今すぐ使いたい!面接の売りトーク
面接時、何といっても肝となるのが自己アピール。「どうアピールしたらいいのだろう?」と悩みがちだが、実はちょっと言い回しを変えるだけでアピール度がグッとアップすることがある。先輩転職者の成功例をもとに、「売り」を効果的に伝えるトーク術を探ってみた。
強調トーク術
人情トーク術
転換トーク術
コラム:運も実力のうち?面接で明暗を分けたこのひと言
小さな売りを効果的にアピールする強調トーク術 アピールになるかどうかわからない小さな売りを最大限アピールするトーク術を紹介。言い方ひとつで面接官の受け取り方も大きく変わる!?
強調トーク術
強調トーク術1:過去の実績を添える
「何かアピールできるようなことはありますか?」という質問に対し「アピールするほどのことではないですが、今まで無遅刻無欠勤で通してきました」と答えました。
(38歳/レジャー・アミューズメント・スポーツ施設)
強調トーク術2:今も継続していることを添える
「何か人に誇れることはありますか?」と聞かれたので、「5歳のころから始めたピアノです。受験があってもやめず、今でも続けています」と自己アピールしました。20年以上続けているということが説得力を生み、仕事も根気よく続けられる人間だろうと高く評価してもらえました。
(26歳/小売)
無遅刻・無欠席は立派な武器!
強調トーク術3:心がけていることを添える
「売りは何ですか?」と聞かれたので、「笑顔です!」と答えました。仕事を処理する能力は日々の鍛錬で習得できますが、笑顔はもって生まれたもの。さらに「自分自身だけでなく、周囲にも気持ちよく仕事してもらえるよう心がけています」と強調しました。
(27歳/レジャー・アミューズメント・スポーツ施設)
強調トーク術4:自分の考えを添える
「あなたが仕事で力をいれていた部分はどこですか?」という質問に「お客さまを満足させることです。ただし、自分では完璧だと思っていても、相手に思いが伝わらなければ本当の満足とは言えないと思います」と、自分が考える定義を補足しました。
(29歳/自動車・輸送機器メーカー)
アドバイザー:強調トーク術
キャリアアドバイザーからのアドバイス
小さなことでも「実績」として証明できる
小さな売りでも相手の心に響くようにアピールするために大切なのは、実績をエピソードと一緒に伝えることです。もちろん、その実績が新しい仕事に活かせるスキルにつながるのが好ましいですが、仕事に取り組む姿勢や物事に対する考え方といった「人間としてのスタンス」をアピールすることも有効です。例えば「体力に自信があります」を、上記1のように「今まで無遅刻無欠勤でした」と伝えれば、実績が明らかになるため説得力が生まれます。また、「ひとつのことを根気強く続けられる」ということも、上記2のように「20年続けている」と数字(年数)を出せば、高い評価につながりますね。
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マイナス要素をプラスに転換してアピールする転換トーク術 長所と短所は表裏一体。一見マイナスな要素も言い方を変えれば一転してアピールになる。
転換トーク術
転換トーク術1:誉められた実績に言い換える
「あなたの短所は?」という質問に対し、「ひとつのことに集中するあまり、周りが見えなくなるのが私の欠点です。しかしその性格のおかげで『責任感がある』と評価されたことがあります」と言い換えました。
(29歳/団体・連合会・官公庁)
転換トーク術2:この仕事には必要不可欠であることを主張する
「あなたは頑固そうで融通の利かない印象を受けますが、上司や同僚と折り合っていけますか?」と聞かれた際、「金銭的誘惑が多く不正の許されない経理業務では長所になると思い、あえてそうしているところがあります」と答え、納得してもらえました。
(38歳/レジャー・アミューズメント・スポーツ施設)
家が遠いことを「自己鍛錬できる」と言い換え
転換トーク術3:得意な分野に話題を変える
「英語はできますか?」と質問されたので、「英会話はできませんが、C言語やプログラミング言語は得意です」とコンピュータ関連の専門用語は理解できることをアピールしました。
(29歳/インターネット関連)
転換トーク術4:逆転の発想で強みに変える
「異業種ですが大丈夫ですか?」と質問されたので、「逆に素人の目で利点や問題点を見ることができることは武器になると思います」と返し、面接官も「なるほど」と頷いていました。
(36歳/カメラ・メガネ・電気・OA小売)
アドバイザー:転換トーク術
キャリアアドバイザーからのアドバイス
一見弱みに見えることも、角度を変えれば立派な強みに転じることも
長所と短所は裏表の関係にあるため、伝え方で意味が大きく変わります。しかし、面接では自己認知力を問われるケースが多いので、良いこと(長所)ばかりアピールすると危険な場合も。あえてマイナス面を伝えた後、「それも見方によっては長所です」としたほうが、自分を客観的に分析できていると評価されます。また、面接官はあえてひねった質問をぶつけ、その人がどう反応するかを見ることがあります。例えば上記2のように「融通が利かなそう」と言われたことに対し、「そのほうがかえっていい」と切り返すことは有効です。
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面接官の心を動かしたアピール人情トーク術 面接官だって人の子。選考の場と言えども思わず情に流されることも・・・。面接官の人情に訴えかけるトーク術を学んで面接で活かしてみよう。ただし、嘘や泣き落としはNG。
人情トーク術
人情トーク術1:熱烈なファンであることを伝える
「どうしてもこの会社に入りたいの?」と聞かれたので、「憧れていた会社です。御社製品の大ファンでもあります。御社に入社できれば、これ以上転職するという考えはありません」ときっぱり伝えました。すると、「わが社で活躍してほしい」とエールをもらえました。
(24歳/機械関連メーカー)
人情トーク術2:家族を思いやる気持ちを伝える
「給料をもらったら何に使いますか?」と聞かれたので、「仕事を辞めた父に仕送りをしたい」と答えました。実際にそうしようと思っていたので、面接官にも疑われず、好印象に映ったようです。
(37歳/運輸・倉庫)
不幸な身の上話で涙を誘う!?
