力が問われる
米倉さんは現在、連載記事と特集記事、合わせて25〜30ページほどを担当している。

「ページごとに報酬をもらうフリーランスの契約スタッフもいますが、僕は雇用契約を結んでいるスタッフですから、月ごとに収入が変わるということはありません。そのかわり、つねにいい記事を作って契約を維持しなければならないというプレッシャーは同じようにあります」

ただ、「いい記事」とはどういう記事なのか、具体的な指標ははっきりしない。
「読者アンケートで人気度を測ることもありますが、それは今後の企画案を練るための参考材料にする程度ですから、それで査定をされることはありません。では、何がいい記事なのかと言えば、それは『編集長がおもしろいと言った記事』なんですね」

企画会議で特集や連載記事のネタを決めるのは編集長だし、記事を大きく扱うか小さく済ますかを決めるのも編集長。編集部において、編集長の権限は絶大なのだ。

だから、自分がどれだけ『おもしろい』と思った記事でも、編集長が『つまらない』と言えば評価はされません。編集長が記事を読むのは、最初のゲラが上がってきたときなんですが、いつも緊張しますね。最近ではゲラを読む仕草を見るだけで、編集長がどう思っているかわかるようになりました。読みながらしきりにクビをひねったり、赤ボールペンをカチカチする回数が多いときは要注意ですね。そこでいきなり、作り直しを指示されるなんてことはよくありますから」
この仕事のやりがいは?
もの作りの感動を味わうためには生涯現役
新聞社系の雑誌は別だが、多くの出版社では米倉さんのような契約社員が制作現場を支えている。

「社員登用される道もないではないですが、正社員になると営業などに異動することがありますから考えてしまいますね。ある程度の経験を積めば、編集者としてどこへ行っても食っていけるという自信は出てくると思うので、それをきっかけにフリーランスになるかもしれません。実際、先輩の編集者も、自社や他社に限らず、興味の赴くままにさまざまな編集部を渡り歩いている人がたくさんいますからね。最初に『正社員ではなくて契約で』と誘われたときは悩みましたけど、結果的にはよかったと思っています。この仕事は、『はじめた者勝ち』なんですね」
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
読
編集者は、執筆者が書いた原稿の最初の読者。その後も、それが世に出る前に何度も読み返します。
このまま編集者として、できるだけ長く雑誌作りに携わることが米倉さんの希望だ。ところで、彼をそれほど惹きつける雑誌作りの醍醐味とは、何だろう?

「もの作りの楽しさですね。生まれて初めて担当した『ラーメン特集』の記事は、今も大事にして何度も読み返していますし、田舎の親にも送りました。いつも100%満足のいく記事が作れるとは限りませんが、自分が担当した記事を見るときは、いつも初めてのときのような感動があるんですよ」
FAQ 米倉 政司 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 小さいころから本を読むのが好きで、編集者に憧れていました。実際にこの仕事を始めてからは、「憧れ」と「現実」の違いを思い知りましたが、後悔はしていません。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 編集者だからといって、すべて自分が作りたいものを作れるかというとそうではありません。やはりそこは、仕事ですから。でも、普通の仕事より、自己実現できる割合は大きいと思います。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 本や雑誌が好きな人。ということはつまり、流行やヒト、モノ、コトに興味を持てる人ということになりますね。興味の度合いは、単なるミーハーから、学者肌の研究家まで、人それぞれでしょうけど。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A 本や雑誌をできるだけたくさん読むこと。一冊を熟読するのではなく、斜め読みでもいいから多くの書物に触れたほうが勉強になりますね。書店に行って、手当たり次第、立ち読みするだけでも大きな違いがあります。
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