退職を決断するポイントって何?
01  人間関係編 02  仕事内容編 03  勤務時間・待遇編 04  給与・評価編
03 勤務時間・待遇編
勤務時間、休日休暇などは、100%の満足は難しいもの。転職すべきか否か、判断のポイントを、実際に悩んでいる人、転職した人の実例から探ってみよう。
マンガ
現在派遣スタッフとして勤務中の M.Sさん(29歳)の場合
プロフィール1997年、大学卒業後、進学予備校に講師として入社。3年後、無理な勤務状況から体調を崩したことをきっかけに退職し、現在は派遣スタッフとして事務の仕事に携わる。
退職までの背景
 新卒の就職活動時、実力主義という風土に惹かれて進学予備校に入社。生徒達から「分かりやすい」と人気がでると、講師という仕事にもとてもやりがいを感じるようになりました。
 しかし、そんな仕事でも、勤務時間の長さがとても苦痛でした。授業そのものの時間は13時〜22時だったのですが、それ以外にも、午前中には授業研究、授業終了後は上司への報告と会議があって、毎日10時に出社し深夜2時、3時に帰宅。さらに、授業研究は平日だけでは足りず、休日を使って補っていたので休みが全くない日々が続きました。風邪をひいても「気合が足りない」と言われ、休みがもらえず、勤務終了後は疲れのあまり、車の中で睡眠をとることもしばしば。疲れはたまっていく一方でした。
退職を決意した理由
   そして入社3年目の冬、ついに限界が訪れました。3ヵ月もの間、1日も休みが取れない日々が続き、ついに胃潰瘍になってしまったのです。あまりにつらくて「病院に行きたい」と上司に願い出ても、やはり「油断しているからだ」と許可をもらえず、そのまま無理をして勤務を続け、結局倒れてしまったのです。病院に運ばれたとき、医者から「すぐにでも入院しないと危ない」と言われ、電話でそれを会社に伝えると、「急にそんな勝手なことをされては困る」という返事。結局1日だけ入院し、次の日からは通常通り出社しました。
 このとき、仕事にやりがいは感じるが、体を壊しても休めないような職場では元も子もない、このままでは死んでしまうと危機感を持ち、退職することを決断したのです。
編集部からのアドバイス
体を壊しても休みがもらえない職場なら、退職を検討すべき
 景気の低迷が続く中、多くの会社で人員に余裕がなくなっているし、そもそも残業や休日出勤が皆無という会社は現実的にあり得ない。仕事内容に不満がないなら、残業や休日出勤もある程度までは許容しなくてはならないケースもあるだろう。ただし、当然のことながら、残業手当や休日出勤手当が支給されることが前提だ。
 M・Sさんのように、過酷な勤務条件で体を壊してしまったのに、それでも休みが取れない場合は、できるだけ早く退職を検討したほうがいい。M・Sさんが言うように、仕事内容によらず「体を壊しても休めないような職場では元も子もない」。このような勤務体制を取り続け、改善の努力をする気のない会社には、早めに見切りをつけるべきだろう。
勤務時間・待遇 不満 実例集
営業・Sさんの場合
退職を考えている背景
入社初日から夜10時過ぎまで勉強会といって居残りをさせられ、帰るときに「タイムカードを押さないでくれ」と言われたときから転職を考えていました。しかし、学びたいことがあったので、仕事に励み、転職時期をうかがってきました。最近、ようやくスキルアップの実感が持てたので、転職を真剣に考えています。
編集部からのアドバイス
今が辞めどき!
「タイムカードを押さないでくれ」というのは、明らかに違法。会社としての姿勢が疑われる。また、求めていたスキルが得られたと実感できたのであれば、迷わず転職に踏み切ったほうが得策。
メーカー系・Oさんの場合
退職を考えている背景
経営陣から「これからの時代、資格の一つも持っていないと通用しない」と言われるのですが、手当など資格取得を奨励するような制度は何もありません。友人の会社では、資格によっては月3万円の手当が支給され、社員も熱心なようです。そんな会社がうらやましい。

編集部からのアドバイス
ちょっと考えよう!
何のために資格を取得するのか、よく考えよう。知識やスキルを磨いて自分の価値を上げるのは、会社のためではなく自分のため。必要な資格なら、制度をあてにせず積極的に努力すべき。
   
IT通信系・Kさんの場合
退職を考えている背景
自分の仕事が終わっても、周りが帰らなければ帰れない空気があって、定時に会社を出られることがほとんどありません。休日出勤も多く、会社に申し出ても改善されそうもない状態です。
編集部からのアドバイス
ちょっと考えよう!
まず、上司に働きかけて、「職場の雰囲気」や「社風」を変える努力をしよう。その上で、状況が改善されない、もしくは上司に応じてもらえないようであれば、転職を考えよう。
 
退職決断のポイント
勤務時間が不満で退職を考えている場合は、それに対して残業代や休日出勤代を含め、会社や上司がどのように考えているかを見極めることがポイントだ。手当が制度として明文化され厳格に守られているかや、「風邪をひくのは気合が足りないからだ」といった上司の普段の言動などから見極められるはずだ。「健康よりも仕事」という考え方が会社の社風ではなく上司の価値観である場合は、退職を考える前に会社に働きかけてみよう。その上で、健康が優先されない環境なら、他の職場に移ることを考えるべきだと言える。
会社の経営環境が厳しい状態が続く中、勤務時間や福利厚生について100%の満足を求めるのは難しい。簡単に退職を考える前に、仕事のやりがい、スキルアップ、給与や評価などと天秤にかけて総合的に判断することが必要だ。


01  人間関係編 02  仕事内容編 03  勤務時間・待遇編 04  給与・評価編




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