アナタの実力はもっと高く売れる!?35歳からの年収アップ転職体験記
転職の際に、年収アップを希望する人は多いもの。でも、そんなに現実は甘くない!?実際に年収アップ転職を果たした人の、成功のポイントはどこにあったのか、体験談を詳しく聞いてきたので、ぜひ参考に!
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実際に年収アップをかなえた転職体験者に、聞いてきました!
必要金額をリストアップして、希望年収額を決定。その金額の根拠を、企業側にしっかり説明して交渉に成功!
K・Tさん(38歳)
前職:外資系食品メーカー 現職:外資系広告代理店
転職直前年収650万円→転職直後年収860万円
家族のイラスト
夢の一戸建てを購入して生活の基盤も安定。休暇も自分のペースで取りやすいので、家族との時間も充実しています。
Q. 転職へのきっかけ、その理由はなんですか?
A. 企画という仕事をもっと極めていきたいのと同時に、将来のために年収をアップさせたかったからです。
前の会社では新卒以来8年間の営業を経て、企画に異動、商品開発に携わっていました。この仕事が大変面白くて、もっと自分の企画力に磨きをかけたい、さらには、食品業界以外の幅広い分野でその力を試したいと考えるようになりました。また私生活では、30歳で結婚。ふたりの子どもをもうけていて、家族の将来を考えると、もう少し収入があっても良いかなと思うように…。漠然と転職を考え始めた35歳当時、収入面で大きな不満はなかったのですが、ずっとその会社にいた場合の生涯賃金が、おおよそイメージできてしまいました。自分の年齢を考えると、転職のリミットも近づいているかなと思い、真剣に検討を始めるようになったのです。
Q. 転職にあたって、年収についてどのように考えていましたか?
A. 100万円ほどアップしたいと思っていましたが、給与体系の違いなどを考慮する必要性に気づきました。
転職活動を始めた当初、人材紹介会社の担当者には、当時の年収650万円よりも100万円アップしたいという話をしました。年収もさることながら、どんな会社でやりたい仕事ができるかということで頭がいっぱいだったので、「そのくらいアップしておけば十分かな」と、ざっくりとしか考えていなかったんですよね。でも、ある日、住んでいる社宅を出なければならないことに思いあたって、年収の額面数字のみを見ていてはダメだと気づいたのです。希望していた会社のほとんどは年俸制。一方、前の会社は、家賃の大部分を負担してくれるなど、福利厚生面が充実していたほか、社員持ち株制度もあり、毎年順調にキャピタルゲインも増えていました。それらを算出すると、年俸制では、たとえ希望どおりの100万円アップを果たしても、実質は収入減になってしまう…。これでは困ってしまうので、希望年収額の見直しを図りました。
Q. 具体的には年収アップのための金額交渉をどのように行われたのですか?
A. 希望する年収額の根拠をきちんと提示しました。また、退職金に関する交渉も行いました。
現在の会社とは、2度目の交渉の席で、あらためて年収の金額交渉をしました。前の会社の家賃補助などの福利厚生および社員持ち株制度による潜在的な収入を、きちんとリストに整理して開示、人事担当者に説明。そして、年棒の交渉に移り、当初申し上げていた750万円ではマイナス、800万円でとんとんということを理解してもらって、最終的には860万円という額を提示されたのです。また、同時に退職金についても交渉しました。実は、この会社の規定では、前の会社で定年まで勤めあげた場合の金額を下回ることになっていたんですよね。そこで、退職金の対象となる金額を引き上げてもらい、こちらでもマイナスにならないような条件を得たのです。もちろんお金がすべてではありません。でも報酬はイコール自分の評価でもあるわけですから、準備を怠らず納得するまで交渉できたことには満足していますね。
Q. 最終的に、現在の会社に決めた理由は何ですか?
A. やっぱり仕事内容です。今までの力を発揮しつつ、興味ある分野で伸ばしていけそうだと確信したので。
正直なところ、条件的な面ではもう1社、満足のいく内容を提示してくれた会社があったのです。でも、年収面での希望ラインが満たされるとなったら、最終的な決め手は、やはり仕事内容でしたね。プランニングのプロフェッショナルとして、幅広いプロジェクトに関わっていけることに、ワクワクしました。これは余談ですが、入社の意思を伝えたとき、予定時期を繰り上げて入社すれば、まとまった金額をさらに支払うといわれ、有休消化はあきらめて実を取りました(笑)。予想外のボーナスに恵まれながら、きっとこの職場と良い縁がある運命だったんだなと実感しました。
