Iターン・Uターン転職経験者の転職した理由や転職活動する際に苦労した点などの体験エピソードを紹介。そこから転職活動に役立つアドバイスや地方転職のメリットを読み解こう。加えて、各地方自治体の支援制度を活用するのもお勧めだ。

• 理想の会社と出会い、福島にＩターン。仕事もプライベートも120％満足！
• 「地元に戻ってくるぞ！」を4年目で決行。モノづくり全体が見える仕事に大満足しています
• 趣味と特技を活かして北海道にＩターン。休日はアウトドアライフを満喫！

鹿児島県さつま町 アロン電機(株) 技術部　エンジニア 井上生馬さん (28歳) 1978年鹿児島県生まれ。地元の大学（工学部）を卒業後、大手半導体メーカーに入社。岡山県や富山県の工場で計4年間勤務したのち退職。2006年4月、Uターン転職する。 大手半導体メーカーの エンジニア （富山県） 機械関連メーカーの エンジニア （鹿児島県） 住まい 富山県→鹿児島県 就労時間 平均約10時間 → 平均約9時間 （家から会社まで 車で約30分） 年間休日 約130日→約100日 家族構成 独身

今しかできないこともある！と転職活動をする 　地元の鹿児島は、空気がいいし、情の厚い人は多いし、とても心落ち着く場所。新卒のときも地元で探したのですが、当時は思うような企業に巡り合えませんでした。そこでとりあえずいろいろ勉強できそうだという理由で、ひとまず県外の大手半導体メーカーに就職。3年でUターンをしようと決めました。ところが仕事が忙しく、なかなか転職活動にも本腰が入らない状態に。年をとってしまうと大きな冒険がしづらくなると自分にいいきかせ、一大決心をして仕事の合間にリクナビNEXTなどで転職活動を開始。ほどなく鹿児島の当社を見つけ、何度かメールでやりとりした後、面接へ。採用が決まったときは、こちらに住む祖父が「やっと生馬が帰ってくるぞ！」と大喜びしてくれ、僕もほっと肩の荷を下ろしたような気持ちになりました。 こんなモノづくり全体が見える仕事がしたかった 　今、僕は検査装置や切削加工機など、コスト削減や品質の安定化を目的とした自動機を開発製造する技術部で働いています。顧客の要望を聞いて機械装置を設計し、製造するという、モノづくり全体に関わる仕事です。前職では、組織が大きすぎたので、顧客が何を望んでいるのかが現場まで伝わりにくく、エンジニアとしてはそこに不満を感じていました。ところが、今の会社では、僕たちエンジニアも直接、顧客と会って話を聞いたり相談に乗ったりできるので、希望どおりのものを作りやすい。そのうえ、「これでコストダウンできるよ、ありがとう」などとお礼を言われたら、何度も試作品を造った苦労など一瞬にして消えてしまいます。モノづくりに携わる者として、最高の喜びを感じられるのです。ただし逆に、装置に不都合など見つかろうものなら、顧客からダイレクトにクレームが入るので、善かれあしかれとも言えますけどね（笑）。 ダーツを通して新たな友人関係が広がる 　会社から車で半時間ほどのところにあるアパートで一人暮らしをしていますが、基本的に僕は自炊派。休日には1週間分の食材を買い出しにいき、ちょっとした下ごしらえを加えておきます。料理は気分転換にもなるので、好きですね。鹿児島は自然に恵まれた地ですから、釣りや山や温泉やらを楽しむ同僚も少なくありませんが、僕がはまっているものはダーツ。といっても、ようやく公式戦に参加しはじめたところで、まだまだ入賞にはほど遠い状態。ダーツは、集中力などの精神性が問われるスポーツだけに、年配者の参加者も多く、やればやるほど奥深いなと感じています。ダーツバーは、鹿児島市内にも数十軒ありますが、よく行くのは天文館通りにある「Rain」という店。休日の前夜は夜通し常連客と腕を競い合う。そうしたなかで自然と顔見知りも増え、自分の居場所に戻ってきたんだなあと実感できるようになりました。

技術部の平均年齢は33歳。 「どこにもないモノづくり」を目指す、活気にあふれたエンジニア集団だ

ダーツを通して友人知人が増えたことが嬉しい。今では、九州全域の競技会に参加するほどの腕前に

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