キャリアがない、実績がない…。20代必見! 人事担当者が「採用したい×採用したくない」と感じた瞬間

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面接でやる気・人間力・コミュニケーション力をアピールしよう!

次は面接。ほんの少し気を配るだけで、相手が受ける印象はガラッと変わる。できることから始めてみよう。

やる気を 感じる例 VS 感じない例
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「覇気のない話し方」(サービス)

[採用担当者の意見]

  • 「声が小さい」(コンサル)
  • 「ボソボソ話す」(製造)
  • 「目を合わせない」(製造)
  • 「突っ込んだ質問をすると黙ってしまう」(サービス)
解説

まずは、姿勢を正すことから始めよう

「とにかく覇気がない」と、応募者の話し方にいらだつ採用担当者が続出。「採用担当者は、この人が同僚となったときに信頼できるか、ということを面接で見ています。特に今の時代は自信がみなぎる人を採用したいはず。うつむいてボソボソ話す人に自信があるとは思えませんよね。いきなり大きな声で話すことが難しいなら、まずは、姿勢を正す、相手の目を見て話す、というようなことから始めてみてはどうでしょう。与える印象がずいぶん違うと思いますよ」(藤井さん)

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「面接に遅刻してくる」(サービス)

[採用担当者の意見]

  • 「過去、面接に遅刻した人を採用したことがない」(製造)
  • 「ウチの業界は時間にルーズな人が多いように思われていますが、面接に遅刻したら採用しません」(出版)
解説

面接に遅刻=不採用、と考えるべし

遅刻は何があってもNG。まず採用されないと思ったほうがいい。遅刻するつもりがなくとも、初めての場所に行くのは予想以上に時間がかかるもの。早めに出るように心がけよう。同様に「面接の日にち、時間を変更してくる」(サービス)のも印象がかなり悪い。どうしても仕事で行けない場合は、印象が悪くなることを覚悟したうえで、なるべく早く担当者に連絡を入れよう。面接の日取りを変更するのは、想像以上に応募先に負担がかかることなのだ。それを肝に銘じて丁重に申し出ること。

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「何も質問がない」(サービス)

[採用担当者の意見]

  • 「質問はありますか?と聞かれて、『何もありません』と言われると、やる気ないんじゃないかと思ってしまう。1つくらいあってもいいのでは?」(製造)
  • 「御社の業界は先行き大丈夫ですか?と質問してきた人がいた。不安ならくるなよと言いたかった」(製造)
解説

「質問はありますか?」は必ず聞かれる

「面接の最後には、質問はありますか?と必ず聞かれます。何かしら質問を用意しておきましょう。その際、待遇ばかりを聞くと印象が良くないので、条件面に関することは一次面接では聞かないほうがいいと思います。それより、『御社に入ってこんなことがしたいのですが、可能でしょうか』と、仕事への意欲が伝わるような質問をしたほうがいいでしょう」(藤井さん)。

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「自社のことを調べて面接に臨んでいる」(IT)

[採用担当者の意見]

  • 「自社のことをよく調べている人とは話が盛り上がるし好印象。逆にどの会社でも通じるような志望動機を言う人、なぜウチの会社に入りたいのかわからない人は、不採用にすることが多いですね」(コンサル)
  • 「新卒じゃないんだから、相手の会社の情報を頭に入れて訪問するのは当然でしょう」(製造)
  • 「プロデューサーの募集で、入社後、実現したい事業を熱心に語ってくれたのだが、既存の事業だった。やはり不採用にした。ホームページに出ていることなので、読んでくればいいのに」(IT)
解説

まずは、ホームページ。面接前日に熟読しよう

ホームページは情報の宝庫。応募書類を書く前はもちろんのこと、面接に行く前日にも必ずチェックしよう。情報が更新されている場合もあるからだ。上場企業なら投資の情報サイトを見ると、株価の推移や株価関連情報から会社の置かれている状況が浮き彫りになるので見ておくといい。また、有名社長の場合、面接で「当社の社長についてどう思いますか」と聞かれることもあるので、社長の出版本やインタビューなどを読み、何かしら発言できるようにしておきたい。

