DTPオペレーター　Job Gallery【リクナビＮＥＸＴ】

転職トップ > 転職成功ノウハウ > Job Gallery > DTPオペレーター

清水泰子さん（仮名）

年齢	26歳
学歴	美術大学卒業
住まい	賃貸マンション（ひとり暮らし）
趣味	読書
職歴	印刷会社に4年
座右の銘	成功するものは皆、すべからく努力している
血液型	A型
星座	双子座

職場の雰囲気は？	文化系	・	文化系	・	文化系
あなたのタイプは？	文化系	・	理科系	・	体育会系	【年収】300万円

パソコンソフトを駆使して、印刷物を作り上げる

遡ると、DTPオペレーターは昔、版下屋と呼ばれていた。ただし、呼び方が変わっても仕事内容は変わらない。デザイナーから指示されたことを正確に形にするのだ。都内の印刷会社に勤める清水さんは現在、雑誌や書籍、広告、パンフレットなどの制作に携わっている。

「制作物が違っても仕事内容はどれも共通。グラフィックデザイナーがデザインしたものに、『Illustrator』や『Photoshop』、『In Design』、『Quark XPress』といったパソコンソフトを使って文字や写真、イラストなどを入力していくんです。もちろん、そういった流し込みの作業だけをすればいいというわけではなく、流し込んだ上でそれらがきちんと配置されているか、文字がデザインからあふれていないか、写真やイラストの色はきちんと印刷されているかといったところまでをチェックしています。それはもう、探偵のように細か～いところまで調べているんですよ（笑）」

時間をかければかけるだけ細部までチェックすることができるが、この仕事の絶対条件は「締め切り」。制限時間内にどれだけ正確なモノ作りができるかが勝負となる。

「広告やパンフレットはまだいいんですけど、雑誌や書籍はタイトなスケジュールで仕事を進めることが多いんです。っていうかほとんど（笑）。大量のページ数を任され、締め切りに追われてドタバタになることが日常茶飯事で、『デザインが上がってこない』とか『印刷工場から催促がくる』とか、週のうち半分くらいは冷や汗をかいています（笑）」




	仕事の参考になればと思い、外出するとフライヤーやフリーペーパーを手当たり次第、持って帰ってきてしまいます。おかげで部屋がチラシだらけ（笑）

多様性のあるソフトを使いこなすための探究心が必要

画像のリサイズや加工、レイアウトの変更などを行うので、パソコンソフトを扱う技術と知識は必須だ。それは、学生時代からパソコン上でデザインを学んできた清水さんにとっても、奥深いと実感することだそう。

「実際に仕事として扱うようになると、自分の知識を超えたトラブルが起こるんですよ。フィルム出力したときにスミ版の文字がほかの版で抜けてしまったり，スクリーン線数の違いでモアレ（縞模様）が出てしまったり。ソフトには本当にいろんな使い方があるのですが、それらを全部使いこなせているわけではないので、新たな障害が出現するたびに学んでいかなければならないことがたくさんあるんです」

また、画像やDTPのソフトだけでなく、情報処理系や文書作成ソフトの知識も重要だそう。

「折り込みチラシなどはデザインから携わることもあるのですが、そこで一番、重宝しているのが実は『Excel』なんです。クライアントからもらった『Excel』のデータベースを通して、『Illustrator』に文字情報を配置したり。精度と速度を上げることができるので、ものすごく役に立っていますね。もう何年もいろんなソフトを使っていますが、知れば知るほど、『こんな使い方があったんだ！』っていう驚きがあるんです。常に探求心を持っていないとダメだと実感していますね」

辛い作業工程を経て形になった瞬間、たまった疲れも吹き飛ぶ

モノ作りに携わっている以上、自分が手掛けた仕事が形になった瞬間は、達成感を得られる。

「ミリ単位の緻密な作業が続くうえ、誤字や脱字といったケアレスミスが大きな損害につながってしまうので、作業中はかなり神経がすり減ります。しかし、それもこれも自分が手掛けた書籍や雑誌を世に出すため。店頭や街中に並んでいる作品を見た時は、たまった疲れもふっ飛んでしまうくらい嬉しいですね」

さらに清水さんは、クライアントに対する思いも強く持っているそう。



	パソコンソフトに関しての幅広い知識が必要なのはもちろん、雑誌や広告などさまざまな印刷物の広い見聞も必要です

「すべては商業用に作られているものなので、やはりクライアントの利益アップにつながるような仕事がしたい。ですから、刷り上がった見本を見て文字や色味に違和感を感じたら、編集者やデザイナーに意見することもあるんですよ。そこでぶつかることもしばしばありますが、すべては『見る人を惹きつけるモノ』を生み出したうえで、クライアントに喜んでもらいたいから。今後ももっともっとスキルアップに励み，さまざまなことに対応できる“引き出しの多いDTPオペレーター”になれるよう努力していきたいですね」