将来が不安なビジネスパーソン、必見!

必要とされる人材になるために、35歳までにしておくべきこと

40代で、会社からリストラや早期退職を迫られるケースが増えている。しかも、真面目に仕事をしてきた会社員が多いというから他人事ではない。退職勧告されない人間になるために、20代、30代をどう過ごせばいいのか。『たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考』など、多くのベストセラー本の著者である平野敦士カール氏に聞いた。

2010年2月10日

ADVISER

株式会社ネットストラテジー代表取締役   平野敦士カール氏
東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行に入行。 その後NTTドコモに転職し、iモード企画部アライアンス担当部長に就任。「おサイフケータイ」のクレジット発案者として世界的に有名になる。 2007年には経営コンサルタントとして独立。ハーバードビジネススクール招待講師、ビジネス・ブレークスルー大学院講師など多方面で活躍。著書に『アライアンス「自分成長」戦略』『1の力を10倍にするアライアンス仕事術』など多数。

相談/将来が不安ですが、何をしたらいいかわかりません!

<プロフィール>
大学(経済学部)卒。卒業後はパソコン周辺機器メーカーに就職。その後、プリンタ周辺機器の法人向けシステム営業に従事。7年間営業一筋。半年前からチームリーダーになった。転職経験なし。年収570万円。既婚。子どもなし。
<どんなことに不安を抱いていますか?>
昨年からボーナスが減り年収がダウンしています。社内では希望退職者を募っていて、40代後半の先輩社員が退職勧告されました。今、自分は中の上くらいの成績で特に困ってはいないのですが、このまま何もしないでいると、同じ目に会うのではないかと、すごく不安です。
<自己投資はしていますか?>
話題のビジネス書を年に2冊くらい買います。資格取得に興味はありますが、学校に通うなど行動を起こしたことはありません。
<転職活動はしていますか?>
何もしていません。昨年から年収はダウンしていますが、転職にはリスクがあるような気がして。今の会社にずっといられればいいと思っています。
<将来の夢は?>
子どもをつくって安定した家庭を築きたい。出世は、まあ普通にしたいとは思います。

Aさん
(営業職・30歳)

教えて、カールさん! Aさんが10年後、
リストラされない人材になるためには、どうしたらいい?

1、「会社人間」では生きていけないことを自覚しよう

 これまでは「会社人間」であれば、最後まで会社が面倒をみてくれました。しかし今は、「他人と差別化できる何か」を持っていなくては、会社から放り出されてしまう厳しい時代になりました。今後もますますこの傾向は進んでいくでしょう。
会社員であっても「自分にしかできないもの」を持ち、「自分だけで生きていける人」にならないと危険だということ。まずは、このことを自覚しましょう。

2、職場で「自分のキャラクター作り」をしよう

自分にしかできないものを持とうと、いきなり言われても難しいかもしれません。私はまず、「半径3メートル以内でキャラクター作りをすること」を勧めています。上司や同僚といった職場の身近な人たちに、「こんなことができる」「こんなことに興味がある」と自分から言ってみるんです。
私がNTTドコモで「おサイフケータイクレジット」事業を推進していたときもそうでしたが、上司は部下に「得意分野を活かしてほしい」と思っています。そのほうがプロジェクトの成果が上がるからです。しかしながら、意外と部下の得意なこと、好きなことは上司から見えないことも多い。自分から「私は、○○のプロです」と名乗ってくれる部下は、非常に有難い存在なのです。やる気を買って、その分野は任せてみようと思う上司も多いでしょう。そうすれば、仕事はぐっと面白くなるし、チャンスにも恵まれます。スキルが磨かれ、どんどんその道のプロになっていけるというわけです。

3、強みがわからない場合は、「職務経歴書を作成」しよう

「できること、得意なこと」が何も思いつかないという人は、職務経歴書を作ってみるといいでしょう。強みは自分の中にある。何年か社会人経験を積んできた人ならば、必ず見つかります。これまでの仕事を書き出してみて、そのなかで「うまくいったこと、楽しかったこと」を明確にしてみましょう。それがあなたの強みです。また、「他人からよく頼まれること」も強みの可能性が高いと言えます。
「どれもうまくいっていない」と思うなら、「続けてきたもの」という視点でもいいでしょう。よく「今の仕事が向いていない」という人がいますが、「何年かやってきた」ことは、それだけで「向いている」ということなんです。向いてないものを何年も続けられるほど、仕事は甘いものではありませんよね。継続は力なり。仕事で得た経験というのは、大変貴重なものなんですよ。

さらにステップアップ!
カール流「自分だけの強み」を作るテクニック

1、2つの強みを掛け合わせて「スーパープロ」を目指す

「自分の強み」を発見したら、「第2の強み」を持つことを考えてみましょう。先ほど「自分にしかできないもの」を持つべきだと言いましたが、他人と差別化するためには、1つの強みだけでは弱いんです。「強みを2つ持って、それを掛け合わせる」といいでしょう。
私の場合は、銀行員時代に「金融」を、NTTドコモでは「IT」を学びましたから、「金融+IT」という2つの強みを持っています。「金融」が強みの人はたくさんいますが、「金融+IT」となると、人数はぐっと減るわけです。強みを1つ持っている人はプロフェッショナルですが、2つだと「スーパープロフェッショナル」になることができるというわけなんです。