人情トーク術3:境遇を伝える
「きつい仕事ですが続けられますか?」と質問されました。「離婚してひとりで子どもを育てているので、仕事を続ける覚悟は人一倍あります」と伝えたところ、面接官も娘が離婚をしていて、私と全く同じ境遇だということで「頑張って」と言われ採用となりました。
(34歳/協同組合)
人情トーク術4:事実を伝える
希望条件の確認になった際に、前職の年収を伝えたところ「それは残業代は含まれていない額ですよね?」と言われました。そこで「ほぼ毎日残業はありましたが残業手当はつきませんでした」とありのままを話したところ、あまりの安さに同情してもらえたようで、面接した各企業の中で一番高い年収を提示してもらえました。
(25歳/ソフトウェア・情報処理)
アドバイザー:人情トーク術
キャリアアドバイザーからのアドバイス
泣き落としにならないように事実情報をきちんと
ここに挙がっている例は、事実を述べた結果、たまたま面接官の情に響き成功したものだと考えられます。逆に「情に訴えかけよう」と狙うと、打算を見抜かれ面接官の心証を悪くしてしまい、単なる泣き落としになってしまいます。もし、不当解雇のように前職であった悲観的な内容や身上話をする場合は、「ある事情がありまして・・・」と切り出し、なるべく感情を入れず、事実だけを淡々と述べるにとどめておくほうが望ましいと言えます。
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運も実力のうち?面接で明暗を分けたこのひと言
何気なく言ったひと言が好印象になった
ラッキートーク
ラッキートーク
会話の流れの中から生まれたひと言や何気なく答えた返答が、好印象をもたらすこともある。例えば、共通のプロ野球チームのファンで意気投合なんてことも・・・。ただし、その逆もあることをお忘れなく。
ラッキーつい「この会社は汚いですね」と言ってしまったのだが、「私ならこのように整理します」と補足したところ、「では入社後にそのノウハウを活かしてほしい」と即決で内定をもらえました。
(38歳/電気・電子・機械系商社)
ラッキー人事担当者の都合で面接が30分経過した後に開始。「あなたが日々の生活で気をつけることは?」と聞かれ、「時間厳守です」と答えたところ、人事担当者にはとても耳が痛い言葉だったようで、その場にいた全員が私に頭を下げ謝罪。絶対に落ちたと思っていたら、「言いにくいこともはっきり言える人物」と評価され採用となりました。
(29歳/医療・福祉関連)
ラッキー前の会社は2年もたたずに辞めてしまったことを追及されたので、どのくらい過酷だったかを説明したところ、「その環境で2年も続けば根性がある」と逆に評価されました。
(30歳/メーカー)
アピールになると思ったひと言が裏目に・・・
予想外トーク
予想外トーク
良かれと思って発したひと言が逆にマイナスの結果になることがある。失敗の中から次なる成功を学んでほしい。
予想外アピールポイントの一つとして「資格取得のために頑張っています」と伝えました。しかし、その資格が業務には全く必要のないものだったため、関心を示してもらえませんでした。逆に業界の勉強不足ととらえらえたようです・・・。
(26歳/建築・土木・設計)
予想外「年俸はどのくらいを希望されますか?」という問いに対して、給与額に関係なく入社したいという意味で「生活していけるだけの給料で構いません」と返しました。ところが自信がないように受けとられて不採用に・・・。
(28歳/精密機器・計測機器)
予想外企業研究をしっかり行い、ライバル企業の内情まで調べて行きました。しかし、詳しく知りすぎていたため、スパイではないかと疑われました
(39歳/メーカー)
予想外「ほかに応募している会社は?」と聞かれたので熱意を伝えるために「御社だけです」と回答。ところが返ってきたのは「あまり本気で転職活動をしていないんだね」という言葉。慎重に就職活動をしているところを見せたつもりが、逆に積極性が見られないと思われてしまいました。
(30歳/印刷)
調査方法:インターネットでアンケートを実施 実施期間:2007年3月12日〜3月16日
調査対象:20歳〜39歳の正社員(公務員の方を除く) (有効回答数100件・インフォプラント調べ)
細井智彦氏
解説者 細井智彦氏
著書
『転職面接必勝法』
(講談社より発売中)
転職面接必勝法
リクルートエージェントのキャリアアドバイザー。2万名以上が受講した「面接力向上セミナー」「職務経歴書セミナー」「セルフマーケティングセミナー」の企画、開発を行いその講師も務めている。
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