希望通りの年収を勝ち取る面接トークを大公開「給与交渉の実況中継」
転職するなら、できれば給与アップしたいというのが多くの人の本音。そこで給与交渉の模擬面接を実施し、交渉の様子を実況中継してみた。知られざる給与交渉の実態や給与アップのためのノウハウが見えてくる。
企業の人事担当者100人に聞きました!
給与交渉をしてもOKですか?
Q1、給与交渉のチャンスはある? Q2、応募者側から給与の話を切り出すならいつがベスト?
75%の企業で給与交渉のチャンスがある
大半の企業で選考時に給与交渉のチャンスがあることが判明。応募者側から給与の話を切り出すなら「一次面接時がよい」と約6割の企業が回答している。この結果を受けて、今回は一次面接時に応募者側から話を切り出すパターンの給与交渉を実況中継する。
菅野宏三氏
菅野 宏三
模擬面接の面接官
数多くの再就職セミナーの講師も務める人事コンサルタント。転職・再就職サイト『池袋転職塾』を主宰する。大手人材サービス会社にて人事部長を務めていた経歴を活かし、給与交渉の面接官を務めていただいた。
Y・T氏
Y・T
面接に臨んだ応募者
27歳/東京都在住。大手電気メーカーのSEとして勤務4年目を迎える。現職では成果・業績ベースの年俸契約を結んでいる。将来的に家族を養うことも視野に入れた給与アップ転職に挑戦中。
面接における給与交渉を実況中継!
大手電気メーカー⇒ITベンチャーへの転職を希望するY・Tさんの場合
面接の様子1菅野氏(面接官):現在は大手企業でSEとしてお勤めなのですね。ベンチャーである弊社に転職を希望されている理由をお教えください。

Y・T氏(応募者):現職は案件の規模でいえば、大きな案件に関わることができます。しかし、自分が担当できる範囲も限られているのも事実です。私が求めているのは仕事の規模ではなく、自分自身のスキルの足固め。ひとつの案件に最初から最後まで関わることができる御社を選ばせていただきました。

菅野氏:なるほど。ではSEの業務だけではなく、それ以外の仕事にも興味があるということですか?

Y・T氏:はい。スキルをしっかり固めながら一連の業務に携わりたいと思っています。単に開発技術のみで会社に貢献するのではなく、営業やマネジメントもできるSEになりたいのです。今以上の仕事をしたいので、給与アップも同時に目指したいです。(※1)

菅野氏:では弊社に入社される場合、給与はいくらを希望しますか?

Y・T氏現在の年収は額面で500万円なのですが(※2)、御社に入社させていただける際は、600万円を希望します。(※3)

菅野氏:100万円のアップを希望されるのですね。では、その希望年収の根拠を教えてください。

Y・T氏:現在の勤務先は福利厚生が非常に充実している会社で(※4)、例えば、シティホテルが一泊5,000円で宿泊できたり、大手スポーツクラブが格安で利用できたりします。また、寮制度があり、私もそこに入寮しているため住宅費が抑えられています。この点を考慮いただければと。

菅野氏面接の様子2:確かに弊社の福利厚生は大手並みとは言えません。しかしそれで100万円アップは難しいかもしれませんね。

Y・T氏:なるほど、もう1つ別の理由がございます。今年入社5年目を迎えるにあたって、現職にとどまれば主任に役職が上がることが約束されています。ベースとなる基本給自体が上がり、加えて、役職給が付くので年収アップが期待できるのです。(※5)

