今からでも遅くない!

“社内公用語・英語化”時代のイマドキ英語学習法

昨今の世の中の流れを見ると、企業が英語の公用語化を推進したり、国際会計基準(IFRS)を導入したりと、ビジネスパーソンにとって語学力は必須のものになりつつあるようだ。取り残されないためにも、今のうちからしっかりと学び、もうワンランク、自らをレベルアップさせたいところだが…。そこで今回は、これからのビジネスにおける英語の重要性について考えつつ、より効果的に英語を勉強するための方法を紹介していきたい。

2010年11月24日

イマドキの英語勉強法に迫る!

 今後、ビジネスにおける英語の重要性とは? 英語を使えることは大きな武器となるのか?その疑問を、人材コンサルタントにぶつけてみた。また、英語の公用語化を導入する企業の社員に、彼らが日々行っている勉強法について覆面取材も敢行。さらに、独学で語学力を身につけたビジネスパーソン2人にもご登場いただき、気軽に取り組める語学勉強法を教えてもらった。これで英語対策は万全だ!

英語公用化を取り入れる企業の社員に聞く
「実際、社内の様子はどうなってますか?」

毎日1時間のイーラーニング。
TOEICで700点取れなければクビ!?

まずは、英語の公用語化を導入予定のとある企業の社員A氏に、匿名で話を聞いた。社内ではどんな勉強法が取り入れられているのだろうか?社員の反応は?
 
A氏「全社員が取り組まなくてはいけないのが、イーラーニングを使っての英語の勉強です。半年間で180時間、つまり一日1時間がノルマです。まずテストを受けて、間違えた部分の解説を受けながら徐々にレベルを上げていく仕組みです。とはいえ、日々激務でほとんど時間もなく、一方で滞納すると怒られます。毎日コツコツとは取り組めるはずがなく、週末に休日出勤してまとめて数時間分受けているというのが現実ですね。ほとんど宿題状態です。あとは、会社が契約した語学スクールの人(外国人)から、突然携帯に電話がかかってきます。で、半ば強制的に会話を課されるという(笑)。最初はワケがわかりませんでしたが、何回かやってるうちに慣れました。イーラーニングよりも、会話のほうが語学力を身につけられている感じはありますね。役職ある立場の人は、最終的にはTOEICで700点取らないと降格させられるという話。私は勉強を始めてから80点ほど点数が伸びましたが、もともとそんなに英語が苦手ではなかったので、正直まだまだです。実際のところ周りの社員のほとんどが不安を感じていて、今でも『公用語化は非現実的だ』とこっそり叫ぶメンバーは多いですね。個人的に英会話スクールに通ったり、外国人の知り合いを紹介してもらって英語を教わっている社員も多いと聞いています。会社はイーラーニングで十分英語力は付くと考えているようで、スクールなどにかかった費用は自己負担。あと約1年半あるので、全社的にまだそれほどの焦燥感はないですが、1年後はどうなっているんだろうと不安に思う時があります。でも、会社のお金で勉強させてもらえるなんてありがたいですから、やれるだけ頑張ってみようとは思っています」

転職エージェントに聞く
「英語スキルの市場価値は上がっていますか?」

スキルとしての「英語力」は影響力を拡大中。
点数よりも「使える」語学力を身につけよう

株式会社リクルートエージェント
ファイナンス・
コンシューママーケット
1グループ(金融業界担当)
グループマネジャー
小泉 滋氏

●楽天やユニクロなどの企業が、「社内で英語を公用語化する」と表明したのをご存知の方も多いだろう。このような世の中の急速な動きは何を意味するのだろうか?そもそも、公用語化する背景とは?——企業の事情に詳しい、リクルートエージェントの小泉滋氏に話を聞いた。
小泉氏「企業が公用語化という方法を選ぶのは、おそらく、劇的に環境を変えないと進展しないからという狙いでしょう。公用語化の背景は企業ごとに異なります。世界に向けて事業展開するや、海外の人材を採用し、彼らのナレッジを事業のさまざまな場面で活用したいという狙いもあるでしょう。さらには、すでに海外展開しており、語学力が不可欠だからという理由もあります。ただ、英語の重要性については10年ほど前からずっと言われてきました。IT業界では最先端技術を扱うために英語は不可欠ですし、グローバルに展開する金融の世界でもそうです。製造業も輸出入や生産の海外移転などで英語が必要になる企業が増えてきました。この流れが小売業の世界にも影響したというのが最近のポイントではないでしょうか。逆に言えば、これまで小売業でグローバル展開を目指した企業が少なく、かつ小売業はわれわれにとって身近な存在だっただけにインパクトが大きかったということ。IT革命や金融の自由化、国境を越えたM&Aをはじめとして、IT、金融やモノの世界ではすでにグローバル化は進んでいました。その中で、日本においてはあまり生活に直結していなかったため、『言葉』の面では不自由さを感じる側面が特になかった。それが、リーマンショックの影響や少子化による国内市場の縮小、新興国の台頭、英語公用語化などで『やっぱり英語って大事なんだ』と気づくことになった。急速な変化を感じる要因は、それだと思います」
 
