転職のギモン
「聞けないけど知りたい」そんなギモンを、編集部が人気企業13人の人事に直撃!
第1回「採用基準」編 第2回「応募・提出書類」編
第3回「面接」編Part1 第4回「面接」編Part2
第5回「入社後の待遇」編 第6回「内定・入社」編
第3回 「面接」編 Part1

ギモン12 面接で賞与、給与など「待遇」の話をすると、悪い印象を受けますか?
  グラフ
人事からの一言
いいえ 常識の範囲で給与交渉をされるのは、問題にはなりません。ただし、例えば現在の年収を法外に超える額を提示されるなどは、常識を外れているという印象を受けます。裏付けとしてご本人の専門性、スキルをアピールしたうえでのアップが常識の範疇だと思います。
(メルク 人事グループ 市川氏)
イラスト
いいえ 最終面接の段階で、会社から条件提示をしますが、ご自身の専門性に自信があれば、それをプレゼンテーションしてほしいと思います。前職と当社の給与テーブルの水準が異なり、当社のテーブルに合わせると下がってしまうこともあります。納得のうえで入社をしていただきたいので、入社前にきちんと話し合いたいと思います。
(日産自動車 人事部人事・採用グループ 黒須氏)
いいえ 納得のうえで入社してほしいので、入社前にきちんと話し合います。ですから、決して面接で給与の話題はタブーではありません。ただし、あまり金額にこだわると、印象はよくありません。「実績によってアップします」という話に納得し、やる気を持って入社してくださる方に魅力を感じます。
(不動産会社)
いいえ 基本的には、印象は悪くなりません。「これだけできるのだから、これだけ欲しい」と堂々と言っていただいて結構です。とはいえ「もう1万円アップできませんか?」と何度も交渉されたり、メールで「もう少し上げて欲しい」と何度も言ってくると、「仕事への情熱よりお金を重視するのだろうか」とあまり好ましくない印象につながります。お金に対する固執が感じられるような言い方は、避けたほうがいいでしょう。
(ビジネスブレイン太田昭和 浜口氏)
はい 当社の一次面接は、現場で一緒に働くことになる課長やリーダークラスが担当します。まず現場での仕事内容や雰囲気について両者で共通の理解を持っていただくことが重要です。当社では、担当して頂く仕事の難易度や責任の重さに連動した形で給与レンジが決まることになります。担当していただく仕事について理解度が深まった段階で、給与などの待遇についてお話をした方が誤解がなく、スムーズになると思います。具体的には、二次面接以降で人事担当や配属部門の部門長と話をしていただくのがいいですね。
(トレンドマイクロ 総務人事部 粟津氏)
給与が気になるのは当然。でもこだわりすぎに注意!
 基本的に、給与や待遇の話をするだけで、印象が悪くなる企業はない。ただし、「いいえ」という企業のほとんどで「こだわりすぎは好ましくない」という回答。仕事内容よりお金が大事という印象を与えないように注意しよう。


ギモン13 現在の会社ではラフな服装で働いているのですが、会社帰りに面接に伺うときでも、スーツを着用しないと減点になりますか?
  グラフ
人事からの一言
はい 連絡もなく、ラフな服装でいらっしゃった場合、あまりいい印象は受けません。ただし、現職の雰囲気から、どうしてもスーツを着用してこられない場合には、事前にご連絡をいただければ問題ありません。面接を担当するマネージャーに事前に伝えておくようにします。
(メルク 人事グループ 市川氏)
はい 工場など現場の面接では、事前にご連絡をいただくなどすれば問題ありません。しかし、面接という人生を決める場には、やはりスーツを着るのが最低限のビジネスマナーだと思っています。最終面接は本社で行うので、周囲は皆スーツ姿です。この場にどんな服装で来られるかは、場面場面に合わせた行動が取れるかどうかという判断要素にもなります。
(東芝 人材採用センター 井須氏)
はい 営業の採用がメインの当社では、スーツは営業の心得の一つです。面接は4回ほど行いますが、当社が求める営業像に重なるか、応募者のものの考え方、価値観が当社と一致するか、多面的に見ます。それが採否を分けるということはありませんが、スーツ姿も大切な判断材料。新卒のように「白のワイシャツでなければダメ」などとは言いませんが、清潔感のある服装を心がけてほしいと思います。
(AIU保険会社 IS首都圏地区本部長 渡辺氏)
いいえ 特に減点の対象とはしませんが、面接をプレゼンテーションの場と考えるならば、清潔感には留意したほうがいいと思います。当社が派遣する企業は、エンジニアが中心ですので、比較的ラフな服装も問題ありません。とはいえ、同じチノパンと白いシャツでも、よれよれのものと、パリっとしたものでは印象が変わります。
(ソニー・ヒューマンキャピタル 技術系グループ 藤井氏)
いいえ 募集のポジションによります。営業のように客先に出るポジションであれば、スーツは着用していただきたいと思います。それ以外の技術系のポジションであれば、事前に言っていただき、常識を逸していない服装であれば、悪い印象にはつながりません。現職が、皆ラフな服装で、スーツを着ていると転職活動をしていると周囲にわかってしまうような職場であれば、無理してスーツを着用していただく必要はないのです。
(トレンドマイクロ 総務人事部 粟津氏)
スーツ着用のほうが無難かも・・・
 技術系の募集の場合、スーツでなくても構わないとする会社もある。ただし、事前連絡と清潔感のある服装は必須。余裕があるならコインロッカーにスーツを預けておくなど、途中で着替えたほうがやはり印象はいいようだ。