菅野氏:なるほど。それでは検討させてください。今日はありがとうございました。
給与交渉を終えて…
ポイント1 給与交渉は一次面接の終盤で切り出す
「何か質問は?」と問われた際など面接の終盤で切り出すのがベストです。「御社の場合、私くらいの年齢・スキルの社員は、給与のモデルケースはどのようになっていますか?」と切り出しましょう。そこから「実は…」と給与交渉に移っていけばスムーズな流れです。
ポイント2 現在の年収は額面を伝える
現在年収は、ボーナスも含めた額面で伝えましょう。また、年収に残業代が含まれている場合は、「基本給が●●万円で、残業代が●●万円なので、合計した年収は●●万円です」と、年収に占める残業代を明確にしておくのが好ましいです。
ポイント3 希望年収はアップさせたいパーセンテージを告げる
「年収●●万円希望」と具体的な金額を言われるよりも、「現在の年収から30%アップを希望」と、パーセンテージで伝えられるほうを人事は好みます。ただし、外資系の企業では文化の違いから「●●万円アップ」と具体的な数字を好む傾向が強いです。
ポイント4 福利厚生の換金化は意味なし
「福利厚生が充実していたか否か」は、交渉の材料にはなりません。あくまで志望する会社の給与テーブルや雇用条件を基に採用活動は進められています。また、面接は応募者の人生相談の場ではないので、「残業代が付かなくて…」など、現職のネガティブな要素をまじえた交渉は避けましょう。
ポイント5 近い未来の給与予測は有効
人事の間では「七・五・三」という言葉が使われます。同じ業種・職種に携わった場合、3年、5年、7年がひとつの区切りとして考えられ、順に初級、中級、上級と受け止められます。Y・Tさんの場合は入社5年目ということでいわゆる中級クラスの評価。主任への昇給が決まっていることも給与アップの材料になります。
さらなる給与アップを目指すなら…
高額希望ならインセンティブを含めた交渉を
 ベンチャー企業や外資系企業は、給与交渉のしがいがある企業と言えます。ベンチャー企業は、会社の将来性に対するリスクが大きいため給与を高く設定していたり、給与テーブル自体がなかったりするケースが多くあります。外資系企業は、入社後の功績を高く評価するので、職務給よりも業績給で給与アップが望めます。

 年齢的な相場以上の高額年収を希望する場合、インセンティブという形を提案すれば実現する可能性があります。例えば、「上場を目論んでいて、その際には社員に資本利得の恩恵がある」「会社や個人の業績に応じたボーナスの設定や決算配当がある」など、給与以外のメリットを考えてみると良いでしょう。また、
目先の給与だけを考えるのではなく、3年後の待遇を想像することも大切です。「どれくらいの実績をあげたらいくらくらいの給与になるのか」を聞きだし、給与の伸びしろがあることを確認してください。
企業の人事担当者100人に聞きました!
印象が良かった/悪かった給与交渉術はコレ!
印象が良かった ●前給よりも控えめな希望額を提示し、成果が出たのちに見直しの機会を設けてほしいと交渉された。(建築)
●これまでの職歴や待遇について説明しつつも、今までのことをことさら強調せず、「郷に入っては郷に従え」という謙虚な姿勢だった。(サービス)
●前職での実績と成績を論理的に説明した上で、自分の希望を言ってきた。自己分析が冷静にできていると好印象だった。(金融業)
●「家族のためにどうしてもこの金額だけはください」と、最低保証額をストレートに言われた。(ソフトウェア開発)
●希望額を具体的に提示し、その給与に対してどのような結果を出すつもりかを具体的に語ってくれた。(サービス)
過去の実績をアピールするか、入社後の成果を待つか
給与アップを狙う場合は2つの方法がある。ひとつは、前職の実績や経験値を具体的に述べることで、人事担当者の評価を上げる方法。もうひとつは、入社後に成果を上げ、改めて給与交渉の場を設けてもらうという確約をもらう方法。どちらにしても、給与アップの根拠をきちんと示すことで、人事の心証も良くなるようだ。
印象が悪かった ●自分の能力を過大評価していて、能力以上の給与額を要求された。(アウトソーシング業)
●全くの未経験業種・職種にもかかわらず、「前職よりも高い給与が欲しい」と言われた。(IT)
●面接時に、業務内容への興味ではなく待遇面ばかりの質問に終始された。入社後の働きが期待できない。(サービス)
●他社の例を挙げて比較しようとした。(建築)
●「何か質問は?」と聞いたときに、最初の質問が給与の話だとイメージが悪い。まずは仕事について不明な部分を聞いてほしい。(メーカー)
●資格を持っているという理由で、給与アップを要求されたが、実際の業務に活かせるかが不明だった。(メーカー)
●年齢が高いだけで給与も高くなると思い込んでいた。(製造業)
●「御社の規定と判断にお任せします」と言っていた応募者が、内定の通知段階になって「希望額と合致しない」と辞退した。(サービス)
やる気だけではNO!実績や根拠のない給与交渉は焼け石に水
過去の実績や経験を新しい職場でどう活かせるかに人事は期待しているので、やる気だけを売り込んでも給与アップにはつながらない。資格を持っている場合も、どう活かすことができるのかが具体的に説明できないとあまり意味を持たないようだ。また、「何か質問は?」と聞かれた場合、給与交渉に固執し過ぎると人事の心証を悪くする結果に…。
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調査方法 インターネットでアンケートを実施
実施期間 2007年3月1日〜3月7日
調査対象 20〜39歳で、転職歴のある方
(有効回答数100件・インフォプラント調べ)
EDIT (株)マインドシェア DESIGN&WRITING (株)エーアンドエス

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