転職のギモン
「聞けないけど知りたい」そんなギモンを、編集部が人気企業13人の人事に直撃!
第1回「採用基準」編 第2回「応募・提出書類」編
第3回「面接」編Part1 第4回「面接」編Part2
第5回「入社後の待遇」編 第6回「内定・入社」編
第2回 「応募・提出書類」編
ギモン7 履歴書や職務経歴書に修正液を使うと、減点の対象になりますか?
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人事からの一言
いいえ 転職活動をしている方は、1社だけに応募しているわけではないでしょう。多くの企業に履歴書や職務経歴書を提出することを考えると、それだけで膨大な時間とお金というコストがかかります。その負担を考えると、修正液を使っても問題ありません。中途採用で大事なのはやはり本人の経験とスキルです。内容の充実に力を注いで欲しいと思います。
(日産自動車 人事部人事・採用グループ 黒須氏)
イラスト
いいえ 修正液を使ったからといって、不合格になることはありません。ただし、使わない方が書類から几帳面さが見て取れ、好印象であることも確かですね。
(東芝人材採用センター 井須氏)
いいえ ちょっとした漢字の誤りを訂正する程度なら気にしません。しかし、日付や希望職種だけ修正液を使用していると、どこかの会社に提出した応募書類を使い回ししているのだろうと判断し、応募の意欲を疑ってしまうことがあります。
(モリモト総務部総務課 内山氏)
はい 「ここをちょっと直せばいい」という姿勢が、マイナスにつながります。私たちが人材を派遣するのは、モノ作りに携わる職種がほとんどです。ですから、製品のアウトプットにこだわりがあるかどうか、とても重要なのです。修正液でごまかそうとするところが見えると、仕事でもそのような取り組みをするのではないかと不安を感じます。
(ソニー・ヒューマンキャピタル 技術系グループ 藤井氏)
不採用になることはあまりないが、印象はよくない
 修正液の使用そのものが、不採用の直接の原因になることはなさそうだ。ただし、印象があまりよくないことは確か。多くの企業が「程度の問題」と強調する。「常識」や「マナー」を疑われるほど多くの使用は、避けたほうが無難だろう。
ギモン8 履歴書の「趣味」「特技」の欄に「なし」と書くと、印象は悪くなりますか?
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人事からの一言
はい そこに記入欄があるのに、何も書かないのはあまり好ましくありません。入社したいという意欲が強く感じられないし、また人物像が描きづらく、こちらも会ってみたいという気持ちになりづらい。「趣味」「特技」などが書いていないことが、直接不採用の原因になることはありませんが、その人の志向を理解するヒントになるので書いてほしいですね。また郵便番号欄があるのに記入していないなど、心遣いのなさを感じてしまうこともあります。
(メルク 人事グループ 市川氏)
はい 空欄だらけの履歴書は、修正液の使用と同様に、「こだわりのなさ」を感じてしまいます。履歴書は、自分をアピールするプレゼンテーションツールです。1枚の紙にどれだけの付加価値を乗せられるかが勝負です。せっかく欄があるのにそこに何も記入しないということは、仕事においても、付加価値を上げるために最大限の努力をしないのではないかと考えます。
(ソニー・ヒューマンキャピタル 技術系グループ 藤井氏)
はい 採用担当者によって考え方はさまざまだと思いますが、個人的には欄があれば、何か書くべきでしょう。読書でも、音楽鑑賞でも、散歩でも一人の時間に必ず何かしているのではないでしょうか。「なし」だけでは、その人の人物像が生き生きと浮かんでこないのです。
(ビジネスブレイン太田昭和 浜口氏)
いいえ 新卒や第二新卒など、ポテンシャルを重視する採用においては、趣味や特技が評価の対象になることはあります。ただし、経験者採用では、その人の実績や経験をもとに書類選考しますから、職務経歴書をしっかり作成し、実績や経験に関する情報が盛り込まれていれば、趣味・特技欄が記入されていなくても気にしません。
(東芝人材採用センター 井須氏)
履歴書はプレゼンテーションツール。書いたほうがベター
 職務経歴を優先させるので、記入はなくてもいいとする企業がある一方、「欄があるなら書くべき」とする企業も多い。履歴書はプレゼンテーションツール。企業によっては、字の書き方、趣味や特技などから物事への取り組み方など、さまざまな情報収集をする。自らの魅力を伝えるために、最大限に活用したい。

