もしかして「完ぺき!」と思っているのは自分だけ?

覆面人事が語る「あなたのレジュメ、ここが足りない!」

わかりやすくレジュメをまとめたつもりなのに、なかなかオファーが来ない…そんな人は、企業が知りたい肝心のことが書かれていなかったり、アピールポイントが少しずれていたりするのかもしれない。今回は、レジュメを数多く見ている3社の人事担当者に集まってもらい、営業職のレジュメをサンプルに覆面座談会を敢行。「一見、しっかり書けているように見えるレジュメ」をもとに、レジュメのどこを重視しているのか、どの部分をもっとアピールしてほしいのか、語ってもらった。営業以外の職種の人にとっても参考になる意見ばかりなので、要チェック!

2010年9月8日

<座談会に参加した「覆面人事」>

広告代理店・A社

広告代理店・A社
大手メーカーなどをクライアントに持つ広告代理店。営業経験者を幅広く採用。

情報サービス会社・B社

情報サービス会社・B社
さまざまなジャンルのWeb媒体を持つ。主にWeb上の広告枠を売る営業職を募集。

雑貨卸売会社・C社

雑貨卸売会社・C社
文具や玩具、雑貨類を扱う卸売会社。企画・制作など幅広く活躍できる営業を募集。

このままじゃダメ!?ありがち「あと一歩」レジュメ

パッと見ではきれいにまとめられているように見えるこのレジュメ、実は「オファーが送りにくい」典型例だというのだ。書類選考の中で特に重視されている職務経歴欄を中心に、3人の人事に修正ポイントを語ってもらった。あなたもまずはこのレジュメに目を通して、考えてみてほしい。どこが足りず、どの部分を充実させればいいのだろうか?

営業職「ありがちレジュメ」

数字だけでは×。「営業においての自分なりの努力、工夫」が知りたい

「きれいだけど薄い」レジュメはコミュニケーション力にも不安が

覆面座談会のもよう

広告代理店A社(以下、A) レイアウト的には読みやすいし、きれいには書かれているんだけど…。

雑貨卸売会社C社(以下、C) なんかつるんとしていますね(笑)。

情報サービス会社B社(以下、B) そうそう、あっさりしていて人物像が見えてこない。判断材料が乏しいという印象ですね。

――「会ってみたい」とまでは思えないと…?

C そうですね。残念ながら。レジュメからは、手掛けてきた業務内容だけでなく、人柄や、仕事での知恵の絞り方などが知りたい。そういう意味で、全体的に情報量が不足しています。

A 営業たるもの、レジュメにもアピール力が欲しいですよね。

B どの仕事でも、コミュニケーション力は重要。レジュメの内容が薄いということは、相手の知りたいことを伝える力が弱い…すなわちコミュニケーション力も低いと判断せざるを得ません。

――どこが一番「物足りない」と感じましたか?

B 営業実績数字が書いてあるけれど、この1億いくらが多いのか少ないのか?業界が違うとピンとこないんですよね。平均単価とか、1回の商談規模などが併記してあるとわかりやすいかもしれないけど…。

A 達成率が書かれているけれど、業界の相場がわからないから、「達成」「未達」と言われても…何とも言えないですよね。だから、数字だけでなく、この売り上げ目標を達成するためにどんな努力、工夫をしたのか書いてほしいですね。具体的なエピソードを交えてもらえると、なおわかりやすい。仕事ぶりが具体的にイメージできるので、業界が違ってもウチで活躍してくれそうな人かどうか判断できるので、「まずは会ってみよう」って思えます。

――この方の場合、目標未達成だった時期が結構ありますが、それは気になりますか?

A いえ、目標未達そのものは問題ありません。ただ、未達の要因を自分なりに分析し、次につなげたという経験はほしい。

C 同じく。未達のときにこの人が何を考えたか、そのうえでどんな工夫、努力をしたのかが知りたいですね。直近では目標を達成しているわけですし、失敗を糧にした経験を語れるはず。その過程を示してもらえれば、その人が営業として自立・自走できる人かわかる。業界は異なれど、即戦力になりえる人だと判断します。

B そうですね。どの会社も、指示どおりに動くだけの人はいらない。自ら工夫して動ける人がほしいんですからね。「その裏づけ」がわかりやすく表現されていれば、素直に「会ってみたい」と思えます。

組織の中での立ち位置が知りたいから、「組織の規模」や「役割」の説明もほしい

覆面座談会のもよう

C あとは、「役職」や「役割」は、必ず入れてほしいですね。この方、28歳ですよね?そろそろリーダーを任されたりする年齢ですから、リーダーならリーダーなりの努力、苦労点を知りたいですね。リーダー経験がなくても、どれぐらいの規模の組織で、どんな立ち位置で仕事をしていたのかは知りたい。

B そうそう。「営業1課所属」って言われても、じゃあ2課と何が違うのか、って(笑)。どれぐらいの規模でどういうミッションを持った組織の中で、自身はどんな役割を担ったのか、それだけでも人物像がぐっと明確になる。この人を採用したら、ウチの組織のどこに配置できそうか、具体的にイメージできるようになります。

A 転職歴がある場合、退職理由もひと言ほしくないですか?なぜ1社目から、この2社目を選んだのか。この方の場合は関連業界に転職していますが、もし業界や職種が変わっていたら、なおさら説明してほしい。

B 確かにそうですね。転職回数が多いと、問題や困難から逃げてきた人かも…という印象をどうしても持ってしまいます。でも、「○○を目指して退職した」などひと言理由が入っていて、その理由がちゃんと次の会社につながっていれば、「転職のロジックが通っている」と判断できます。マイナスイメージも軽減されますね。

C たとえリストラや、経営不振による早期退職であっても、「そのような状況下で次のキャリアを熟考し、次は○○を目指そうと決意した」など、その人なりの前向きな表現がほしい。マイナスととらえずに次への発展ととらえているかどうか知りたいですね。

――なるほど。要は、レジュメに目を通して、その人の人物像がどれだけリアルに見えてくるか…が重要なのですね。

B そうです。レジュメは、自分のプレゼンツールですから、できるだけ効果的に自分をアピールしてほしいですね。

レジュメ内容を今一度見直して
プライベートオファーの確率を高めよう!

レジュメ作成の際は、「企業が知りたい情報」を意識し、それを充実させることがオファー受信への近道。「これで完ぺき!」と思っている人も、もし今オファーをあまり受信できていないならば、企業のニーズとレジュメ内容がずれている可能性大。今回の記事の人事の生声を参考に、今すぐレジュメを見直してみましょう。

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EDIT&WRITING
伊藤理子
PHOTO
モーキン山田

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