35歳以上必見!転職の落とし穴と脱出法、教えます

自分のウリがわからない
書類選考で落ちる
この年で転職はムリ!?

難易度が高いと思われがちな35歳以上の転職。少し転職活動しただけで、あるいは始める前にあきらめたりしていませんか?実務経験豊富なビジネスパーソンには、レジュメや面接でのひと工夫が必要。35歳以上の転職希望者が陥りがちな落とし穴と、その解決策を指南します。

2008年8月25日

指南役

ベルコリンズ研究所
代表 佐々木一美氏

大手建設会社の教育事業部長などを経て、2002年主に中高年の転職コンサルティングを行うベルコリンズ研究所を設立。独自の転職支援プログラムで約620人の転職を導いてきた。著書に『驚異の「幸せ転職」術』。

株式会社リクルートエージェント 
キャリアアドバイザー 柴田教夫氏

リクルートおよびリクルートエージェントでの総務、人事、経営企画などの管理部門のスタッフ、マネージャーや営業所長を経て、2000年4月より現職。主に40歳以上の転職希望者のサポートを行っている。

35歳以上の転職活動、陥りがちな落とし穴と脱出法

STEP1転職プランを立てる
落とし穴! ダラダラと転職活動を続けている

いいところがあればすぐにでも転職したい。だが、今の仕事が忙しいので、なかなか転職活動できないのが目下の悩み。気持ちは焦るが、どうしようもないのか…。

脱出法! 目標を設定し、スケジュールを組む

年齢が高くなると、仕事の負荷が大きくなり、職場での責任も重くなるもの。自分の仕事さえ片付けば早めに帰宅して転職活動するなどということも難しい。とはいえ、今の仕事に振り回されながらダラダラ活動をしていたら、転職の意欲もしだいにしぼんでいく。この事態を脱出するには、希望条件や活動資金などを早急に見直し、転職したい希望日を目標設定することが大事。次にその目標から逆算して、転職活動スケジュールを組む。「今、何をするべきか」を常に確認しながら自己管理することが、転職成功につながる道である。

転職活動を効率よく行うには、最初に転職する日を決め、その目標に向けて戦略を練り、確実に実行していきます。スケジュールはあとあとまで重要になるので、しっかり準備したいものです。(佐々木氏)

この年代に入ると、転職の目標は、今後の人生の目標とも大きく関連します。大切な時間を有効に使えるよう、転職活動に入る前にこれからの人生をどう生きたいかを明確にしておくといいでしょう。(柴田氏)

成功の秘訣 毎日の仕事と転職活動、今はエネルギーが2倍いるときだと覚悟し、目標に向かって確実に進もう。
落とし穴! 自分の転職環境を整えていない

「こんないい会社、受かるわけない」と思いながら応募したところ、トントン拍子に話が進み、内定が出た。あわてて「仕事の区切りがつく3カ月後まで入社を待ってほしい」と申し入れたところ、「プロジェクトのスタートを延ばすわけにいかないので」と、話が流れてしまった。

脱出法! 身辺を顧みて、ふさわしい転職を考える

転職はタイミングが大事。しかしながら、仕事内容や職場環境によっては、すぐに退職できない場合もある。長年世話になった会社に後足で砂をかけていくようなことは避けたいもの。仕事の区切りや引き継ぎに要する時間を考慮して、いつだったら退職可能かをあらかじめ計算しておこう。また、家庭のある人は、家族の同意を得るなど、転職環境を整えておく必要がある。この年代は、「子どもを私立の学校に入れたので転勤するなら単身赴任」「住宅ローンがあるので、年収はあまり下げたくない」「親の介護があるので、転勤はもちろん、残業の多い仕事も無理」など、人それぞれにさまざまな事情を抱えている。自分はどんな転職が可能なのかをよく考えて、それに応じた転職先を探すようにしたい。

一家の大黒柱の転職活動は、家族の理解が大前提になります。いつ転職できるのか見通しが立たない事態が続けば、本人はもとより家族も不安にさらされます。言いだしにくいからといって後回しにせず、転職活動に入る前に十分話し合っておきましょう。(佐々木氏)

この年齢層は役職に就いている人が多く、後任探しに手間取り、予想以上に引き継ぎ時間がかかることがあります。その点も考慮しておいてください。(柴田氏)

成功の秘訣 転職を考えて一人浮き足立つな。行動を起こす前に、足場を固めておこう。
STEP2情報収集をする
落とし穴! 少し探しただけで、見合う求人がないと思い込む

最近、転職サイトや新聞などで求人情報を集めているが、私の経験やキャリアに見合う求人はなかなかない。35歳転職限界説は、やっぱり本当なのか。

脱出法! 希望条件の見直しと、徹底して情報収集することが大事

2007年10月、雇用対策法の改正が行われ、募集・採用における年齢制限が原則禁止になった。これは、中高年の転職希望者にとっては朗報といえる。ただし、大幅に年収ダウンするような仕事では、よほど別の付加価値がなければ、食指は動きにくい。では、見合う求人に出会うにはどうしたらいいか?これには、希望条件の見直しと求人情報源の拡大が有効だ。自分の希望条件は、現在の転職マーケットにマッチしているか。また求人情報源は、インターネットでいえばリクナビNEXTのような転職サイト系、政府系、サーチ系、人材紹介会社集合系など、そしてハローワーク、人材紹介会社、人材銀行、雇用安定センター、新聞、求人情報誌、フリーペーパーなど、あらゆる窓口や媒体から徹底して集めることが大事。なかには1社の求人がいくつかの媒体に載っていることがあるが、さまざまな記事を読むうちに、企業の求める人材像がより鮮明にわかってきて、レジュメの作成時に役立つ。

採用条件からはずれているなと感じても、入社したい気持ちがあるならあきらめることはありません。まずはレジュメを送ってみてください。書類選考に受かる確率は高くないものの、「ちょっと会ってみようか」という企業も必ず出てくると、経験則からいえます。(佐々木氏)

成功の秘訣 悲嘆する前に、情報源を拡大して徹底的に探すこと。対象外の求人でも、応募すれば門戸が開かれることあり。
落とし穴! PCを使いこなしていない

PCに苦手意識があるためか、つい活字の求人情報を探してしまう。とはいえ、活字媒体にはタイムラグがあるし、インターネットのほうが効率的だとわかっているが…。

脱出法! 面倒くさがらずに、まずは体験してみる

実のところ、「システムが組み込まれた会社のPCなら大丈夫なのだが…」とか、「WordやExcel程度なら使えるが、あまりPCが得意ではない」という人もいるのでは?そこまでではなくても、リクナビNEXTのような転職サイトでは、機能の一部しか活用できていないという例がままある。けれどもPCは、今や情報収集に欠かせないツール。時間的制約がない分、特に在職しながら転職活動する人には心強い味方といえる。まずはそれぞれのサイトの説明をよく読んで、備わっている機能を確認し、何ができるかを体験する。的確な検索語の入れ方やネット上での応募のコツなどをマスターすれば、転職活動の手間も大幅に軽減される。

時間や手間、得られる情報量を考えたら、インターネットを利用しない手はありません。中には、転職サイトや人材紹介会社集合型サイトに登録したら頻繁に電話がかかってくるのではないか、と心配している人もいるようですが、原則、連絡はメールになりますから、安心して活用したいものです。(佐々木氏)

成功の秘訣 PCは転職活動の必須アイテム。鍵は、「慣れること」だけ。

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