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バイヤー
インタビュー くわしく見る
バイヤーは“売れ筋商品”の仕掛け人だ 長尾 麻衣子 さん(仮名)
PROFILE 長尾 麻衣子 さん(仮名)
年齢 34歳
学歴 短大卒業
住まい 一戸建て(夫と二人暮らし)
趣味 バス釣り
職歴 派遣で販売員4年半→バイヤーアシスタント5年半→バイヤー4年
座右の銘 なんとかなるさ、どうにかなるさ
血液型 A型
星座 蠍座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】550万円
どんな仕事?
売れる商品を見極め、買う。そして作る
「バイヤー」を日本語に直すと「買う人」。大手百貨店の婦人服の買い付けを担当している長尾さんは、仕入れをする際に「慎重さ」と「大胆さ」を持ち合わせていると言う。

「だいたい半年から1年くらい先に店頭に並べる商品を仕入れるんですが、その仕入れ方には3パターンあります。ひとつはアパレルメーカーから完全に買い取る。もうひとつは委託契約を結んで買う。最後に、自社で制作から携わる。2つめは委託なのでリスクを軽減できますが、1つめと3つめは完全に買い取りなのでとてもリスキーなんです。だからこそ慎重に、だけどワンパターンなものばかりを仕入れてもお客さまに飽きられてしまうから大胆に。仕入れる商品を決めるときは、非常に気を使いますね」

単に買うだけでなく、商品を作り出す際には一からモノづくりに携わる。

「生地屋さんや生産工場、デザイナー、OEMメーカー(製造する会社)と協同でモノを作っていきます。例えば雑誌のキリヌキなどを持っていって、『こういうイメージで、デザインや柄はこんな感じで…』といった提案をし、先方から上がってきた案と折り合いをつけながら進めていくんです。もちろん、そのときには予算の交渉もします。自社ブランドとして発売する以上、商品開発のすべての工程に責任を持って臨まないといけないんですよ」
「職業病だなぁ」と思うとき
他人の服装が気になる
他人の服装が気になるイラスト
常にファッションチェックをしてしまうんですよね。空港で見かけたオバサンの服装が気になって、搭乗口までついていってしまったことも(笑)
求められる能力は?
客観的、論理的思考をもって仕入れる商品を選定する
たとえ良い商品を仕入れたとしても、それが売れなければ会社の利益につながらない。では、どうすれば売れるのか?それを考えるのがバイヤーだ。

「まずは、自分が担当しているブランドをどんなお客さまに買ってもらうのかをイメージします。ターゲットを明確にした上で、的確な指標を立てられる能力が必要ですね。といっても、それを持ち得ていたとしても、売れるか売れないかは別問題で、これが難しい点でもあるんですよね。ヤング向けだったらトレンドに寄ったものを仕入れれば良いんですけど、私が担当しているミセス向けの商品は特に、トレンドに振り回されず、自分のテイストが決まっているお客さまが多いから。ターゲットも決まっていて、時期的にも商品の質も完璧だ!と思っても、理想通りに売れるものは10%くらい。ホント、奥が深い世界ですね」
では、そのパーセンテージを上げるにはどうすれば良いのか?それには情報収集能力が必要不可欠だそう。

「当然のことながら、商品を買うのは私ではなくお客さま。であれば、自分が好きな商品ばかりを仕入れていてもダメ。市場や他のブランドの動向を考慮し、客観的、論理的な思考を持って指標を立てなければなりません。そのためには、市場や他社ブランドの動向の情報が必要で、情報源となる生地屋さんやデザイナーなどの業者と深いコミュニケーションを取っていかなければならないんですよ」
この仕事のやりがいは?
一緒に作り、一緒に売る。チームとして仕事に臨む醍醐味がある
「やはり何より、自分が商品の企画をするというやりがいはありますよね。誰しもができる仕事ではないですから。その先には、自分が仕入れを担当した以上、その商品が売れたときは嬉しいですね。売上の数字を見れば分かることですが、実際に販売の現場に立つことも多々あるので、ダイレクトにそれを感じられます」

そう、バイヤーとは商品の仕入れをするだけでなく、実際に現場に立つことも多いのだ。長尾さんは現在も、少なくとも週に1度は現場に顔を出しているそう。
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
燃
常に情熱を持ち続けないとダメ。ホットなテンションで臨んでいかないと、流行に乗り遅れてしまうんですよ
「お客さまの生の声を聞くのは非常に大切ですし、何より、販売員とコミュニケーションを取ることを大事にしているんです。よく、販売員よりバイヤーの方がエライと思っている方もいますが、それは大間違い。実際に商品を売って会社の利益につなげているのは他でもない販売員ですから。こちらからは商品についてきちんと説明し、また販売員からは接客やレイアウト変更の手伝いをお願いされるなど、二人三脚で仕事に臨んでいる感覚は絶対に忘れません。商品を仕入れる際には業者と協同で、売る際には販売員と協同で。チームとして結果を追求していくのがすごく楽しいし、やりがいを感じる点ですね」
FAQ 長尾 麻衣子 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 学生時代に派遣のバイトでいろんな種類の販売店で働いた経験があって、販売業への興味から百貨店に就職したんですよ。もちろん、一販売員からね。その4年半後、「商品の仕入れをやってみないか」という誘いを受けて、バイヤーアシスタントとしての仕事が始まりました。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 出張がたくさんあるので、いろんな場所に行けるのは楽しいですね。国内はもちろん、パリやミラノなどで展示会があるときには海外にも行きますし。変化のある日々というものにすごく刺激的に感じています。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 仕入れを決定する際には男性的な力強い意思が必要で、かつ、現場の販売員と協同で作業をしたり接客をしたりする際には女性的な細やかな気遣いが必要。求められることは多いですね。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A 現場を知っていないとバイヤーにはなれませんから、販売経験を積むのは絶対条件です。接客時に、ルーティンに仕事をこなすのではなく、どんなお客さまがどんな商品を好むのか注意深く見ていくと、市場の動向もよく分かるようになりますよ。
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