●では、英語を使えないと取り残されてしまうのだろうか?
小泉「決してそんなことはないですね。日本国内でしっかり仕事をしていくという考えであれば、別のスキルを伸ばすことも選択肢の一つでしょう。そもそも英語力とは一つのスキルだと思います。ただ、『営業力』『技術力』といったスキルに匹敵するくらい、ここ最近は転職市場において大きな存在感、影響力を持つようになったとは言えるでしょうね。それはやはり、英語力を求める企業が増えたからだと思います」
 
●今後、企業が求める英語力とは?
小泉氏「TOEICの点数は実務にあまり関係ないと思います。『実務で英語を使ったことがないTOEIC750点の人』よりも、『点数はなくても、実務で英語を使ったことがある人、積極的に使おうとする人』のほうが、ビジネスの現場では重宝されるからです。英語をビジネスで使えるようになるのは一朝一夕では無理です。だからこそ、毎日5分でもリスニングを勉強したり、英語を使う機会を作リ出すことのほうが大事ではないかと思います。そもそも企業というものは『組織』で利益を挙げることが目的です。組織の中でコミュニケーションがきちんと取れるか、組織としてグローバルなコミュニケーションを図ろうという時に、その一員として戦力になるか、そこを重視します。つまり、『つたなくても、コミュニケーションが取れるか』が大事なのです。そのためにも、コツコツと基礎を作っておくことは、将来必ず役に立つと思います」

こうして英語を習得しました!
イマドキ英語学習法Case1

フィリピン人講師とSkypeで会話
激安語学スクールを利用して英語を勉強

IT商社勤務・SE
松田慎弥さん(31歳)

「英語ができればチャンスが広がるはず」と思い続けながらも、なかなか腰をあげられなかった松田さん。英語で書かれた技術書を読むことはよくあったが、学校で学んだ程度の知識で読めてしまうものがほとんどだったという。
「とにかく、英語を話せるようになりたかったんです。一度だけ、なんとなく市販のリスニング用CDで勉強してみたことがあったんですが、実際に身に付いているかどうかが確かめられないうえ、そもそも英語を使う機会がなく、勉強自体も続きませんでした。そんな時に知ったのがレアジョブでした」
レアジョブとは、フィリピン人講師とSkypeを使って語学レッスンが行えるサービス。「25分129円から」という驚異的な金額設定と、業界内でも他を圧倒する講師数(1700名)で人気を博している。好きな時間に利用できるため、ビジネスパーソンを中心に利用者が増えているという。
「缶ジュース一本分という安さに惹かれましたね。この金額なら、やってみてダメだったら辞めちゃえばいいと思ったんです(笑)。で、実際に始めてみたら、会話することの難しさと面白さの両方を感じたんです。実際に話さなくちゃいけなくなると、まずは相手の話をちゃんと聞かないといけない。さらに、聞いたことに何か答えないとダメですから、会話をしていくこと自体がモチベーションになります。しかも、最初は全くダメダメだったのに、少しずつ会話がつながるようになるのが嬉しくて。スキルアップがわかりやすいんです。最初は毎日25分の利用だったのですが、2カ月前からは50分に延長しました。私はフリーカンバセーションというコースをよく利用するので、特に教材も使わず、自由に会話を楽しむという感じです」
利用するのは、主に仕事帰り。iPhoneに搭載されたSkypeを利用して帰り道がてら話したり、自宅でPCを前にくつろぎながらだったり。最初は仕事に合わせての利用だったが、最近では先に予約を入れておき、その予定に合わせて仕事を調整するようになった。
「講師が多いため、その日の気分次第で選べるのもいいところ。これまで『英語=学問』というイメージだったのが、今ではコミュニケーションツールの一つだというふうに変わりましたね。あと、言葉は習慣が大事なんだということも。値段的にも、モチベーション的にも毎日続けられますからね」
英語力がついたことで、仕事の幅を自ら広げていこうという気持ちが高まっているという。任されているインストラクターの仕事では、英語を使ったプログラムの導入を企画中。今後は、海外のクライアントとの取引を担当したり、実際に海外に出向したりと、チャンスを広げていきたいと語る松田さんだ。
 
