30歳からの未経験転職実態レポート

「30歳を過ぎてからの未経験転職は厳しい」と思っていませんか?実は今、景気が上向きに転じ、多くの企業で働きざかりの30代を求める声が高まってきています。門戸を広げて採用しているケースも増え、未経験での転職には絶好のチャンス! とはいえ、メリット・デメリットをよく考えて慎重に検討したいところ。今回は30代で未経験転職を果たした2人の生レポートをお届けします。

30代で未経験転職を果たした方に実態をレポートしてきました!

J.Kさん (34歳)

 J.Kさん (34歳)

Y.Oさん (33歳)

 Y.Oさん (33歳)

前職: ゲーム業界
現職: ネット広告業界
転職時の年齢: 34歳
前職: 官公庁団体
現職: 外資系メーカー
転職時の年齢: 33歳
34歳でゲーム業界からネット広告業へ転職したJ.Kさん

以前はゲーム業界のアナリスト

 

現在はネット広告業界のアナリスト

以前はゲーム業界のアナリスト 転職後 現在はネット広告業界のアナリスト
Q1. 転職のきっかけ、理由をお聞かせください
A1. 前の会社の人事評価システムへのストレス。自分の幅も広げたかった。

前の会社の人事評価のシステムに納得できなかったことが、最大の理由でしたね。月に1回ほどというペースで、ポジションや給与が見直されるのです。役職からメンバーへ、あるいはその逆といった人事も頻繁に行われていたのですが、その評価基準にどうしても納得できないケースもしばしばあり、かなりストレスになっていました。そして、今後の自分のキャリア。アナリストという軸は変えるつもりはなかったのですが、今まで経験のない分野で、より付加価値の高い仕事ができる機会があれば…と考えていました。

Q2. 転職にあたって、不安だったことはなんですか?
A2. 今までの研究職的な仕事に、営業的要素が加わってくることに対する不安。

前はコンテンツを配信するサプライヤー側で、マーケット解析をするアナリストの仕事でした。しかし今回は、ネット広告営業会社で、効果のデータベース分析という業務に加え、その分析結果に基づいてクライアントに対してアクションプランの提案まで行う新規事業担当者としての採用。業界だけではなく、仕事の内容としても、以前は研究職的な内勤業務だったのが、コンサルティングという営業要素がある職種へと少し方向転換することになったので、そのことにやや不安もありました。でもそれ以上に、自分のキャリアアップや未知の分野にチャレンジすることへの期待が上回っていたので、そこで不安は解消されましたね。

Q3. 転職活動の際に、心がけたことはありましたか?
A3. 自分の専門性の価値を伝えることと、人事システムに納得できそうかの確認。

すでに、何回か転職を経験しているのですが、ずっとアナリストとしての仕事をベースとしてきました。日本ではデータベースからマーケットを分析できるスペシャリストはまだまだ少ないと存在だと思ったので、そこを強くアピールするようにしましたね。また、前職で苦労しているので、新しい職場の人事システムや企業風土がとても気になっていました。何回かあった企業面接の場面でも、そのあたりを積極的に質問することで、職場環境を把握できるように努めました。

Q4. 現在の仕事内容に関して、満足していますか?
A4. 任される範囲が広くて嬉しい。残念なのは、同職の仲間がいないこと。

現在の部署は新規事業ということもあって、私一人。いわゆるプレーイングマネージャーです。組織に縛られることなく動きやすいこと、そして、新しい仕事の全部を任せてもらえることに、会社の期待が感じられて嬉しいですね。頑張れば頑張るほど可能性が広がっていくところも魅力です。その反面、やはり営業会社なので、アナリストとしての業務内容や分野を理解してくれたり、相談にのってもらえるなど、スペシャリストとしてお互いに高めあっていける仲間がいないことが辛いです。現状の知識に甘んじていては、先端から取り残されてしまうので、これまでの職場の同僚や、学生時代の友人、大学の研究室の顧問の先生などと頻繁に情報交換をするようにしてカバーしています。

Q5. 年収とポジションの推移について教えてください
A5. 年収もポジションも、ほぼ前職と同じをキープ。

賞与がどうなるかは業績次第なので不透明なのですが、いずれにせよ、年収もほとんど同じ、ポジションもあまり変わっていません。今回の転職活動にあたっては、人事のストレスからの解放と、自身の可能性を広げていくことが自分のなかで最優先事項だったので、特に条件面を気にしたことはなかったですね。

Q6. 前の職場のままだったら、どうだったと思いますか?
A6. ずっとストレスは抱えたままだったと思う。今は忙しいけど充実感がある。

おそらく、腐らずに自分の責務を全うしていたと思いますが、人事評価システムなどによるストレスはあったでしょうね…。退職する際、先方から強い慰留と温かい言葉をかけてもらえたことが嬉しかったです。新天地に移った今も、清々しい気持ちで思い出すことができますから。そして、そのおかげで今、忙しいけれど充実した毎日を送れているのだと感じています。

33歳で官公庁団体から外資系メーカーに転職したY.Oさん

以前は官公庁団体の事務仕事

 

現在は外資系メーカーで内外の折衝役

以前は官公庁団体の事務仕事 転職後 現在は外資系メーカーで内外の折衝役
Q1. 転職のきっかけ、理由をお聞かせください
A1. 派遣で学ぶべきことは学んだ。次のステップに行きたかった。