ギモン9 提出を求められていない企画書や仕事の実績、作品を応募書類と一緒に送ってもよいのでしょうか?
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人事からの一言
はい 当社の業務、求める経験・スキルと結び付いていれば、プラスになります。当社は不動産会社ですから、それまでに手掛けた物件の資料などを添付してもらうと、その方の実績がわかりやすいですね。
(モリモト総務部総務課 内山氏)
はい 研究開発部門では、自分の研究歴をアピールするために、実際に添付する人もいます。ただし、A4版5〜6枚程度ならまだしも、いきなり論文集のような資料を送ってこられると、面食らってしまいます。その場合は、要約を付けていただく等の配慮を期待したいところです。また、あまり募集職種に関係ない資料を送られると、熱意の空回りという印象を受けてしまいます。ピント外れでないかどうか、一考してから送るほうがいいと思います。
(東芝人材採用センター 井須氏)
はい 営業の募集なので、作品というものは特にありませんが、職務経歴書はできるだけ詳細に書いて欲しいですね。キャンペーンでの順位、売り上げの数字、目標達成率、新しい提案による顧客や会社への影響力などを細かく書くことで、営業力が伝わってくると思います。A4版3〜4枚程度であれば、長すぎるとは思いません。
(AIU保険会社IS首都圏地区本部長 渡辺氏)
求める経験・スキルと一致すればプラスに
 ほとんどの企業でプラスにとらえているものの、それはその作品や企画書、レポートなどが求める経験・スキルと一致する場合のみ。関連がなければ、「意欲を評価」などのプラスポイントにはつながらないようだ。また、膨大な量のものを送るのであれば、多くの応募書類を読む側の立場になって、概要を付けるのがマナーだろう。

ギモン10 中途採用の場合も、会社訪問、OB訪問のお願いはできますか?
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人事からの一言
はい 入社後のミスマッチを防ぐために、中途採用の場合も、必ず面接の前に会社説明会を行っています。何人かまとめて行うこともありますし、応募者がお一人でも、会社について知っていただく機会を作ります。希望があれば、配属の可能性が高い部署にお連れして、会社の雰囲気を見てもらうようにしています。
(メルク 人事グループ 市川氏)
はい 大学の研究室のOBなど、特定の人と連絡を取りたいという場合、人事部がその人のいる部門に協力を要請し、OB訪問を設定する場合もあります。そうした特定の人を知らなくても、面接後に、配属の可能性の高い部署のメンバーと話す場を作ることは可能です。
(オリンパス光学工業 人事部人事グループ 百武氏)
いいえ 応募者が多く、個別の会社訪問、OB訪問に対応できないのが現状です。すべての応募者の方を平等に考えたいので、ある方に対してはお受けし、ある方にはお受けしないということは望ましくありません。採用セミナーへの参加だけではなく、製品セミナーやビジネスショーなども情報収集の場として活用いただければと思います。
(トレンドマイクロ 総務人事部 粟津氏)
説明会形式が主流。配属部署を見せてくれる会社も
 入社後、「こんなはずではなかった」というミスマッチを防ぐ意味で、会社説明会、部署見学などを行う企業が多い。ただし、新卒の就職活動のように、面接前にOB訪問をお願いできる会社はそれほど多くない。OB訪問のチャンスがなければ、面接で現場の人と会ったとき、部署の雰囲気、仕事内容など、できるだけ詳しく聞くようにしよう。

ギモン11 お問い合わせは、メールと電話、どちらが手間にならないですか?
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人事からの一言
メール 電話の場合、席に不在のこともあり、タイミングが合わないとお互いがストレスを感じることになりかねません。メールは時間にとらわれず返信ができる点が、最大のメリットでしょう。とはいえ、メールでの問い合わせも、文章の書き方など、マナーを大切にしてほしいですね。
(ソニー・ヒューマンキャピタル 技術系グループ 藤井氏)
メール 常に電話の前にいられるとは限らないというのがその理由です。ただ、メールでの問い合わせで名前を明かさずに送ってくる方も少なくありませんが、この場合、返信が少し遅くなります。その人の経験や実績が書いてあり、こちらも興味を持った場合にはすぐ返信しますが、問い合わせがあまりに多いときに、名前のない方に対しては正直、返信の優先順位が下がってしまうこともあります。
(ビジネスブレイン太田昭和 浜口氏)
電話 電話のほうが、その場で答えるだけなので、時間がかからず便利です。メールの場合、どうしても返信に時間がかかりますし、内容に誤解が生じることもあり、質問にはあまり適さないのではないでしょうか。
(生命保険会社)
考え方はさまざま。マナーを守って問い合わせしよう
 人事担当者によって、考え方はさまざま。だから、どちらにしてもマナーを守ることを第一に考えよう。メールであれば名前をきちんと書く。電話であれば、「今、質問させていただいてもよろしいですか?」と相手の都合を聞くなど、マナーがしっかりしていれば、人事担当者も時間が許す限り答えてくれるはずだ。
 


第1回「採用基準」編 第2回「応募・提出書類」編
第3回「面接」編Part1 第4回「面接」編Part2
第5回「入社後の待遇」編 第6回「内定・入社」編


 


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