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「店を利用したことがある」(サービス)

[採用担当者の意見]

  • 「新商品を実際に使っていて、その長所、短所をユーザー視点で話してもらえると、やる気を感じます」(メーカー)
  • 「サービスのヘビーユーザーだと話に説得力があるから、簡単には落とせない」(IT)
  • 「モデルルームに実際に足を運んで、他社との違いを話してくれた人。感激しました」(ハウスメーカー)
解説

店に足を運ぶ、商品を実際に使ってみる、これは必須

外食業界で面接前に1度も店に足を運んでいない人は、「意欲がない」と見られても仕方がない。住宅や車、旅行など高額商品を実際に買うことは難しいかもしれないが、モデルルームやショールームを見に行くことはできる。ぜひ下見を。「実際に商品やサービスと接してどう思ったか」は、採用担当者も非常に興味を持つ話題でもある。単に商品をほめるだけでなく、商品の改善点も考えておき、自己PRにつながる形で話せるといい。

コミュニケーション力を 感じる例 VS 感じない例
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「一方的に自慢話を続ける」(サービス)

[採用担当者の意見]

  • 「自己PRのつもりかもしれないが、自慢話ばかり聞かされるとうんざりする」(製造)
  • 「志望動機や退職理由に関してはあまり話さないが、得意分野の話になると、話が延々と止まらない人がいる。SEでも話が聞ける人を採用したい」(IT)
解説

話が長いと、自己PRも単なる自慢話になる

SEなど外部の人と話す機会のない職種の人は要注意。相手の表情を見ながら話すようにし、長々と話さないことを心がけよう。「自慢は傲慢さの表れ。実績に裏付く自信がある人は延々と自慢話をしません」(コンサル)、「面接は質問に一方的に答える場ではない。会話のキャッチボールができないとダメ」(サービス)。面接は「選ばれる場」ではなく「企業を選ぶ場」でもある。採用担当者との会話ができれば「どんな企業なのか」が自然とわかり、入社後のミスマッチも防げるというもの。面接で採用担当者と会話をすることは非常に重要なことなのだ。

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「服がにおう」(IT)

[採用担当者の意見]

  • 「SEに関しては私服OKなのですが、たまに服がにおう人がいます」(IT)
  • 「紺のスーツだとフケが目立つ」(サービス)
  • 「無精ひげはNG。こだわって生やしているひげも採用のハードルが上がることは事実ですね」(広告)
  • 「意外と目立つのがワイシャツのすその汚れ。クリーニングに出したものを着ればいいのにと思ってしまう」(製造)
解説

服装から、清潔さと常識を見ている

中途採用なので、第二新卒であってもリクルートスーツを着る必要はない。スーツはダブルよりシングルが好まれる傾向にあるが、色や形はよほど奇抜でない限り、さほど影響はない。ここで問われているのは「清潔さ」である。ヨレヨレのワイシャツ、ボサボサの髪、汚れた靴、無精ひげ、体臭、シワだらけのスーツなど、「優秀でも、不潔な人とは一緒に働きたくない」(IT)と思われないように、身だしなみを再点検しよう。服装ではないが、「面接中に携帯を鳴らすばかりか、話し出す人がいた」(製造)という指摘もあった。仕事の話でも面接中に電話にでるのはNG。携帯の電源は面接前にオフにしよう。

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「面接に笑いがある」(コンサル)

[採用担当者の意見]

  • 「最初は緊張していると思うので仕方がないとしても、終わりまで打ち解けた感じのない人、ずっと表情が硬い人は採用には至りません。逆に面接中1回でも笑い合えた人には、すごくいい印象を持ちますね」(コンサル)
  • 「やはり笑顔で受け答えしてくれる人がいいですよ」(サービス)
  • 「暗いだけの人とは一緒に働きたくない。性格上明るくない人でも、1回でいい、笑顔を見せてほしい」(出版)
解説