ギモン14 在職中の場合、面接時間を17時以降や土曜日にずらしてもらえますか?
  グラフ
人事からの一言
はい 平日の終業時間以降、土曜日とも対応しています。面接は現場のマネージャーが行うことが多いですが、採用には積極的に協力する風土があり、応募者の都合に合わせるようにしています。面接は、こちらの求めるものと応募者の希望をすり合わせる場。ですから、1時間から2時間、しっかり時間を取ってじっくり話し合っています。
(オリンパス光学工業 人事部人事グループ 百武氏)
はい 応募者の都合に合わせるようにしていますが、平日の17時以降のみです。土曜日には実施していません。内定まで2回から3回面接を行いますが、平日の中で、お互いに合う時間に実施しています。
(生命保険会社)
応募者の都合に合わせるという会社がほとんど
 応募者が仕事を持っていることを、企業は当然理解している。アンケートでも応募者の都合に合わせるとすべての企業が回答。ただし、休日には実施しない企業も。事前に理由を言って申し出れば日程の変更にも臨機応変に対応してくれるようだ。


ギモン15 休日や残業時間についての質問に対して、悪い印象を受けますか?
  グラフ
人事からの一言
いいえ 残業が少なくない会社なので、「こんなはずではなかった」というミスマッチを防ぐために、こちらから積極的に話すようにしています。気になるのであれば、応募者から質問したほうが、納得のうえ入社できると思います。
(トレンドマイクロ 総務人事部 粟津氏)
いいえ 印象が悪くなることはありませんが、あまりにこだわる方には抵抗を感じます。営業の仕事は、顧客の都合で遅くなるのも当たり前ですし、実績を挙げようと思えば、当然残業も発生します。仕事で成果を挙げるより、自分の時間が大事なのかといぶかることもあります。
(不動産会社)
いいえ 転職は、給与や処遇、勤務地など大きな変化があります。ですから会社側は、応募者がその変化に耐えられるかどうかを判断するための材料を、面接で提示する義務があると思っています。休日出勤、残業の多さは仕事内容を理解するためには必要な質問ですし、給与も含めて、疑問に感じることはぜひ聞いてほしいです。ただし、休日や残業をいやがるような、ネガティブな聞き方をされると、あまり印象はよくありません。「この人には仕事を任せられないかも知れない」という不安を抱きます。
(東芝 人材採用センター 井須氏)
いいえ 単純に「休日出勤や残業はどの程度ありますか?」という質問は問題ありません。しかし「土日は休みたいのですが」といわれると、当社が募集するコンサルタントやSEの仕事内容を理解して応募しているだろうか、仕事をしっかりやる気はあるのだろうかという疑問につながります。
(ビジネスブレイン太田昭和 浜口氏)
「仕事よりも休日」という印象を与えないように!
 残業や休日出勤の程度を、転職前に知っておきたいのは当然。企業もそれは理解している。しかし、給与と同様、そこにあまりこだわりすぎると、「仕事よりも休日優先」「残業はいや」という印象を与えてしまうので要注意だ。


ギモン16 人間関係が理由で転職を希望しているのですが、正直に話すと悪い印象を受けますか?
  グラフ
人事からの一言
いいえ 面接では、できるだけ正直に話すほうがいいと思います。そのほうが、説得力がありますから。ただし、前職の不満や人間関係を理由にする場合、客観的に聞いて説得力があるのか、転職の動機となるようなひどい状態だったのか、一度じっくり考えた方がいいと思います。ともすると「本人にも原因があったのではないか」「その程度の不満で転職してしまうのか」という不安につながります。
(メルク 人事グループ 市川氏)
いいえ 悪い印象を受けないというのは、明らかに相手に非がある場合。それでも相手の悪口に聞こえるような話し方は好ましくありません。何か不都合が生じたときに、悪口を触れて回る人という印象を持ってしまいそうですね。
(生命保険会社)
はい 理由の内容にもよりますが、客観的に見て、その会社での人間関係が常識を外れるような内容であれば、転職の理由にも納得がいきます。しかし、どちらかというと一方的な主張に感じられる場合には、「同じような状況になったら辞めてしまうかもしれない」とみなし、積極的に採用しない場合が多いと思います。
(ビジネスブレイン太田昭和 浜口氏)
正直に話してもいいが、言い方に注意
 正直に話したほうがいいと多くの企業はいうが、これは「客観的に見て相手に非がある場合」。悪口に聞こえてしまうのは論外。大なり小なり人間関係の問題はよくあること。「この人はちょっと人間関係が悪くなると感情的になって辞めてしまうのではないか」という印象を与えないためにも、「こういう仕事がしたい」など、前向きな転職理由を話したほうが無難だろう。



第1回「採用基準」編 第2回「応募・提出書類」編
第3回「面接」編Part1 第4回「面接」編Part2
第5回「入社後の待遇」編 第6回「内定・入社」編


 


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