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弁理士
インタビュー くわしく見る
弁理士は、知的財産を守るスペシャリストだ 斎藤 慎史 さん(仮名)
PROFILE 斎藤 慎史 さん(仮名)
年齢 33歳
学歴 理工学部卒業
住まい 都内マンション(妻・娘と同居)
趣味 テニス
職歴 コンピュータ関連会社にSEとして2年、特許事務所に6年
座右の銘 特になし
血液型 A型
星座 射手座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】800万円
どんな仕事?
発明者のために「強くて広い権利」を取得する
特許権を取得するには、特許庁に提出すべき膨大な必要書類と、それに伴う複雑な申請手続きがあることをご存じだろうか?そのための高度な専門知識を持つ弁理士という仕事について、特許事務所に勤める斎藤さんはこう語る。

「まずは、クライアントとなる発明者から特許権、実用新案権、商標権といった権利出願の依頼を受けることから仕事がスタートします。企業はもちろん、一般の人でも、すごい大発明をしたからといって、それを書面化して申請することは難しいですからね。まずは、その依頼内容について『従来の技術ではないか』『先行して出願されていないか』といったことを調査します。そして、権利が取れると判断して初めて、申請手続きに入るのですが、そのためには、それぞれの権利出願に適切な書類や図面が必要とされます。というのも、それぞれに審査基準というものがあり、それに則った形で書かなければならないんです」

仕事を進める中で、斎藤さんがいつも心がけていることがあるという。それは「強くて広い権利を取る」ということ。

「ひとつの権利出願に必要な書類は、20〜30枚ほどのものから何百枚も必要なものまで、種類や規模によって違いますが、記すべき中身は同様に、質の高いものが要求されます。というのも、仮に特許権を取得できたとしても、穴だらけのものでは意味がありませんから。穴というのは、つけいるスキみたいなもので、何かひとつ図面や文章が抜けていただけで、ほかの発明者や企業に、その特許を奪われることだって可能性としてはあり得ること。そういう意味で、発明のすべてに対して強力な保護がなされた特許を取得できるよう、我々が申請の手続きを代行するんです」
「職業病だなぁ」と思うとき
興味がない広告も読んでしまう
興味がない広告も読んでしまうイラスト
チラシ広告に「特許出願中」などといった文字を見ると、商品に興味がなくてもつい目が行ってしまうんです
求められる能力は?
弁理士資格取得はゴールではない。その後に学ぶことがいっぱい
まずは、なんといっても必要なのは弁理士の資格だが、「それを取得することがゴールではない」と斎藤さんは言う。

「私は前職がSEなので、情報処理やソフトウェアに関する分野を得意としているのですが、あの業界というのは本当に、技術が日進月歩で進化しているんですよね。それらをすべて網羅すべき、というワケではないんですが、理解の前提として可能な限り知識としては持っておいた方がいい。発明者とのやりとりも書類の作成もスムーズに進めることができますからね。また、法律に関しての知識も必要ですし、海外、特にアメリカやEU圏、中国などにも特許を出願することがありますので、語学力も必要になってきます。とにかく、弁理士の資格を取ってからも、勉強しなければならないことがたくさんあるんですよ」
さらに必要な能力として、意外な答えが返ってきた。それはコミュニケーションスキル。

「日々、書類と向き合うだけの仕事かと言ったら、そうではありません。その前に、発明者から『どんな発明なのか』を聞き出さなければなりませんからね。発明者が何を言わんとしているのか、また、上手く説明できないようだったら、いかに発明者から言葉を引き出すか。書面化するにあたって必要なことを話してもらえるまで、打ち合わせはずっと続きます(笑)人と人との仲介に位置する仕事なので、コミュニケーションスキルは絶対に必要なんですよ」
この仕事のやりがいは?
最先端の技術や情報に触れ自分の知識も深まる
知的財産権という言葉が近年、頻繁に取り上げられるようになり、同時に、弁理士という仕事にも注目が集まるようになっている。

「大学に進学した時点で、何か資格を取らなければ、と思い弁理士を目指しました。ちょうどそのころ、『知的財産』という言葉が一般にも認知されはじめ、それを保護する役割を担う弁理士という仕事に大きな将来性を感じ始めたんです。その通りに最近、業界内が活性化してきたことも嬉しく思っています」

前述した通り、現在は情報処理やソフトウェア関連を得意分野とする斎藤さんは、仕事を進める中で刺激を受け、それがやりがいにつながっているという。
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
学
さまざまな業界に関しての知識が必要ですし、変わっていく法律にも対応しなければならず、日々是勉強です
「前職で開発現場にいた自分としては、最先端の技術や情報を知ることができることに刺激を感じているんですよ。それによって、自らの技術的な知識を深めることができますから。また、自分が作成した明細書や出願書類次第で、発明者に対して特許として権利化できるかどうか、それが『強くて広い権利』にできるかどうかがきまるという責任の重大さも、大きなやりがいですね」
FAQ 斎藤 慎史 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 大学に進学した時点で「何か資格を」と思ったのがきっかけです。最初、あまりの難関に一度はあきらめかけたのですが、最近になって門戸が広くなってきたという話を聞き、改めてチャレンジし、合格にこぎつけました。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A なんといっても幸せに感じることは、最新の技術や情報を知ることができるということ。発明者の人と話をしているときなんか、たまに素で「すげ〜」って思っちゃうこともしばしば(笑)
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 聞き上手であること、そしてミスなく確実に仕事を進められること。仕事の性質上、この2点に関しては個人の資質として備えていた方がいいでしょうね。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A 昔は年間に100人くらいしか合格できなかった弁理士の資格ですが、最近では600人以上も合格者がいます。確実に門戸が広がってきていますし、認知度も高まり、ニーズも高まっています。気軽に…とは言えませんが、挑戦するだけの価値がある仕事ですよ。
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