Iターン・Uターン転職経験者の転職した理由や転職活動する際に苦労した点などの体験エピソードを紹介。そこから転職活動に役立つアドバイスや地方転職のメリットを読み解こう。加えて、各地方自治体の支援制度を活用するのもお勧めだ。

• 理想の会社と出会い、福島にＩターン。仕事もプライベートも120％満足！
• 「地元に戻ってくるぞ！」を4年目で決行。モノづくり全体が見える仕事に大満足しています
• 趣味と特技を活かして北海道にＩターン。休日はアウトドアライフを満喫！

福島県郡山市 (株)BIG RENTAL 社長室室長 西　篤史さん (37歳) 1969年滋賀県生まれ。外資系医薬品メーカー、大手不動産会社を経て、三重県の食品会社にＩターン。昨年11月、現在の会社に転職。 今年4月、社長室室長に。 大手不動産会社 事業企画 （東京都） 建設機械レンタル会社 経営企画 （福島県） 住まい 東京都→福島県 就労時間 14時間→12時間 年間休日 125日→115日 家族構成 妻（36歳）

住む場所には全くこだわらなかった 　生まれ故郷でもないのにどうして郡山に来たのかとよく聞かれるんですね。その答えは簡単で、働いてみたいと思った会社が郡山にあったからです。もともと私は、住む地域へのこだわりは全くないんです。最初の勤務地は東京、次に三重、そして現在の福島と移ってきました。自分が思い描いていた経営企画に関する仕事ができるのなら、全国どこでも構いません。実際、今回も東京や大阪はもとより、九州や北海道の企業も検討しました。ただ、最初にＩターン転職を考えたときには一つ不安がありました。一般に地方は東京よりも給与相場が低いといわれますから処遇の点で満足できるかどうか。しかし、実際に転職活動をしてみたら、東京と変わらない給与水準の企業も少なくなかった。今の会社も、処遇の点での不満はなかったので、迷わず入社を決めました。 思う存分力を発揮できる環境が魅力 　今の会社は設立9年目。業界では後発ながら順調に事業を拡大していて、現在は福島県内だけでなく、東北各県、さらには北関東エリアにも進出しています。ただし、短期間で急成長しただけに組織体制やオペレーションなど整備されていない面もあります。それらの課題を見つけ、全体最適の視点から一つ一つ改善していくというのが私たち社長室の役割です。自らの手で仕組みを構築していく仕事なので、とてもやりがいがあります。それに、うちは新しい会社ということもあり、リスクを恐れずチャレンジしようという風土が根付いている。だから、いろんなことに挑戦できるよさもあります。地方企業というと、古い体質が残っていて、力を発揮しにくいと考えている人もいると思いますが、そうでない企業もたくさんあるはずです。 休日はツーリングやドライブを満喫 　もうひとつ、この地に来てよかったと思うのは生活面。今は会社からクルマで20分ほどのところに一戸建てを借りているのですが、ゆったりとした4LDKの広さがあって庭もある。私はバイクとクルマが好きで、大型バイク2台とクルマ3台を所有しているのですが、それらを置くスペースもあります。それで家賃は東京では考えられないくらい安いんです。この辺りには磐梯山や猪苗代湖など風光明媚なスポットが多いので、休日は妻とともにツーリングやドライブを楽しんでいます。それと私は、天体観測の趣味もあるのですが、郡山は周囲を山々に囲まれているので、とても星空がきれいなんです。澄み切った夜空を眺めていると、もう都会には戻りたくないとつくづく思いますね。

同社では株式公開の準備にも着手している。西さんにとっても重要な業務のひとつ

外国製の大型天体望遠鏡を所有。自宅の庭からでも美しい夜空を観測できる

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