組み合わせによっては、複数の職種経験もプラスに!
キャリア・コンビネーション マニュアル
  今回のアドバイザー
アドバイザー
西澤亮一さん
1978年北海道生まれ。2000年4月新卒で投資会社・ベンチャーコントロールに入社。企業準備をはじめ、同年11月、職業紹介を中心とした人材総合サービス会社、ネオキャリアを設立に参加。2002年4月、同社代表取締役に就任する。
「キャリア」には様々な積み方がある。今回は、異なる職種経験を組み合わせて新たな職種に転換した事例を紹介。その組み合わせのポイントをアドバイザーに聞いてみた。
CASE1 営業経験と販売経験の相乗効果で希望していた人材コンサルタントに!
販売職を1年半経験。人材ビジネスに興味が
就職したスーパーでは、顧客対応やパート管理のほか、ギフト商品選定や売り場ディスプレイの企画を提出するなど、積極的に仕事をしていた。しかし、体調不良などで1年半で退職。充電期間をおいて、「やりたい仕事」を改めて考えることに。そこで思い至ったのが「人材ビジネス」。前職で「人それぞれ異なるスキルがあり、適した仕事がある」ことに気付き、興味をもったのだ。
企画営業を経験後、人材紹介会社コンサルタントに
その後2社を経て、現在は求職者と企業のマッチングを行っている。慣れない仕事の上、さまざまな業種・職種を担当するため覚えることが多いが、それでもこなしていけるのは、販売職や短期間だが企画営業での経験があったからだという。
販売、営業の経験が今、調整力やコミュニケーション力に活きる
販売で身につけたスキル
顧客対応、業者との折衝など多くの人とのコミュニケーション
パート管理のためのスケジュール調整
企画営業で身につけたスキル
クライアントに企画を説明する力
予算内で優れた研修を企画する力
コンサルタントに必要な調整力・コミュニケーション力が磨かれた
Kさんの職歴
営業職のキャリアコンビネーションのポイント
成功のポイント
営業職、特に法人への企画営業、提案営業は一般的に、「BtoB」のスキルを養うと同時に、顧客にロジカルに説明し、納得感を与えることで商談を成立させる力を鍛えてくれます。論理的思考やビジネス・コミュニケーション力はすべての仕事の基本ですから、営業経験を土台にさまざまな職種経験を組み合わせることで、キャリア・プランは大きく広がります。
Kさんのケースでは…
人材紹介コンサルタントには、求職者と企業の両者から要望を聞きだし、調整した上で最終的に求職者の背中を押してあげるスキルが必要です。つまり、「BtoC」と「BtoB」両方のコミュニケーション能力が求められるわけです。Kさんは販売職で一般消費者を相手にした仕事を、企画営業職のとき対企業のビジネスも経験している。期間は短いですが、両方を経験したこと、また2社目からは人材ビジネス畑で働いてきたのが評価されたのでしょう。
営業職と組み合わせて市場価値が上がる職種はこれだ!