米国の大学院でコミュニケーション分野の研究をしていたのと、英会話学校の仕事、英語での企業研修に携わった経験などがあったので、元々英語力を活かした仕事に興味がありました。ただ、日本企業の風土や、日本特有の仕事のやり方や進め方をきちんと知っておきたかったので、官公庁系の団体で、2年間ほど人材派遣として勤務していました。初めの1年間は、事務の仕事を担当し、事務処理や書類の作り方、決済をとるための書類の回し方などを覚えることができました。その職場が、企業を誘致したりする業務をしていたため、2年目には英語力を見込まれて、外国人関係者のアテンドをしていました。その2年間で、その職場で学ぶべきことは学んだという達成感があったので、次のステージを探すことを決めたのです。昔から人と接することが好きで、英語を使って仕事をしたいという気持ちに変わりなかったので、業種や職種は問わず、広い視点で転職先を探しました。

Q2. 転職にあたって、不安だったことはなんですか?
A2. 期待感はあっても不安はなかった。

正直に申し上げますと、なかったですね。堅いイメージのある官公庁の団体から、一転して能力主義の外資系に。仕事内容も環境も大きく変わったのですが、期待感でドキドキすることはあっても、心細い気持ちになることはありませんでした。常にポジティブな性格も幸いしているのかなと思いますが…。

Q3. 転職活動の際に、心がけたことはありましたか?
A3. 新しいステージに気持ちを切り替え、転職活動に専念した。

通常なら、内定が出るまで前職を続けるほうがいいのでしょうが、人材紹介会社から今のお仕事についての話を聞いた時点で、「もう今の職場は卒業だ」と考えてすっぱりと辞めてしまいました。何か特別なことをするわけではなかったのですが、今の仕事の話がとても魅力的だったので、ここに入社するための転職活動に専念したいと思ったのです。

Q4. 現在の仕事内容に関して、満足していますか?
A4. 色々な人と英語で交渉する業務がメイン。望んだ環境で仕事ができて楽しい。

今の仕事は、紙やボールペンなどといった備品から什器の購入費や、業務による渡航費などを見直し、例えば、インターネットなどから新しい仕入先を検討したり、エアラインなどと交渉したりすることによって、コストダウンを図る折衝役のようなもの。ヨーロッパの本社や、他のアジア支社と情報を交換、共有したりして動くケースも多いですね。これらの業務は、もちろん全て英語で行っていて、自分の望んだ環境で仕事ができているのでとても満足しています。また、こうした仕入先の変更や条件変更の交渉は、数字のみでドライに判断していいものではなく、仕入先の会社と自社との関係にも留意しなければなりません。進め始めて思わぬ弊害に出くわし、苦労することも少なくありませんでした。でもそれも仕事。バランス感覚を持って取組み、ベストな落としどころを見つけられるように知恵を絞るのを楽しむようにしています。まだ働き始めて3カ月ですが、「人と接する仕事」という希望も叶い、その点でも満足です。

Q5. 年収とポジションの推移について教えてください
A5. 年収は50万円増。派遣社員から正社員に変わり、責任もヤリガイも大幅UP!

年収としては、50万円ほどのアップでしょうか…。まだ働いて間もないので、そんなものかなと考えています。ポジションは大きく変わりましたね、以前は派遣でしたから。今は上司がいて、私、そして派遣の方が事務処理を手伝ってくれていて、責任が大きくなった分だけやりがいも感じています。受け身の仕事ではなく、フットワークよく社内外を動いて自ら提案をしていく役割という意味でも、立場的な変化は大きいです。

Q6. 前の職場のままだったら、どうだったと思いますか?
A6. きっと物足りなさを感じていたと思う。

仕事上での目標を達成していた気持ちが強かったので、物足りなさを感じているでしょうね。でも最後に担当していた、外国人の方をアテンドして、日本人社員とのコミュニケーションを取り持つという業務は今の自分に役立っているので良かったと思っています。今は充実しているのですが、転職して通勤時間が倍増したのだけは参りました。「転職で失ったものは睡眠時間」が口癖です。

「30歳からの未経験転職」を成功させるための秘訣
 自分のなかの優先順位をはっきりさせよう

30代ともなると、年収やポジションといった条件が下がる転職は避けたいもの。でも、未経験転職となると、それら条件が必ずしも希望どおりにいかないことも…。仕事のやりがいや充実感を優先するのか、それともやはり年収やポジションを重要視するのか、自分なりの優先順位をはっきりさせたうえで転職活動を。

 未経験分野で今までのキャリアをどう活かすか考えよう

30代であれば、すでに仕事でもいろいろな経験を積み、スキルを身につけてきているはず。例えば、仕事の段取りを考える力、さまざまな意見を調整する力、相手の気持ちを推し量りながら交渉する力etc.…。よく考えてみれば、未経験転職においても十分に活かせるスキルがあるのでは?今までの自分のキャリアから、何をどう活かせるかを考え、アピールしていきましょう。

 前向きな気持ちで新たな環境を受け入れよう

「30歳を過ぎてから、新しい環境に身を置くのは不安…」と思う人も多いのではないでしょうか?確かに、未経験転職では、通常の転職以上に、思わぬ困難や望ましくない状況も生じやすいもの。でも、新たな世界に入っていくのだから、仕事の進め方やコミュニケーションの方法が違って当たり前。今までの考え方に固執せず、新しい職場でのやり方を見ながら、少しずつ慣れていきましょう。

STAFF
オススメ記事を読む

※このページへのリンクは、原則として自由です。(営利・勧誘目的やフレームつきなどの場合はリンクをお断りすることがあります)