Q. 実際に転職されて、仕事上での変化はありましたか?
A. 長年勤務していた職場では通用したことが、うまくいかなかったり…。多少の戸惑いはありました。
以前の職場では、13年間という長い月日の中で、上司、先輩、同僚そして後輩というさまざまな人間関係をゆっくりと育むことができ、それが社内で仕事をスムーズに進めていく原動力にもなっていたんです。でも、新しい会社は、組織ではなくプロジェクトを中心に動いているため、ある意味でドライ。付き合いのある人間同士の「あうん」の呼吸に頼らず、その場その場で出会う人々に、簡潔にそして的確に自分の考えを理解してもらう必要に迫られ、なんとか対応していきました。もちろん転職でプラスになったことも多いです。今の職場は、外資系らしく、仕事は時間でなく、あくまで結果。やるべきことをやれば自由で、終業時刻の17時30分を過ぎれば、職場に人の姿はないことも珍しくない(笑)。任務を達成して週単位で休む猛者もいるほどです。私もゆとりが増え、家族との団欒や自己啓発に励むことができるようになりましたね。
Q. 年収アップしてゆとりが出た分、どのように活用していますか?
A. 大きなところでは家を買ったこと。あとは自分の家族の将来を見据えて、保険や貯蓄を見直しました。
借り上げ社宅の制度がなくなったこともあり、都心に家を手に入れたのが、いちばん大きな買い物でしたね。私は小さなころ、父の転勤で引っ越しすることが多くて苦労したため、転職時に転勤する意思のないことを会社に伝えていました。持ち家で、ゆっくり子どもたちを育てられると考えて、思い切って購入したのです。ほかには、保険を見直したり、教育費に回していて、残念ながら自分の小遣いはアップしていません(苦笑)。でも、私は55歳でリタイアしたいと考えているので、以後の生活を充実させることができるように貯蓄をはじめました。いわば楽しみのための先行投資ですね。
K・Tさんが年収アップに成功した理由とは…?
年俸制&外資系だったので、交渉しやすかった
「成果=報酬」という考え方で、年俸契約するシステムの企業のほうが、月給制の給与体系を導入しているパターンより、交渉がしやすいのです。さらにこの場合は、外資系だったので、よりその傾向が強かったと言えますね。
収入データを整理して交渉に望んだのはGOOD
まず最初の100万円アップという希望が妥当なラインなので、スムーズに交渉に入れたのでしょう。その後の金額アップについては、やはり前職での手当など、収入のデータを準備していたことが功を奏したのではないでしょうか。希望金額の根拠を明確に伝えることができた点が成功のポイントだと思います。
将来への明確なビジョンが、「能力のひとつ」として評価された
ご自身やご家族のライフプランに明確なビジョンをお持ちになっていたことが、計画性や長期的な視点を備えた人材としての評価につながり、企業側に好印象を与えたと推測されます。
年収アップ交渉術
1 希望の年収アップ額を明確にすべし!
「上がれば上がるだけ」みたいな安易な考えは禁物。現在の所得水準にもよりますが、月収ベースで5万円から多くて10万円、年収で100万円前後というのが、先方もきちんと応じてくれて、交渉しやすい金額だと考えられます。希望年収をイメージしたら、自分の業種や職種で適当な額かどうか、求人サイトなどで相場と照合してみることも大切です。
2 リクナビNEXTスカウトや、人材紹介会社も活用すべし!
なかなか金額のことは面接の場では切り出しにくいもの。そこで、スカウト制度やエージェントを積極的に利用することをおすすめします。事前に自分の希望額が明確に伝わるので、面接や交渉がしやすくなります。希望額とともに、例えば家のローンや子どもの教育費など、年収をアップさせたい根拠を整理して伝えておいた方が、さらに効果的です。
3 面接の席で、金額交渉の場を創り出すべし!
希望の年収金額があるのなら、最初の書類応募や面接の際から、明確な数字でその希望を伝えるのが早いと言えます。入社当初すぐに希望がかなわない場合でも、「仕事ぶりを見ていただいてから、年収金額を見直していただける可能性は?」といったアプローチで確認をとり、長期的な視点で年収アップを図っていくのもひとつの方法です。ただし、いずれも、その年収に見合う分の貢献ができるという前提があってのことだということをお忘れなく。
小林智明さんプロフィール
小林智明さん写真 キャリア・コンサルタント。個人を対象にしたキャリア形成および転職支援コンサルティングのほか、企業向けの人材育成コンサルティングで多数の実績を有している。また、現場においても“キャリア気付き”研修のファシリテーターや能力開発トレーナーとして活躍。
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