営業+リサーチャー=広報
意外に思うかもしれないが、広報では営業力が非常に重要。自社ブランドを効果的にアピールできるメディアの選定に「リサーチ能力」が、そこに自社ブランドを売り込んで採用してもらうために「営業力」が必要だ。
企画営業+Webデザイナー=Webコンテンツプロデューサー
プロデューサーには予算の管理から営業まで視野に入れたディレクションが求められる。そのため、Webコンテンツの製作の流れを知ったうえで、営業サイドの考えも理解していなければならない。
営業+店長=フランチャイズ系スーパーバイザー
営業では工数管理や数字管理を学べるし、店長は店舗の状況を把握しながらマネジメントをとる経験が積める。スーパーバイザーには数的理解力と、現場の実情を理解して改善策を提案する力が求められる。
企画営業+人事=キャリアカウンセラー・キャリアコーディネーター
最近の人材コンサルティング会社は、社員のモチベーションアップ法など、提案志向の強いところが多い。そのため、人事業務に精通しているだけでは通用せず、企画力、提案力が必要。そのため、企画営業の経験が評価される。
営業+人材コーディネーター=コールセンターのSV
数十〜数百名のスタッフを管理するコールセンターSV職では、営業職のコミュニケーション力、人材コーディネーター職の登録スタッフ管理経験が活きてくる。
CASE2 技術系商品企画の経験7年半を武器に「希望の最先端技術」を扱うソフト会社で眼ーけてぃんぐ担当に
大学時代に学んだ電波・通信技術にこだわった
A社ではメインフレームを扱っていたが、その後は大学時代に専攻した電波・通信分野にこだわって仕事を選んだ。「携帯電話に小さな無線機を内蔵させたブルートゥースという先端技術をC社で扱って以来、この技術を使った製品を世に送り出したいという思いがあります。そのために、市場調査でブルートゥースが受け入れられる可能性を探るマーケティングから商品企画まで携われる現在の仕事がぴったりなんです」
技術力をもとに商品企画をしたいとアピール
B社と面接したとき、商品企画を志望したところ、技術知識がある商品企画担当を求めていたB社の方針と合致。そこで製品やサービスを企画し、顧客にプレゼンテーションする経験を積んだ。さらにD社では、試作品を持って客先を回り、使った結果を聞き取るリサーチを行いながら商品の改良を行っていた。これらの経験が、現在のマーケティングの仕事で活きているという。
試作品を手にお客様を訪ねて「リサーチ」も経験
大学時代に身につけた知識
電波・通信の知識
商品企画で身につけた知識・スキル
ブルートゥースに関する知識
商品・サービスの企画力
プレゼンテーション力
その後の転職につながる人脈
コンテンツ企画で身につけたスキル
試作品を持って客先を回り、使用結果を聞き取るリサーチ力
リサーチ結果を分析し改良に活かす企画力
マーケティングに必要な製品知識、分析力、リサーチ力、企画力が磨かれた
Oさんの職歴
技術職のキャリアコンビネーションのポイント
成功のポイント
マーケティングやセールスエンジニアなどは、製品やサービスについての十分な理解が必要。そういった職種でIT機器、特に最先端の技術を扱う場合、技術職での経験や知識が役立ちます。加えて営業職でコミュニケーション能力を身につければ、その分野での市場価値は非常に高くなるといえます。
Oさんのケースでは…
A社でエンジニアとして働き、また、インストラクターとして人に教えることで確かな知識を身につけています。それに加え、現職に直結する「ブルートゥース」技術を扱った商品を企画しているため、マーケティングに必要な製品知識は十分にもっているといえるでしょう。さらに、マーケティングの要ともいえる分析力やリサーチ力も商品企画・コンテンツ企画の経験を通して磨かれ、現在に活かせていると言えます。
技術職と組み合わせて市場価値が上がる職種はこれだ!
Webエンジニア+営業=セールスプロモーション
最近ではWebのシステムが絡んでくる宣伝手法が多い。そのため、Webの開発経験をもっていることは強みとなり、更に業者折衝や人を動かす営業職を経験していることが販促企画に活かされる。
プログラマ+営業=サポートエンジニア
顧客を訪ねて仕事をするサポートエンジニアは、コミュニケーション能力が求められる。プログラマとして身につけた技術をベースに、営業職で折衝スキルを磨くことで高く評価される。
SE+企画営業=セールスエンジニア
セールスエンジニアには、顧客の立場に立って最善のシステムソリューションを提案する企画提案力に加え、その下地としてコンピュータ知識が必要。ハードウェアの最新動向や、ソフトウェアについても幅広い専門技術が要求される。
技術者+法務=特許技術者
特許技術者には、ある技術が「特許に値するかどうか」を評価するための知識が必要。技術的なバックグラウンドをもっていることは必須で、そこにさらに法的な知識を身につけるというパターンが一般的。
 
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