2、強みは「得意+好き+ニーズ」の3要素が必要

では、どういうものを「第2の強み」に選べばいいか。できれば強みは「得意であること+好きなこと+ニーズがあること」、この3つの要素がそろうといい。ですから、まずは「好きなこと+ニーズがあること」という2つの要素を満たしているかどうかを基準に選ぶといいでしょう。何年か続けることによって、自然と「得意なこと」という条件は満たしていけますからね。

3、強みを複数持つには「転職」も有効な手段

第2の強みを手に入れるためには、「転職」や「異動」も有効な手段です。私がNTTドコモに転職したのも、「IT」という第2の強みを手に入れるためですから。
私は1999年に転職しましたが、ITは成長産業だと思い非常に興味を持っていました。金融からの転職で、年収は数百万円ダウンしましたが、全く気になりませんでした。「会社はお金をもらう場ではなく、勉強する場だ」という考えがありましたからね。この選択に驚く人も大勢いましたが、今は転職して正解だと思っています。
強みを身につけるために、学校に通う人がいますが、座学だけでは強みにはなりません。社会では「経験」が重要視されるからです。職場は「得意」をつくる最高の場なんですよ。

もっとステップアップ!
達人が教える「人脈の作り方」

1、 今後求められるのは「アライアンスができる人材」

人々の生活が豊かになるにつれ、ニーズも多様化していきました。それにより、競争相手は同業者だけではなく異業界にまで広がっています。例えばインターネットの音楽配信がいい例です。レコード盤を作ってきた会社が、今ではコンピュータ会社や携帯電話の会社とも競争しています。

このようなニーズの多様化の対応策として、企業は外部とアライアンスができる人材を積極的に採用しています。この傾向は今後もますます広まっていくでしょう。

2、 人脈は「外の世界にある」

アライアンス人材になるためには「社外の人脈」が必須です。私自身、「おサイフケータイクレジット」事業を企画したとき、社内のほとんどの人が「前例がないから無理だ」と反対しました。そんなときに相談に乗ってくれ、さまざまな情報を与えてくれたのが社外の人たちでした。
私は、もともと人付き合いのいいほうではありません。ですが、自分なりに工夫して築いた人脈が、自分一人の力では到底、成し遂げられない大きなプロジェクトを成功させたのだと思っています。
では、どうやって人脈を築けばいいのか。20代は、とにかく浅く広くいろんな人と交流すればいいと思います。大事なのは30代。自分を成長させてくれるような、「志の高い人」「周りから尊敬されている人」「礼節をわきまえている人」と意識して接していくといいでしょう。

3、 人脈を広げるには「キャッチフレーズ」が必要

人と接するときには、相手から情報やアイディアをもらうだけでなく、自分からも何か提供できる人間でなくてはなりません。そのために前述した「自分だけの強み」を持っておくことが有効なのですが、さらに一歩進んで、それを「キャッチフレーズ」にしておくといいでしょう。私のキャッチフレーズは「ミスターおサイフケータイ」。これは会社員時代に海外の雑誌でつけられたものです。「金融+IT」という私の強みがすぐに伝わり、人脈を広げるのにとても役立ちました。

 「キャッチフレーズ」があれば、交流会やパーティにでても覚えてもらえるし、いろんな人から誘われやすくなる。人脈がどんどん広がっていくというわけです。
そしてもうひとつ、「キャッチフレーズ」があると、アライアンスにも非常に有効です。最初から人を巻き込んでアライアンスをするのは、大変なことだと思いますので、まずは「巻き込まれる人材」になることを目指しましょう。その際に「キャッチフレーズ」があれば、誘われやすいんです。人脈だけでなく仕事の幅も広がっていくというわけなんです。

「アライアンス人材」になれば
将来への不安はなくなる

今後、企業社会で必要とされるのは、「アライアンス人材」だという。キーワードは「人脈」と「キャッチフレーズ」。会社員であっても、「キャッチフレーズ」をつけられるような強みを持つ人を目指そう。その「キャッチフレーズ」を活かし、社外へ出て、どんどん人脈を広げていけば、自然と市場価値は高くなる。将来への不安もなくなっていくはずだ。

リストラされない人材であり続けるために、自分の市場価値を意識しよう。
そのためには、リクナビNEXTスカウトにレジュメを登録するのがオススメ。

将来に不安を感じたら、「リクナビNEXTスカウト」にレジュメを登録し、市場価値を確認しよう!職経経歴を登録しオファーを受けるのは、自分の市場価値を知るいいチャンス。他社の事情を知ることで、自分が社外でも通用する人間かどうかが、自ずとわかるはずだ。今すぐ転職を考えていない人も、定期的に自分の価値をチェックしておこう。

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高嶋ちほ子
PHOTO
早坂卓也
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山田吉彦

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