精密機器の電子回路設計から、内視鏡の電気回路設計へ

匿名レジュメの登録で企業からオファーが届く「リクナビNEXTスカウト」。実際に登録して、幸せな転職を実現したというビジネスパーソンにインタビュー。「登録してよかった！」の生声をレポートします。

会津オリンパス株式会社　技術部　画像技術グループ
齋藤浩二さん（28歳）
PROFILE■大学工学部を卒業後、ソフト・ハードウェア設計開発会社に就職。電子回路基板設計のエンジニアとして5年間勤務する。地元・福島県に戻って働きたいと2010年7月に転職活動を開始。同年11月に会津オリンパスよりオファーを受け、2011年3月より現職。

2011年7月6日

電気回路設計の知識を活かし福島県にUターン転職したい。地元で一、二を
争う人気企業からオファーを受け、エンジニアとして力を発揮しています

■リクナビNEXTスカウトにレジュメを登録したきっかけは？

: 会津オリンパス(株)
齋藤浩二さん

大学工学部を卒業後、ソフトウェア・ハードウェアの設計開発会社に就職。電子回路基板の受託設計エンジニアとして大手メーカー数社に常駐し、プリンターなど大型精密機器の基板設計を担当しました。大手企業のモノづくりの現場で働くのはとても刺激的で、自分が作った基板が不具合なく動いた時にはこの上ないやりがいを感じました。
しかし、学生時代から「実家がある福島県に戻って家族と暮らし、地元に根付いて働きたい」という強い地元志向があり、入社3年目の2008年ごろには転職を決意。そもそも、就職活動のときも福島県で就職先を探したのですが、これという求人に出会えず断念し、東京で就職した…という経緯があったんです。2年以上、エンジニアとして働いたことで、「そろそろ地元でも、経験を活かして転職先が見つけられるのではないか」という思いもありました。
そして、2008年の夏ごろから転職サイトなどを見始めたのですが、同年秋のリーマンショックを機に地元の求人案件ががくっと減ったうえ、同じタイミングで大阪の精密機器メーカーへの配属が決まり、転職活動をいったん断念。約1年間、同社のプロジェクトに従事し、プロジェクトがひと段落した2010年7月に転職活動を再開しました。
転職先に対する希望は、第一に福島県勤務であること。そして、経験を活かせる電気系のエンジニアであること。転職サイトで求人を探すかたわら転職エージェントにも登録し、希望に合う会社5社の面接を受けたのですが、初めての転職活動による緊張もあり、すべて不採用になってしまいました。「このままではいつまで経っても決まらない。もっと自ら活動範囲を広げて、出会いの可能性を高めよう！」と考え、「リクナビNEXTスカウト」にレジュメを登録しました。

■企業からオファーを受け取った時の気持ちは？

レジュメを登録して間もなく、十数社からオファーが届きました。どれも電気系エンジニアの募集で、レジュメの内容を見たうえでオファーをくれているとわかり、嬉しかったですね。しかし、福島県の案件は少なく、あっても技術者派遣会社のもの。技術者派遣だと、全国各地の会社に赴任する可能性があるため、転職する意味がないと考え応募は見送りました。

■今の会社の面接を受けようと思った決め手は？

2010年11月に、会津オリンパスからオファーが届いたときは、本当に驚きました。医療用内視鏡の電気回路設計エンジニアの募集で、勤務地は会津若松市と、条件にぴったり。しかも、会津オリンパスは地元では一、二を争う有名企業。そんな会社からオファーが来たことがとても嬉しく、すぐに応募。「絶対にこの会社に受かってやる！」と気合いを入れて面接に臨みました。
面接の場では、生まれ育った福島に戻り、腰を据えて働きたいという熱い思いと、「数々の大手企業の開発現場で培った経験が最大限活かせる」と即戦力である点をアピール。それまでに面接をいくつか経験し、少し場に慣れていたこともあり、自分の思いを臆せずストレートにぶつけることができました。年末に内定の報を受けたときは、心から嬉しかったですね。福島に戻り、新天地で思い存分力を発揮できる喜びがこみ上げてきました。

■そして入社。今のやりがいは？

2011年3月に入社。直後に、東日本大震災に見舞われ、しばらくの間オフィスや工場内の片づけに追われましたが、その後は新卒社員と一緒に内視鏡の基礎知識についてみっちりと研修を受け、この6月より画像技術グループに本配属になりました。今は、新しい内視鏡検査装置の設計チームに加わり、提案書作成などに取り組んでいます。
前職では、デジタル回路設計がメインでしたが、今はアナログ回路がメイン。今までの経験を活かしつつも新たな知識を習得できることが、大変でもあり、エンジニアとしてのやりがいにもつながっています。
当面の目標は、早く仕事に慣れ、回路設計の現場で戦力として力を発揮すること。自分ならではのアイディアをどんどん活かして、新製品をこの手で生み出したいですね。

＜採用担当者の声＞

電気回路設計のスキル、経験に加え、堂々と自分の意見を言える点を評価

: 技術部　画像技術グループ　グループリーダー
星　秀昭氏

当社は、内視鏡機器メーカー。特に消化器内視鏡においては、世界でもトップシェアを誇っています。内視鏡マーケットが拡大する中で、顧客の多様なニーズに対応するため製品数の拡大が必要となり、電気回路設計のエンジニア採用が急務に。電気に関する知識とスキル、経験に加え、プロジェクト全体を引っ張ることができる「自走型」の人材を求めていました。齋藤さんは、知識・経験は申し分ないうえ、面接の場で堂々と自分の意見を言える点に惹かれましたね。前の会社でクライアント先に常駐し、会社の代表としてリーダー的な役割もこなしており、この人ならゆくゆくプロジェクトリーダーを任せられそうだと思いました。入社直後から新入社員と合流し2カ月間の基礎研修を経たため、現在の部門に配属されてまだ日が浅いですが、早くも力を発揮してくれています。今後はさらに戦力として腕を磨き、現場で存在感を発揮してほしい。そして若手育成にも精力的に取り組むことを期待しています。

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