また会いたいと思わせたら、採用される可能性大

「表情は大切ですよ。採用担当者も人間です。一緒に時間を過ごせて楽しかった、また会いたいと思える人を採用します」(藤井さん)。表情が暗い人に対する評判はよくない。同時に「会社に対する不満が多い人、上司の悪口が多い人、他人を絶えず非難している人など、話していてゆううつになる人とは、一緒に仕事をしたくない」(製造)など、ネガティブな雰囲気が伝わってくる人もなかなか採用には至らないようだ。

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「自分の言葉で話している」(サービス)

[採用担当者の意見]

  • 「覚えてきた志望動機をそのままつらつらと話されても、ちっとも響いてこない。自分の言葉で話してほしい」(コンサル)
  • 「借りてきたような言葉ではなく、正直に考えを話してほしい」(コンサル)
  • 「質問と答えがずれている人が多い。緊張しているのはわかるけど、思いが伝わってこない」(サービス)
解説

採用担当者は人間性を知りたい

「これは本心から思っていることを話すしかないですね。採用担当者は人間性を知りたいのです。完璧に話そうとすると、人間味が伝わってこないため、採用担当者の心に響きません。採用担当者がいろんな角度から質問を投げかけるのもそのためで、その人の本音を引き出そうとしているのです」(藤井さん)。いろいろと質問される割に採用されないという人は、採用側に人間性が伝わっていないのかもしれない。たどたどしくても、自分の言葉で話していれば相手の心に届くのだ。

人間力を 感じる例 VS 感じない例
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「明らかにウソな実績や、大げさな功績」(広告)

[採用担当者の意見]

  • 入社1年目なのに、「大規模プロジェクトを推進」と言われると、明らかに大げさに話しているなと思う。そういう場合は、話半分で聞くことにしている」(広告)
  • 「怪しいと思う実績は、面接で掘り下げて聞いていきます」(コンサル)
  • 「知ったかぶりをするのはNG」(IT)
解説

大げさに話しても、見抜かれるだけ

入社1年目なのに、大きなプロジェクトを仕切っていたなど、功績を大げさに言うのは印象がよくない。若手社会人に対し採用担当者が知りたいのは、「本当に経験した業務と、その中でどんなことを学んだのか」である。また、「知ったかぶり」も嫌われる。

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「自分自身を理解していない」(製造)

[採用担当者の意見]

  • 「自分の長所、短所をわかっていない」(IT)
  • 「事務職で応募してくる人の中には、明らかに営業職に向いている人が多い。もったいないと思う」(広告)
  • 「書類に誤字脱字があったので、おっちょこちょいだね、と指摘するとムッとされた。短所を指摘されて、素直に受け入れられない人は伸びない」(出版)
解説

再度キャリアの棚卸しをしよう

「事務職志望で相談にくる人でも、実は営業職に向いているという人は結構いらっしゃいます。何度応募しても採用に至らない人は、もしかしたら適性が合っていないのかもしれません。自分のどういうところが他人から褒められるのか、自分はどういうときに喜びを感じるのか、再度キャリアの棚卸しをしてみるといいかもしれません」(藤井さん)。適性は自分ではなかなかわからないもの。上司や同僚から言われたことを、もう一度思い出してみよう。

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「失敗経験がある」(広告)

[採用担当者の意見]

  • 「失敗経験があり、それにどう対処したか。成長を感じるエピソードを聞くと人間力を感じる」(広告)
  • 「成功体験はよく話してくれますが、実は失敗体験のほうに興味がある」(コンサル)
解説

失敗体験は、大きなウリになる

失敗体験に対する採用担当者の評価は高い。たくさん失敗をしてきた人ほど、ピンチや逆境に強いと考えるからだ。「他社でたくさん失敗して学んだことを自社で活かしてほしい」(広告)というのが人事の本音のよう。成功体験とともに、失敗を経て何を学び、どのように成長したのかを話そう。

EDITING・WRITING
高嶋千帆子 
ILLUST
坂本タクマ
DESIGN
Mac.H GraphicArts

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