※レアジョブ
http://www.rarejob.com/

こうして英語を習得しました!
イマドキ英語学習法Case2

本は英字、映画は英語字幕。夜は
六本木のバーに繰り出す英語漬けの日々

外資系メーカー勤務・営業
細田正典さん(28歳)

新卒で外資系メーカーに入社した細田さん。ただし、英語が得意というわけではなかった。
「得意どころか、全く話せませんでした。海外で行ったことがあったのもタイとバリくらい。だからこそ、英語に対して憧れはあったんですよね」
入社一年目、待っていたのはいきなり英語をバリバリ使った仕事…ではなかった。外資といえど、英語が全く話せない社員も3割くらいはいる。だからこそ、自分を追い込むためにも独自の勉強法を考えて、自分自身に課すことにした。
「英語で書かれたビジネス書、マーケティングやファイナンスなどの専門書をひたすら読むことにしました。もちろん最初は全く読めませんから、辞書を使いながらちょっとずつです。少しでも薄い本を選んで、とにかく冊数を稼いで自信をつけていきましたね。全部で40冊くらいは読みました。あとは映画です。字幕と音声の両方を英語にして見るようにしました。とにかく英語漬けにして、慣れることが大事かなと」
そして何より力を入れたのが、夜の遊びだ。
「仕事の後に飲みにいくのを、六本木の外国人が集まるバーに変えたんです。そこでひたすら外国人に英語で話しかけるようにしました。酔った勢いだと何でもできるもんです」
また、周囲に「英語を勉強中」と言いまくったことが、結果的に仕事の幅を広げることにもつながったという。
「その話を聞いた上司が、僕を試したくなったんでしょうね。入社2年目で、海外と電話会議を行ったり、海外向けに資料を作成したりする部署を兼務することになったんです。そこでも、英語の話せる人の前で恥ずかしがらずに英語を使うようにしましたね。最初は公開処刑の気分でしたが(笑)。最近は、年に2回ほどですが海外出張も任されるようになりました」 
入社5年目となった今でも、英語漬けの日々は続いている。専門書以外にペーパーブックを読んだり、毎朝iPhoneで英語版の「newsweek」や「wall street journal」をチェック。「Wikipedia」も英語版を見るようにした。おかげで、400点だったTOEICの点数が、800点近くまで上がった。
「勉強が続けられているのは…『劣等感』からですかね。ダメダメだった時を思い出しながら、何クソという気持ちで自分を追い込む。その積み重ねでしょう」

英語の勉強をきっかけに世界を広げよう

「英語を使う仕事が増えている」という最近の傾向からもおわかりのように、今後はより英語力が求められるシーンが多くなるかもしれない。確実にいえるのは、実際に英語力がアップすれば、ビジネスパーソンとしてチャンスを確実に広げられること。そのためにも、まずは英語を「学問」だと思わずに、コミュニケーションツールの一つだと捉え直すこと。そして、意外と周りにたくさんある英語に触れる機会の中から、自分に合うものを見つけ出して積極的にトライしてみてはどうだろう。「億劫だ」と思っている人が多い中、逆に語学力を身につけられれば、ビジネスパーソンとしての市場価値を高めることにもつながるはずだ。

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思わぬ企業からのオファーを待とう!

英語への不安がなくなったら、今度は職場で語学を学べる環境に身を置いてみるのもいいかもしれない。英語は一朝一夕で覚えられるものではないからこそ、努力を維持できる姿を見せられることは、転職活動の際にいい影響を与えるはずだ。「リクナビNEXTスカウト」にレジュメ登録すれば、思いがけない求人と出会うこともある。新しい職場環境で、今まで気付かなかった自分自身の新たな可能性を発見しよう。

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EDIT
高嶋ちほ子
WRITING
志村 江
PHOTO
武島 亨、樋木雅美
ILLUST
山田吉彦

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